シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。

【過去のLIVE日記】MEW(2005年8月15日)

ブログを始めてからずっとやりたかったのが“過去に観たライヴ記録”で、覚えているうちに色々書き留めたいと思います。


そんなワケで、【過去のLIVE日記】第1弾はデンマークを代表するバンド“MEW(ミュー)”について書いていきます。

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僕がMEWの存在を初めて知ったのは2005年のサマーソニック大阪で彼らのライヴを観た時だった。


その年のサマソニは“UK祭り”なんて一部で言われていて、オアシス、デュラン・デュランエコー&ザ・バニーメンなどをはじめとするイギリスのロックバンドが大勢出演して、僕は初期スウェードの中心人物二人が結成したThe Tears(ザ・ティアーズ)を観たいがためにチケットを購入した。


デビューして間もないカナダのArcade Fire(アーケード・ファイア)が大所帯の華やかなステージを披露し、ティアーズの前に出演したのがこのMEWだった。

アーケード・ファイアとは真逆の薄暗いステージングで、アニメ『ベルサイユの薔薇』にでも出てきそうな超美形なメンバー四人が登場し、オープニングナンバーの“Am I Wry? No”を演奏した瞬間から『このバンドは他とは違う!!』と確信した。

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バックスクリーンには各楽曲に合わせたアニメーションが流れ出し、何となく北欧をイメージさせる世界観と、それに不気味さを感じさせる映像は僕の感性にピッタリ合い、メロディアスなのにプログレさながらの変拍子というのも今までに聴いたことが無く、完全に“MEWワールド”に入り込んでしまった。



僕はギタリストのボウ・マドセンの前から3列目に陣取ってたんだけど、彼独特のアルペジオやタイム感に魅せられてしまい、何よりも佇まいや雰囲気も最高にかっこ良かったのを今でもハッキリと覚えている。

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そして、白いシャツを着ていたボーカルのヨーナス・ビエーレの声は『本当に同じ人間か?!』と疑いたくなるぐらいの美声で、当時の新曲である“Special”~“The Zookeeper's Boy”の流れで1人 スポットライトに照らされて熱唱している姿を観た時、本当に天使かと思ってしまった程だった。
(この話をバンドメンバーやいろんな人に話したら笑われたけど、MEWのライヴを観たことがある人は皆さん大きく頷いてました)

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約1時間のステージを終えて次に出演したティアーズを無事に観ることができたけれど、サマソニが終わってからもMEWの存在が忘れられなくて翌日すぐに彼らのワールドデビュー盤“Frengers”を購入し、その後に発売されたニューアルバム“And The Grass Handed Kites”も もちろん発売日に買ったが、これも今までに聴いたことが無い物凄い衝撃が襲ってきて、今でも愛聴し続けている盤のひとつになっている。



その年の秋に行われた単独公演にも迷わず行ったし、MEWは僕の中で“特別なバンド”であり続けている。


こんなに素晴らしい音楽に出会えて、つくづく僕は幸せ者だと思う。




Am I Wry? No(LIVE)
https://youtu.be/sEryTQ5iD4w


Special
https://youtu.be/hsA88gSANts


The Zookeeper's Boy
https://youtu.be/um3aQ8UB9HM


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“母とSIMON & GARFUNKEL”の巻

昨日は母の日……でしたが、ゴールデンウィーク中にアンティークショップへ行った時にティーカップをプレゼントしたので『もういいかな』なんて思ってたんですけど、改めて感謝の気持ちをと思い、甘い物が大好きな母にチョコレートと一緒に手紙を添えて渡しました。

ずっと苦労ばかりしてきた母なので、歳はとってしまったけれど、これからの人生、毎日が幸せであってほしいと願っております。



そんな母に育てられて特に印象深かったのが、物心ついた頃から毎日流してくれてたサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)で、僕が音楽好きになった一番最初の出来事だった。

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毎日、家の中ではサイモン&ガーファンクルをはじめいろんな音楽を流していて、母が機嫌良く洗濯や掃除などの家事をしている姿を今でも覚えている。

窓から射し込む陽光を浴びて真っ青な空を眺めながら聴いていたサイモン&ガーファンクルフォークソングは最高に気持ち良くて、数々の名曲は今聴いても当時の自分を思い出す時があるほどだ。

特に『コンドルは飛んで行く』を聴いてると、当時はコンドルなんて知らなかったはずなのに、夕焼け空に向かって大きな鳥が羽ばたいていく姿がいつも頭に浮かんでいたな……。今思い返すと、想像力豊かな子どもだったんだろうな。



そんな母に、去年、アート・ガーファンクルが来日した際にチケットを内緒で購入して一緒に観に行ったら、ものすごく喜んでくれました。

ポール・サイモンは居なかったし、アート・ガーファンクルのソロ曲は全然知らなかったけど、それでも小さい頃から聴いてきたサイモン&ガーファンクルの楽曲を生で聴けて、『ホント、今までいろんな出来事があったよなぁ……』なんて思いながらも、今も変わらず素晴らしい歌を歌い続けてくれていて、アンコールの『明日に架ける橋』では僕も母も自然と涙が流れていた。


ホント、良い音楽を教えてくれた母に感謝です。




Bridge Over Troubled Water
https://youtu.be/H_a46WJ1viA

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The Verve(ザ・ヴァーヴ)

小さい頃から僕は外の景色を眺めるのが大好きだった。

当時から大阪に住んでいたけど、そこは都会とは違って のどかな場所だったので、ベランダから遠くに見える山や空を何時間もボーッと眺めていた。

今、冷静に思い返したら、『変な子どもやったんやな』と我ながら思ってしまう(←だけど、そういう自分が今は好きだったりします 笑)。




……ということで、今回は92年にイギリスでデビューしたザ・ヴァーヴ(The Verve)について書いてみます。

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ザ・ヴァーヴは97年に発表した3rdアルバム“URBAN HYMNS(アーバン・ヒムス)”が世界的ヒットを飛ばしたおかげで90年代の英国を代表するバンドになり、内容も歌モノがメインではあるけれど このメンバーでなければ生み出せない“音”を聴かせてくれてたし、印象的なジャケットはSMAPもこのアートワークを真似てたと記憶している。

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(“URBAN HYMNS”のジャケット)

代表曲の“Bitter Sweet Symphony(ビター・スウィート・シンフォニー)”
をはじめ歌モノ中心の楽曲が揃っていたのも大ヒットした要因のひとつだろう。



……が、このヴァーヴ、元々は“超絶 妖しい音楽をやってた連中”で、3rdアルバムとその後に出した2008年発表の4thアルバムしか知らない人達には『……ふ~~ん、ヴァーヴってこういうバンドなのか』程度にしか認識されてない気がする。というか、そう思ってる人達が実際に多い。


以前、ザ・サンデイズ(The Sundays)の記事を書いた時に「最初の1音からその世界に引き込まれた」と言ってたけど、生まれて初めて僕がそう感じたアルバムがこのヴァーヴの1stアルバムなんですよ。

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(1st“A STORM IN HEAVEN”)

ジャケット通り“洞窟の底から鳴り響く音”の様に感じて、極上のサイケデリックミュージックを展開しているこのアルバムが個人的にはヴァーヴの最高傑作だと思っている。……というより、ヴァーヴのアルバムをちゃんと全部聴いた人達はほとんど皆そう感じてるんじゃないかな。


このバンドの真骨頂はメンバー個々の卓越した演奏技術は勿論、ジャムセッションから生まれた曲にこそ本領を発揮していると感じるし、呪術的なリチャード・アシュクロフトの声とギタリストであるニック・マッケイブの存在が中心になってるのが分かる。

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(ギターのニック・マッケイブ)

個人的に 長いロックの歴史の中でもこれだけ個性的な“音”を出せるギタリストって他にいてないんじゃないかと思っているにも関わらず、一般的にはあんまり認知されてないのが残念すぎる(泣)。この人のギターを聴く度に『どうやったらこんなフレーズを思いつくんだろう?!』と感じてしまう。




……と、バンド初期の魅力について書いたけど、ヴァーヴの楽曲の中で僕が一番好きなのは現時点で最新作になっている4thアルバム“FORTH(フォース)”収録の“Valium Skies(ヴァリウム・スカイズ)”という曲だったりする。

「これだけ初期の魅力を語ってたのに一番新しい曲なのかよ!!」と自分でもツッコミたくなるけど(笑)、冒頭に書いた通り、僕は小さい頃から空や景色を眺めるのが大好きなヤツで、青空や雲、それに太陽を眺めていたら自然とこの曲が脳内再生されるんよね。

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普段からスマホで景色の写真を撮っていて、そんな時にいつも『この瞬間って、二度と戻ってこないんだよなぁ……』なんて感じてしまい、そんなことを考えてたら一瞬一瞬を大切にしようと思えるようになって『ヴァリウム・スカイズ』が脳内再生されるという(笑)。



ザ・ヴァーヴ、唯一の来日公演だった2008年のサマソニをスルーしてしまったのは僕の音楽人生の中でも最大の失敗のひとつやったな……。また再結成してくれないかなぁ。




Valium Skies
https://youtu.be/f-uIsBT4Wj8


Blue
https://youtu.be/NiMbqZqjZFI


Slide Away(LIVE 1993)
https://youtu.be/ayZmUhDP-a0


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お勧めロック映画10本(+α)

今回は個人的な“お勧めロック映画(+α)”ということでブログを書こうと思います。

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(所有しているロック系映画の一部。他にも色々あります)


最近、仲良くなった人とやり取りしてたら、ビートルズ楽曲のカバーを全編に取り入れた映画『アイ・アム・サム』の話になって、久しぶりに観たら『良い映画だな』と思い、ふと思い立ってロック系映画特集を書こうと決めました。



本当はね、今日ね、スピルバーグ監督の最新作『レディプレイヤー』でも観に行こうかと思ってたんだけどね、この三日間はね、部屋の大掃除したりね、アンティークショップへ行ったりね、あとはひたすらダラダラしてたからね、面倒くさくなったのね。
(『ドラゴンボール超』の全王様なのね 笑)



ダラダラするのって昔は時間を無駄にしてると思ってたけど、ボーッとしながらもいろんな出来事を頭の中で整理しているから、リフレッシュして気持ち良く次の1週間を過ごせるな~と思うようになって、けっこう良いもんだなと最近は感じております♪



あ~~~~!!



めんどくせぇ、めんどくせぇ!!




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(『北斗の拳』のゲイラ様なのね 笑)


ゲイラ様はね、「面倒くせぇ」が口癖でね、「息をするのも面倒くせぇ」と言ってね、ケンシロウにね、呼吸できなくなる秘孔を突かれてね、息絶えたのね♪




いやだいやだあぁぁ~~



あ・あ・あ・



面倒くせぇ~~!!



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……というワケで、“お勧めロック映画”スタート!!
(前置き長げぇっつ~~の!笑)

(注:ライヴ映像作品やドキュメンタリー映画は無しです)





1.スクール・オブ・ロック

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音楽活動もしているジャック・ブラック主演の学園モノ。この映画って老若男女問わず誰でも楽しめる作りになってるので安心して観られるのが良いね。実際、何人もの人達にこのDVDを貸したら、返してくれた時に全員が「面白かった!!」と絶賛してました。そういう意味では『バックトゥザフューチャー』に近いものがあると思っている。





2.あの頃ペニー・レインと

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若干15歳でローリングストーン誌のライターになった少年の話で、監督であるキャメロン・クロウの自伝的ストーリー。1970年代初頭の雰囲気がまた最高で、ヒロインのケイト・ハドソンも超魅力的。2枚組DVD版には30分以上の映像を追加したバージョンも収録されていて、より当時のマニアックなネタが散りばめられているのでこれもお勧めします。





3.テネイシャスD

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スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックはカイル・ガスという人と実際に“テネイシャスD”というバンドを組んでいて、その二人が主演したコメディ映画。手にした者は世界を支配できるという“運命のピック”を探す旅に出るという、あまりにもフザケた話だけど、これが超笑える!!ただし、『スクール・オブ・ロック』は小さな子どもでも楽しめるけど、この映画は下ネタだらけなので要注意!!(笑)そして、悪魔役でフー・ファイターズデイヴ・グロールも出演してます。





4.デトロイト・ロック・シティ

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1978年のアメリカを舞台に、ただ“KISSのライヴを観に行く”というだけの話(笑)。だけど、これが前途多難のハチャメチャ珍道中となっていて面白い。主演は『ターミネーター2』でデビューして脚光を浴びたエドワード・ファーロング。この頃にはちょっとぽっちゃりした体型になっていて、大人になってから彼が役者として注目されなくなった原因のひとつに“背が伸びなかった”というのもあると言われてたけど、実際はどうなんだろ?この映画みたいに笑える作品にも合ってるし、良い役者さんなので、また復活してほしいな。ちなみに本物のKISSのメンバーも出演してます。





5.ロック・スター

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80年代の“産業ロック”と言われた時代を面白おかしく、かつ皮肉った映画。ひょんな事から憧れのバンドのボーカリストに抜擢されて、派手なロックンロールライフを満喫するという話。全体的に笑えるけど、ラストは余韻を残して終わるのも良いね。80年代に巷で流れていた洋楽って“使い捨て”のイメージがあるけど、改めて聴き返したら『これはこれで良いじゃん』と思えるようになりました。まあ、それだけ自分の許容範囲が広くなったんだと思います。





6.シング・ストリート

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ここ最近観た映画の中でもお気に入りの1本。80年代のイギリスを舞台に、少年達がバンドを組んでオリジナル曲を作り、自作ビデオを作ったり、ライヴしたり。音楽映画って劇中に流れる“オリジナル曲が良いか”も問われるけど、この作品で主人公達が演奏しているオリジナル楽曲がまた良い。そして、青春群像劇として観てもかなりの名作映画だと思います。





7.少年メリケンサック

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宮崎あおい主演のコメディ映画。おじさんになってしまったパンクバンド“少年メリケンサック”のメンバーを集め再結成させ、全国ツアーに出る話。こういう笑える映画って嫌なことも忘れられるので大好きです。ネットを見てたら宮崎あおいをはじめ 芸能人や有名人を叩く人達って沢山いてるけど、『頑張ってる人を批判するってのはどうよ?!』と俺は思う。ホント良い女優さんだし、面白い映画ですよ。





8.ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド

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腹部がくっついた状態で産まれ育った“結合体双生児”がバンドを組んで活躍する話。パンクロックが生まれる前の1975年のイギリスを舞台にしていて、このバンドのオリジナル楽曲もセックス・ピストルズなどを意識して作られていて、それがまたクオリティーが高い!サントラ盤も買いました。主人公の二人は本当に双子でモデル業もやってたと記憶してます。二人とも超美形!!





9.スパイナル・タップ

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60年代にデビューした架空のバンド“スパイナル・タップ”の話で、ビートバンドとしてデビューしたけど時代に取り残されないようにサイケデリックバンドになったりハードロックバンドになったり……。この映画がキッカケとなって本当にスパイナル・タップというバンドが誕生したとのこと。





10.キャデラック・レコード

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ロックンロール誕生前夜、黒人ブルースのレコード会社を設立したレナード・チェスの話。映画を盛り上げるためか内容は前後している部分もある感じだけど、レナード・チェスと“ブルースの父”と言われるマディ・ウォーターズの二人が中心となって音楽史を切り開いていくのを分かりやすく映画化してます。エタ・ジェイムズ役のビヨンセの熱演も見ものです。






……そして、ロック映画ではないけど、最近観て面白かったのがコレ。



『セッション』

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プロのジャズドラマーになるのを夢みる青年と、ジャズにとり憑かれた指揮者の物語。去年、ピンク・フロイドの映画『ザ・ウォール』をZepp難波で観た時に宣伝でやっていて気になり観たんだけど、主人公のマイルズ・テラーをはじめとする役者さん達が“演技してる”というより“何かが憑依した”様に思えてしまった。音楽って漢字で“音を楽しむ”と書くけど、この映画には楽しむ余裕なんて一切無い。全編に渡って物凄い緊張感が漂っている。「ジャズは苦手」という人でも、映画が好きだったり音楽が好きな人は必ず何か感じるものがあるはずですよ。






……という感じで“お勧めロック映画10本+α”を書いたけど、画像を選んだり、一つ一つの作品にコメントを入れるのって思ってた以上に時間が掛かってしまった。

まあ、このブログを見た人が今回紹介した映画に興味を持って1本でも観てくれたのなら やった甲斐があるので、とりあえず気になった作品は一度ご覧になって頂けたら嬉しいです。


こうやって改めて見ると、音楽系の映画って内容は勿論だけど、劇中に使用される楽曲(特にオリジナル曲)が良いってのもポイントだなと思いました。そこも見所(=聴き所)ですよ。

“アンティークショップでPink Floyd”の巻

昨日、WANT ANTIQUE LIFE STORE(以下、ウォントアンティーク)というアンティークショップへ母親を誘って一緒に行ってきました。

行きしなにコンビニでブラックサンダーを買ってボリボリ食べながら到着~♪(笑)

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ここへやって来た目的は、職場の昼休憩時に使用するティーカップを探すためで、カップひとつでも自分なりに拘りたいと思ったからだ。
果たして、気に入ったティーカップが見つかるだろうか……?


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店内に入ると、早速ピンク・フロイドの映画『ザ・ウォール』の巨大ポスターが額入りで飾られていた。



ほ…………欲しい…………!!



ほしのあき でなくても「欲しいの~~♪」と思わず言いたくなっちまったぜ!!
(勿論、実際には言ってません 笑)


去年、Zepp難波で映画『ザ・ウォール 爆音上映会』を観に行ってから このオリジナルアルバムを聴き返す様になり、またひとつピンク・フロイドの魅力を知った次第であります。そして、僕の中で一番好きなギタリストはフロイドのデヴィッド・ギルモア師匠だったりするので、このポスターはヒジョーに魅力的だ。ただ、部屋が狭いので飾る場所が無い!!(泣)



つ~~ワケで、店内撮影の許可をもらったので、写真を撮りまくっております♪

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店内は超絶オシャレな作りで、いろんなアンティークショップへ行った中で一番感動してしまった。物がごちゃごちゃ置いてあるはずなのに、計算され尽くしているというか。こういうのって店員さんのセンスを感じるね!


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映画『時計じかけのオレンジ』のポスターを発見!
この映画のポスターは見たことあるけど、オレンジ色のは初めて見た。


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ブルース・リーのポスターも。
これも「欲しいの~~♪」と思ったけど、スルー(笑)。


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バッジなども売られていて、置き方が映画『グーニーズ』の海賊ウィリーの財宝っぽかったのもナイス♪
手前にはジョン・レノンのバッジが沢山あります。



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二階へと上がる階段の壁には鏡が大量に飾ってあり、ここで記念撮影。
この日はザ・フーのグアム限定Tシャツを着ております♪


二階はこんな感じ。

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もう、センスありまくりやね(←決してサクラではありません!!)。


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店内に飾ってある大量のライトがどれもお洒落だったんだけど、この写真中央にあるピエロのが一番気に入ったな。


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これも欲しい!!
自分でペインティングしてやりたい!!



再び一階へ戻り、個性的なティーカップが沢山置いてあったのでどれにしようか悩む……!!
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顔が付いてるカップは個性的だけどチョイ怖かった(笑)。


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最終的にこの2つのうち どっちにするか悩んでいたら、母親が左のカップを気に入り、そっちは受け皿もセットになっていたので これに決めました!

そして、もうすぐ母の日なので、2セット購入して母に渡したら物凄く喜んでくれたので、ここに来て良かったです。



ホント、お洒落な店だったな。

このお店の内装もだけど、ファッションでもセンスの良い人って見てるだけでも勉強になるし刺激になるから良いよね。何よりも目の保養になるよなぁ。




ところで、ブログの閲覧数が既に2,000を越えているのでビックリしました!現時点でもう2,100を越えてる!!
それだけ読んでくれてる人達がいるって凄く励みになるし、ホントありがたいです。

大体、週に一回のペースで更新してるけど、出来れば週に2~3ぐらい書ける様にしたいと思っています。

好きなミュージシャンの事やアルバムレビュー、それに楽曲単位でのレビューとかを入れたら いくらでも書けるんだけどね……。まあ、ぼちぼちやっていくので、これからも宜しくお願いします。
コメントには(変なコメント以外は)お返事を書かせて頂くので、遠慮なく書いちゃって下さいませ!


ゴールデンウィークはカレンダー通りの休みだけど、いろんな音楽仲間と会う予定があるので、マメに更新していくんでヨロシク♪




PINK FLOYD / The Wall Trailer
https://youtu.be/PEQEgpyrQ3Q


PINK FLOYD / Comfortably Numb(LIVE)
https://youtu.be/7KaYCj98quY

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Bernard Butler(バーナード・バトラー)

昨夜、昔勤めていた職場の人達に誘われたので飲み会に行ってきた。

特に仲が良かった四人で久々に集まって、僕と同い年の男友達はもうすぐ香川県へ引っ越す予定なので、最後にお別れ会をしようという事で約1年ぶりに皆と会い、お世話になったお礼として一人一人にプレゼントと手紙を添えて渡した。

昔は手紙なんて全然書かなかったんだけど、最近になって改めて自分を支えてくれている周りの人達への感謝の気持ちが強くなり、けっこうマメに手紙を書いて渡している。下手な字でもやっぱり手書きって“想い”がよりストレートに伝わるんじゃないかな……なんて思う様になったからかもしれない。




そんなワケで、最近聴いてる音楽は元SUEDE(スウェード)のギタリストだったバーナード・バトラーのソロ作品だったりする。

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スウェードは90年代のイギリスで起こった“ブリットポップ”ブームを代表するバンドで、僕もこのバンドの1stアルバムは一時期ドライブ中にヘヴィロテしてたんだけど、バンド自体にはそれほどのめり込まなかった。ただ、このバンドのギタリストであるバーナード・バトラーのギターや作曲センスは良いな~と思っていたので、何となしに彼のソロアルバムを購入してみたら、これが自分の感性にピッタリとマッチしてしまい、これまた特別思い入れのあるミュージシャンになってしまった。


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僕の幼少期は色々とワケありで複雑な環境で育ってきて転校も何度かしたんだけど、中学3年の途中で急遽引っ越す事になった時は本当にショックで『せっかく友達ができても、どうせ離ればなれになる』と考えるようになってしまい、それからの数年間は完全に人間不信に陥ってしまい、ほとんど誰とも喋れなくなってしまった。

中学3年から高校卒業までの約4年間は本当に友達が一人だけだった。そいつもその頃の僕と同じように 人と付き合うのが苦手な性格だったためか、今思い返せば傷を舐め合うように一緒につるんでいたんだと思う。


そんな孤独な思春期を過ごして、10代も終わりに差し掛かった頃に出会ったバーナードのソロ作品というのは自分にはどう映ったのかというと、元々はスウェードというバンドで“いちギタリスト”として活躍していたのでギターはもちろん個性的で彼独特の官能的なフレーズが聴けるし楽曲そのものも素晴らしかったんだけど、一番 心に響いたのは彼の“歌”だった。

バンドのギタリストが出すボーカルアルバムってけっこうハズレがあるイメージが自分の中であったし在籍していたバンドより優れた作品を作れる人なんてほとんどいないと思ってたんだけど、このバーナード・バトラーに限っては一人のミュージシャンとしての才能が他の人達よりもズバ抜けていたのが音を聴いていてハッキリと分かってしまった。

活動期間も約2年間と短かったにも関わらず、発表したソロアルバムやシングル曲はどれも彼のパーソナルな部分が引き出されて、音の隙間から彼の“人間臭さ”を感じ取れて余計にのめり込んでいった。

僕自身、メロディーの良い曲が大好きだし、リズムを楽しんだり、ハーモニーが好きだったり、有無を言わさずにテンションを上げてくれるノリの良いロックも勿論大好きなんだけど、多分、自分は音から“人間臭さ”を感じられる瞬間が一番好きなんだと思っている。

以前書いたヴァインズのクレイグ・ニコルズだったり、ストーン・ローゼズジョン・スクワイアだったり、ローリング・ストーンズに在籍していたミック・テイラーだったり……。そして、このバーナード・バトラーもそんな一人で、彼らに共通するのは“孤独で不器用な性格”なんだと感じている。

実際にソロ時代のバーナードのインタビューを読んだら「10代の頃、5年ぐらい誰とも話さなかった時期があった」と発言していたので、やっぱりそういうのは“音”に出るんだと思う。




孤独な時期を過ごしていた自分にとって、彼が書いた歌詞にも凄く勇気づけられた。



“A change of heart couldn't hurt nobody”
「心を変えたって誰も傷つかないぜ」
(A Change Of Heart)



“ 'cos I'm not alone , these days”
「だけど孤独じゃないぜ、最近は」
(Not Alone)



“I hope it don't rain the sky is laughing again”
「雨になってほしくないんだ
空にはまた笑ってもらいたいのさ」

“Don't go - stay this time”
「行かずに、とどまってくれ 今は」
(Stay)




もう、どれだけ救われたことか……。

自分の中で、『誰も信じられなくなっても、音楽だけは自分を裏切らない』なんてワケの分からないことを思いながら、ただひたすら聴き続けていたな。


そんな自分も根本的には“人が好き”というのが心の底にあって、紆余曲折ありながらもまた長い時間を掛けて人とコミュニケーションをとれるようになったのは、孤独な10代の頃にバーナードをはじめとする“音楽”が僕を支えてくれたおかげだ。

今年に入ってからもいろんな人達との出会いがあって、ふとしたキッカケで縁ができたりしている。

僕はプロミュージシャンでも何でも無いけれど、“音楽が好き”という気持ちは誰にも負けない部分があるし、今も昔も変わらずにこれからも僕を支えてくれるものだと信じている。







Stay
https://youtu.be/efETKeH8W8Q


Not Alone
https://youtu.be/UKnS4hwDfWI


Friends & Lovers (LIVE)
https://youtu.be/jsVw2Hv4_l0



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ピープル・ムーヴ・オン

ピープル・ムーヴ・オン

フレンズ・アンド・ラヴァーズ

フレンズ・アンド・ラヴァーズ

“カサビアンでClub Football!”の巻

4月14日(土)、セレッソ大阪が“大阪市民感謝デー”ということで先着5,000名を無料招待してくれたので、早々と予約して行ってきました!

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サッカー観戦っていつ以来か思い出せないほど久しぶりで、セレッソの本拠地であるヤンマースタジアム(旧:長居スタジアム)に行ったのも今回が初めてだったので、長居駅からスタジアムへの道程を歩いてるだけでめちゃめちゃテンションが上がった!

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な……なんだこの解放感わああぁぁぁ~~っ!!


北島康介でなくても


気持ちいい…………チョ~~気持ちいい!!



メッシ気持ちイイ~~~~~~♪♪♪



……と、心の中でテンション上がりまくりだったのである!!(キリッ!)



スタジアムに入るとゴール裏はセレッソ大阪のピンク1色で、これが超絶キレイやった!

そんな中でただ1人、ストーン・ローゼズの1stアルバムを全面プリントした“緑のレモンジャケット”を着ていた俺は浮きまくりやった(笑)。「何でこんな所にサルが居てるんやぁ~~?!」とツッコむ輩は誰もいてなかった(←そりゃそうだ!笑)。

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セレッソの女性ダンサー達が盛り上げてくれたのもナイス♪

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そして、試合開始前にいきなりカサビアンの『クラブ・フット』が流れ出したので驚き、『おおっ!セレッソはUKロックにも敬意を払っているのか!!』と一人 感慨深くなってしまった(笑)。

つ~~か、この時思い出したけど、サマソニ2007でそういやカサビアンのステージ観てたわ、俺。記憶の彼方に飛んでた(汗)。



試合もそれなりに楽しめたけど、それ以上に会場にたどり着くまでやスタジアム内の雰囲気が良くて感動したな。

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この日の対戦チームだったFC東京が後半残り15分でバルセロナの下部組織に所属していたことのある久保建英を投入して、注目はしてたけど実際に観たら動き出しの早さや俊敏な動きで翻弄していたのでやっぱり印象に残ったな。


試合は1-0でホームのセレッソ大阪が勝利!

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途中から雨がけっこう降りだしてきたけど、応援席の盛り上がり、そして、ひとつひとつのプレーに対して大阪人サポーターならではの まるで漫才の様なツッコミが面白すぎだったぜ!!(笑)


久しぶりのサッカー観戦、かな~~り満足しました!これを機にまたちょくちょくスタジアムへ足を運ぼうかと思いましたよ。音楽ライブも良いけど、サッカー好きやしスポーツの生観戦も良いね、やっぱ。




ところで、先週1週間ぶっ続けで毎晩 森永チョコフレークを食べてたら顔がふっくらしてきてしまった……(汗)。その前の1週間は夜食にカップラーメンをぶっ続けで食ってたし(大汗)。

ここらでストップをかけて食事制限しなきゃいかんとマジで思いましたよ。



最近になって久しぶりにまた運動しだして腹筋を鍛え始めております。


そんなに高望みはしてないんだよ。


せめて、クリスティアーノ・ロナウドぐらいの腹筋になれば良いんだよ、うん♪


(腹筋バッキバキだっつ~~~~の!!爆)




KASABIAN / Club Foot
https://youtu.be/lk5iMgG-WJI

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The Vines(ザ・ヴァインズ)

突然ですが、僕はスマホ大好き人間です。……んがっ!ここ1週間程はなるべく使わないように心掛けていた。

スマホって本当に便利で、これひとつあれば何でも出来ると思っているし、ケータイが普及してネットを手軽に利用できる環境になったおかげでマニアックな音楽仲間が増えたし、至れり尽くせりだ。

だけど、ほんの20年ぐらい前は携帯電話ってホントに電話しか使えなかったし、僕は持ってなかった。パソコンは近々購入予定だけど、今まで自分のパソコンを所有したことも無い。だから、僕はインターネットをするのもずっとケータイをいじってきた。


ただ、ケータイって好きなんだけど、ずっと画面にかじりついているのが嫌になる自分がいて、そういう時は一旦離れるようにしている。

スマホやネットの世界から離れて、空を眺めたり、太陽や月明かりを浴びたり、実際に人に会って話したり。つい最近もある人と偶然 再会して、ほんの数分の出来事だったけど楽しい時間を過ごせたので、ケータイに出来る限り依存しないようにしたいと思っている(ブログ書くのは別だったりします 笑)。



……というワケで、そんな僕がここ最近聴いてたのが、2002年にデビューしたオーストラリアのバンド、The Vines(ザ・ヴァインズ)だ。

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好きなバンドは勿論たくさんあるし、自分にとって特別なバンドもいっぱいある。そんな中でもヴァインズは個人的なベスト20に必ず入るバンドだ。


2000年代初頭に“ロックンロール・リヴァイヴァル・ブーム”というのがあって、ストロークスホワイト・ストライプスハイヴスヤー・ヤー・ヤーズリバティーンズなんかの古いタイプのロックバンドが注目されたんだけど、その中のひとつにこのヴァインズもあった。

僕はロックンロール・リヴァイヴァルって完全にメディアが世間を煽って作り出したものだと思ってるし、こういうロックンロールをやってる人達っていつの世にもいてたから、『なんかウソくせぇな』という冷めた目で当時は見ていた。


そんな僕がこの時代のバンドを真剣に聴くキッカケになったのがこのヴァインズで、しかもメディアで酷評されてた2ndアルバム“Winning Days(ウィニング・デイズ)”からだった。

最初はなんと無しに聴いてたけど、何度も聴くうちに彼ら(というか、メインソングライターでボーカルのクレイグ・ニコルズ)のイカれてるけど ほどよいポップさとサイケデリックな世界にどっぷりハマってしまった。

ホント、メディアの評価なんてアテにしちゃイカンよ。自分の耳で聴いてちゃんと判断しないといかんね。


フロントマンであるクレイグのルックスもカッコ良くて、『ターミネーター2』に登場した時のエドワード・ファーロングみたいに童顔でアイドル的な存在だったのも人気を後押ししたのは間違いない。

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僕もこのクレイグのヘアースタイルに憧れて美容院で「この髪型にしてください」とお願いしたことがあるんだけど、「骨格が違うからちょっとキビシイかも……」と返されてしまった(苦笑)。
……って、骨格が違うって、ソレどーゆーコト?!(笑)
まあでも、一応それっぽい感じにはなったかな……?


あと、クレイグの“奇行”も話題になり、メディアの格好の的になったけど、段々と度が過ぎてしまったためか飽きられてしまったという、かなりイタイ存在だったりする。それも後で彼がアスペルガー症候群だと診断されたためで、本人にとってはツアー生活などは物凄くストレスになってたとのことだ。



冒頭に“スマホから少し距離をとってる”と書いたけど、そういう時にいつも思い出すのが、彼らの1stアルバムに収録されている“HOMESICK(ホームシック)”というメロディアスなビートルズ風の名曲で、“Without my phone(ケータイも持たずに)”という歌詞が凄く好きで、実際にクレイグは携帯電話を持ってないとのことだ。

便利な世の中も良いし、周りが何と言おうが僕は今の世界が好きなんだけど、それでもちょっと距離を置いて、外に出て新しい出会いを求めたくなる時があるんよね。



90年代以降に登場したバンドって長続きしない人達が多いと思ってるし、実際にそんな気がするんだけど、このヴァインズは細々とだけどずっと活動し続けていて2~3年に1枚はアルバムを発表している。

やってることはあんまり変わらないバンドだけど、それでも好きなのは楽曲からこのクレイグの“人間”が見えるからなんだと僕は思っている。

この人を見てたら人間の“弱さ”とか“脆さ”を感じてしまって、でもそれが愛しいというか……。「人間ってそういうもんでしょ?」と言いたくなるんよね。


新譜が出る度に直ぐ購入してヴァインズを聴き続けているのも「クレイグ、色々あるだろうけど、元気でやってるんだなぁ!!」と長いこと会ってなかった友人に久々に再会するような感覚でいるのがたまらなく好きだ。



Outtathaway
https://youtu.be/gAL-1o7-bKc


Homesick
https://youtu.be/YPhbn0Yz_A0


Get Free (LIVE2002)
https://youtu.be/aMxRnnYt_lY



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ジョン・クラウスバウアー+鈴木花織、sara Live at Gallery Nomart

3月28日(水)、大阪市内にあるギャラリーノマル(Gallery Nomart)でドローンミュージックなどを手掛けているアメリカはカリフォルニア州を拠点に活動をされているというジョン・クラウスバウアー(John Krausbauer)と鈴木花織(Kaori Suzuki)夫妻、それにノマル専属アーティストである.es(ドットエス)のピアニストsara(サラ)さんのライヴに行ってきた。

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(左からジョン・クラウスバウアー、鈴木花織、sara)

今年初めにここで行われたライヴでドットエスの存在を知り、それから彼らに興味をもち このノマルでライヴがある度に足を運んでいて、saraさんの生演奏は今回で3回目になる。そして、一緒に出演される二人のミュージシャンについてはフライヤーに書かれた情報しか知らなかったが、とにかく新しい体験ができそうな予感がしたので迷わず参加した。


会場のドアを開けると、ジョン氏と鈴木氏のリハーサルの最中で、1分ほど彼らの演奏を聴いた時点で『これはスペシャルな夜になる!!』と確信した。
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定刻の19時半になり、ライヴがスタート。


先ず、ギャラリー専属アーティストのsaraが登場し、ピアノソロを披露。

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saraさんの演奏は普通に指で音を鳴らすだけでは済まず、ピアノの調律をいじったり、鍵盤を掌で叩いたりと“型破り”という表現がピッタリ当てはまり、音楽教室や授業ではタブーとされることをこれでもかとやり続ける。それはユニットを組んでいるサックス、ギター&ハーモニカ担当の橋本孝之さんも同じで、予測不可能な演奏が最大のウリだ。

だけど、初めて彼らの演奏を観ていて感じたのは、『この人達は絶対に基礎をちゃんと学んだ上で自分たちのスタイルを確立していったんだろうな』ということだった。

僕も10代の頃にピアノを習っていた時期があったので、“基礎が出来ないとこういう演奏って出来ないんじゃないのかな”と何となくだけど分かって、後で知ったけど、やっぱりsaraさんは5歳の頃からクラシックピアノを習っていたということだった。

個人的な感想としては、saraさんのピアノ演奏はこれで3回目だったけど、今回が一番良かったと感じた。毎回、予測がつかないし、メロディーを奏でているわけではないから“何がどう良い”と言うのは表現できないけれど、自分のその時の“感じ方”もあったと思う。



saraさんのソロが終わり、客席で観ていたジョン氏と鈴木氏が入れ代わってステージの椅子に腰掛け、直ぐに演奏を始めた。

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ドローンやミニマル音楽って“同じメロディーをひたすらループする、民族音楽などをルーツとするもの”らしいけど、僕は今までテレビ番組などでしかほとんど聴いたことが無かったかも。強いて言えば、ブライアン・ジョーンズの遺作となった『ジャジューカ』はモロッコ音楽をやっていて、それは友人に借りて気に入り何度も聴いたぐらい。

それでも、基本的には爆音で“ずっと同じ音が鳴り響いている”だけのはずなのに、高揚感が物凄く、聴いているうちに“宇宙”を感じたり、“胎児が母親の胎内に居る状態”の感覚に陥り、このままずっと聴いていたくなる心地好さがあった。

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演奏が後半に突入するとジョン氏はエレクトリックヴァイオリンを、鈴木氏はエレクトリックギターを手にしていたが、このギターは5弦と3弦の2本のみを張って使用していた。更に驚いたのは、ギターの弦を一度も押さえること無くボウイング奏法でトーンとボリュームコントロール、それにペダルのみで音を調整しながら弾き続けていたので全く別の楽器の様に見えた。



演奏は40分ほどで終了。

正直、まだまだ聴き足りないぐらいだった。
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終了後、saraさんは着替えのため居なかったのでジョン氏と鈴木氏に話しかけ、拙い英語だけど興奮して喋りかけたら熱意が伝わったみたいでジョン氏もすごく喜んでくれた。

ジョン・クラウスバウアーさん、これがまたスラッと背が高く顔立ちもカッコ良くて、しかもルックスも最高。特に赤い靴が超お洒落だった。気さくで優しい目をされていたのも印象的だったな。

そして、演奏中にあの爆音でのエレクトリックノイズを聴いてるうちに『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインとか絶対に聴いてるはず!!』と分かったので、シューゲイザーの話もしてみたら やはり知っていて好きだと言われていた。

僕が知った時には死語の様な存在だったのに、いつの間にかシューゲイザーというジャンルが世界中の音楽ファンや次世代ミュージシャンに浸透されていたのは本当に嬉しかったな……。
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お二人に“Please play here again!!!!”とお伝えし、またいつかここでライヴをしてくれる日を楽しみにしている。

そして、できる事ならいつか僕が彼らの活動拠点となっているカリフォルニア州オークランドへ行って現地で再び体験できたらな……と思い、そんなこともこれからの人生の目標にして一日一日を楽しみたいと感じさせられた夜だった。

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“伽奈泥庵(カナディアン)、最期の日”の巻

2018年3月26日(月)、Acid Mothers Temple河端一(かわばた・まこと)さんのツイートを見ると、大阪の谷町という所にある“伽奈泥庵(カナディアン)”というお店がこの日に閉店するので、河端さんもゲスト参加されるとのことで、夕方から時間も空いてたし勢いで行ってきました。

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電車で移動中にスマホでお店のことを調べてみたら、この伽奈泥庵は1966年に別の場所で最初にオープンし、1980年に現在の所へ移転し、38年間も続いてたということだ。
そんな歴史あるお店の幕が下りる日にその存在を知り、最期を見届けることで何か感じるものがあるんじゃないかと思った。

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お店の名前と違って店内はアジアンテイスト満載で、ライヴ用のステージもあり、天井がサーカス小屋のテントの様な作りで独特な雰囲気があった。


イベントスケジュールはこんな感じ。

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店内に流れる音楽はDJの方が流されていて、これがまたかっこ良かった。
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DJにレコードを見せていただいたらCAN(カン)とかを流していたとのこと。
イベントが始まってからもセッティング中はヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1stをひたすら流してくれてたのもナイスだった。



そして、出演者が代わる代わるステージに立ち、ラストを彩ってくれた。
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スマホで写真を撮りまくっていたら途中でバッテリーが切れてしまったので、河端さんのステージは演奏に集中させてもらいました。

あと、思い出波止場というバンドの中心人物である山本精一さんもゲスト参加されていて、名前はしってたけど実際に観たのは初めてで、これがまた即興演奏が凄すぎだった。最初のワンフレーズを聴いただけでタダ者ではないのが分かったし、また普通にライヴハウスで観てみたいと思わされた。



どんどん人が押し寄せて来て、最終的に200人ぐらい詰めかけてたんじゃないかな。

あと、“ちんどん屋”を生まれて初めて観られたのも感動した!
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イベントの最後はジョン・レノンの『イマジン』を観客も一緒になって歌って終わり、目を真っ赤にして涙をながしている人もいれば笑顔でいる人もいたり……。
僕はこの日初めてこのお店の存在を知って勢いで参加させて頂いたけど、一瞬だけ『俺、ここに参加して良かったのかなぁ……?』と思ってしまった。だけど、この伽奈泥庵の長い歴史の一部に参加できたことは光栄だと思ったし、出演者やお客さん達を見ていてアットホームな雰囲気に包まれていたのでこっちもウルッときてしまった。


河端さんも忙しそうにされていたので声を掛けずにお店を出たけど、なんだか河端さん繋がりでいろんな体験をさせてもらって有り難いです。


伽奈泥庵、ありがとうございました!

そして、お疲れ様でした!!



Velvet Underground / Sunday Morning
https://youtu.be/Xhbyj8pqUao

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The Sundays(ザ・サンデイズ)

昨年末にブログを始めて早20回目となりました(……いや、早いのかな?)。

僕のブログを読んでくれている方々に感謝!
前回の日記で閲覧数も1,000を超えたので、それだけの人達が僕の記事を読んでくれていると思うとホント嬉しいです。

コメントを頂いたら(怪しいコメ以外は)お返事を必ずするので、気になる記事には遠慮無く書いちゃって下さい。

皆さんのグッド評価やコメントが日々の励みになります!(笑)




今回は89年にイギリスでデビューしたバンド、The Sundays(ザ・サンデイズ)との思い出(?)を書き連ねようと思います。


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(The Sundays)

僕がサンデイズを知ったのって もう彼女達が活動しなくなって随分経ってからの話で、音楽誌のバックナンバーなどでインタビュー記事を読んだりして知ったんだけど、それから長いことその存在すら忘れてました。

だけど、だいぶ経ってから『そういえば、あのサンデイズってバンドはどんな音楽をやってたんだろう……?』と ふと思い出し、その時に立ち寄った中古CD屋を覗いてみたら、なんと そのサンデイズの1stと2ndが置いてあったんですよ!
信じられないけど、こういう事ってたまにあって、この時も何か運命的なものを感じてしまったのを覚えてる。


2枚のアルバムを購入して家に帰り、早速1stアルバム“reading , writing and arithmetic”(邦題『天使のささやき』)を再生すると、もう最初の1音から完全に“The Sundaysの世界”に入り込んでしまった。

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音を聴いて直ぐに『The Smiths(ザ・スミス)の影響を受けてるな』というのも分かったけれど、それだけでは済まないものがこのバンドにはあった。

アルペジオを多用しているデヴィッド・ガヴリンのギタープレイは完全にスミスのジョニー・マーの影響が伺えたし、80年代に登場した多くのイギリスのインディーズバンドに聴かれる“閉鎖感”がこのバンドにも存在していて、曲名を見ただけで“I kicked a boy”なんてタイトルがあるぐらいだから、英国人独特の“毒”が強烈なバンドなんだろうな……なんて感じられた。

それでも、紅一点であるボーカルのハリエット・ホイーラーの歌声が個性的過ぎて、それがこのバンドを唯一無二の存在にしているのが分かった。実際にYouTubeで当時のライヴ映像などを観ても、この人の容姿もまるでティンカーベルの様で、これは好き嫌いがハッキリと分かれるだろうなと思う。
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(デヴィッド・ガヴリンとハリエット・ホイーラー。この二人は恋人同士で、バンド活動期間中に結婚したとのこと)


僕は特別好きになったバンドに対しては『少しでも情報が欲しい』と思ってしまうので、このサンデイズも例に漏れず古本屋を探し周り、90年代当時に活動していた彼女達の記事を見つけては、彼らがどういう人達なのか食い入るように読み漁った。

記事を読んでいて感じたのは『この人達はポップスターになりたいタイプじゃないんだろうな』ということ。

ただ、純粋に自分たちの音楽を鳴らしているだけだった様に感じた。

だから、閉鎖的な世界観であるにも関わらず、音には曇りが無いし、透き通る様な美しさがあるんだと思う。

実際にアルバムやシングルのジャケットを見てもそれが感じられる。

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(上から1st“reading , writing and arithmetic”、2nd“Blind”、3rd“Static & Silence”)


それと、1stと2ndを購入した2日後にまた別の中古CD屋へ行ったら、今度は3rdアルバムが置いてあって、それまでサンデイズのアルバムを店頭で一度も見かけた事がないのに、これってもう“今の自分が必要としている音楽”だったんだろうし、運命を感じたね。


アルバムは3枚とも完璧で、サンデイズを聴き始めると止まらなくなって、こればっかり聴いてしまう。そして、自分の中でどんどん評価が上がっていく。そういうバンドって本当に数が限られているけど、その中のひとつにサンデイズは僕の中で存在している。それぐらい最高のバンドだ。


もし、興味を持った方は、とりあえず1stから順番に聴いてくれたら嬉しいです。どれも本当に素晴らしいけど、特に2ndは神々しい。



ちなみに数年前にスウェーデンからデビューしたThe Sun Days(ザ・サン・デイズ)というバンドもいますが、全く別の人達です。あと、沖縄にも“サンデイズ”(←こっちは完全に片仮名表記のバンド)もいてるので、間違えないように!




(2018年9月20日 追記)

“The Sundays(ザ・サンデイズ)part2”も書いたので、興味のある方はこちらもどうぞ
http://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2018/09/20/233619




can't be sure(LIVE)
https://youtu.be/SWdX4n5jTE0


goodbye
https://youtu.be/16ZqL3zAPok


here's where the story ends (LIVE)
https://youtu.be/bXsT4pWtjA8



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Reading Writing & Arithmetic

Reading Writing & Arithmetic

スタティック&サイレンス

スタティック&サイレンス

“The Rolling Stonesファンの友人と再会!”の巻

2018年3月17日(土)、The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)繋がりで知り合った友人である通称“Bさん”に会うため、朝早くから身支度して徒歩15分のところにあるコメダ珈琲へ行ってきました。
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また少し肌寒くなっていたけど、ご覧の通り1日快晴です。

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髪型もバッチリ!

……しかし、せっかく綺麗にセットしても、いつも午後になると髪がペタンと垂れ下がっちまう(汗)。
生まれた時から髪型がほとんど変わらないサイヤ人の連中がホント羨ましいぜっ!!


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天気が良いから歩いてるだけで気持ち良い~♪

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約束した時間きっちりに待ち合わせ場所のコメダ珈琲へ到着。


Bさんはいつも少し早目に到着しているので、この日も既に座って待っていてくれた。


Bさんとはもう9年ぐらいの付き合いになって、某SNSをやってた時に彼からメッセージを頂いたのがキッカケだった。

当時の僕は堺市に住んでいて、Bさんも同じく堺市在住、そして同じく“ローリング・ストーンズが好き”ということで意気投合。しばらくの間はメッセージのやり取りをしてたんだけど、思いきって「一度会って頂けますか?」と送ったら、Bさんも「私もあなたとはいつか会う運命にあると思っていました」と返事がきて(笑)、それ以来ずっと付き合いが続いている。


僕は16歳の時に偶然テレビでストーンズのライヴ映像を観てからロックに目覚めたんだけど、周りには洋楽ロックを聴いてる人はほとんどいてなかった。いたとしてもハードロックしか聴かない人だったり、90年代のパンクだったり、オアシスやブラーなどのブリットポップだったりして、ガッツリと60~70年代ロックやそれ以降のあまりメジャーでない音楽を聴いてる人は1人もいなかったので、まさか同じ堺市に(しかも、わりと近所!)ストーンズやブルース好きな人がいてたのが本当に嬉しかった。

会えばもちろん音楽の話が中心になるけれど、サッカーの話で盛り上がったり、Bさんが大好きなプロレスの話になったり(笑)、とにかく話題が尽きないのでお互いずっと喋り続けてしまっている。


僕は1年半前に今の住まいに引っ越してきたんだけど、それからはBさんがいつもわざわざこっちまで会いに来てくれている。申し訳ないという気持ちと、それ以上に「いつもありがとうございます!」という気持ちでいる。


お互いのお勧めCDを貸し合うのも毎回の恒例行事(笑)で、Bさんのおかげで自分の知らないバンドも沢山知る事ができた。



自分は不器用な性格だから人とぶつかることも沢山あったし人間関係でいつも悩んできた。そういう人って多いだろうけれど、僕の場合は家庭環境などの影響で普通の人の何倍も苦労してきた様に思っている。
だけど、今になって思うのは、性格や波長が合わない人達も含めて、自分は“良い出会い”をしてきたなぁと感じている。
今はもう昔みたいに無理して周りの人達と仲良くしようなんて思わなくなって、“適度な距離感”を保つ様に心掛けている。そして、そんな中でもフィーリングの合う人とだけ深く付き合う様にしたら、これが余計な気も使わなくなり、普段から物凄く楽な気持ちでいられるようになった。




Bさんと二時間ほど話し込んでから別れて、午後からは母親を誘って散歩がてら大阪城へ行ってきました。

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途中、雲ひとつ無い青空を見上げたら小さな白い点のような飛行機のシルエットを見つけたのでパシャリッ♪
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(写真の右側辺りに微かに飛行機が写ってます)



大阪城から帰る途中にある花屋を覗いて、母親が花に詳しいのでひとつずつ解説してもらい、その際に“エリカ”という花も教えてもらった。

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母「エリカ、かわいいな」


俺「べつに……」



(ハイ、お約束!!笑)



今日も良い1日だった(笑)。


The Rolling Stones / Waiting On A Friend
https://youtu.be/MKLVmBOOqVU
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天野喜孝“ファンタジーアート展”の巻

難波ベアーズでフリマ出店した翌日の2018年2月25日(日)、梅田スカイビルにて行われている天野喜孝先生の“ファンタジーアート展”へ行ってきた。
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天野喜孝でファンタジーアート展……ときたら、勿論 TVゲームで世界的に有名な『ファイナルファンタジー』シリーズのイラストを手掛けられている方なので、実際に描かれた絵を観たいと思い、参加しました。

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会場前まで来ると早速こんな巨大パネルが出迎えてくれた。
『おおっ!なぜ俺がこんな所に居る?!』と思ったワケではない(←当たり前だっつ~~の!笑)。

これは『ファイナルファンタジーⅩ(テン)』の主人公ティーダとユウナ……だったかな?!
昔、職場の同僚に「『10』はめちゃ泣けるんですよぉ~~!!」と強く勧められたのでプレーしてみたが、その頃はもうゲーム自体をやらなくなっていたので序盤でギブアップしたから印象に残らんかったんよね(汗)。

僕が実際にプレーしたのは『Ⅶ(セブン)』ぐらいまで。それ以降の作品はほぼ「記憶にございません!」。


アート展内部は写真撮影NGなので、会場入り口の写真はこんな感じ。
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中に入ると老若男女問わずいろんな世代の人達が訪れていて、しかも外国人の方もけっこう来られていたので、今年でちょうど30周年(?)になる長寿作品の偉大さを改めて感じた。


お弟子さんである天野弓彦という方の作品もいくつか展示されていて、この方も天野喜孝先生の世界観を継承しつつも個性を発揮していた。


ファイナルファンタジー』の初期作品のパッケージイラスト原画を初めて生で観て、想像以上に意外と小さいと思ったな(A3サイズよりもう少し大きい紙でした)。

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しかし、原画だと思っていたら、話を聞くと“版画”とのこと。

ちょっとガッカリしたけど、特殊な版画技術を使っているので、原画よりも何万色もの色を重ね合わせており、しかも原画だとせいぜい20年もすれば色褪せなどで劣化するのに対し、この版画技術を使ったものだと80~100年は今の状態を保てるという優れものらしい。


会場内で作品を眺めていると「この絵って『Ⅵ(シックス)』のティナですよね?」といきなり話し掛けられたりして、知らない人達とゲームの思い出話で盛り上がったのも普通の美術展ではあり得ない出来事だったので面白かったな。


今までは金銭的なことなどを優先してライヴなど行きたいと思っても我慢することが多かったが、昨年から考えを改めて『今、観られるうちに観に行こう』と決めて、ライヴや美術展などになるべく足を運ぶ様になった。

行かなかったら『あの時、行っとけば良かったなぁ……』と後悔する事がほとんどだったけど、行けば『行って本当に良かった!』と毎回思っている。

やっぱりその時にしか味わえない感動や喜びがあるし、芸術的なものに触れる事によって人生が豊かになっていると感じる。

今住んでいる所の近所に運良くアートギャラリーがあったので、そこにもちょくちょく足を運ぶつもりだ。

RIDE Live at Namba Hatch(2018.02.21)

2018年2月21日(水)、一番好きなバンド“RIDE(ライド)”の大阪公演を観に なんばハッチへやって来た。

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(1990年、デビュー当時のライド)

僕がこのバンドを知った時には既に彼らは解散して随分時間が経っていたけれど、それでも彼らが90年に発表した1stアルバム“nowhere(ノーホエア)”を初めて聴いた時の衝撃は物凄くて、それまでの“価値観”を根底から引っくり返されてしまったので、特別なバンドは沢山いても、ひとつだけ選ぶとなるとこのライドだと思っている。




グッズ売り場でお目当ての品だった1st“nowhere”のアルバムジャケットである通称“波ライド”の全面プリントTシャツをゲット!!
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(写真内“E”のTシャツ)
僕が購入した直後にMサイズが売り切れたのでギリセーフ!ホッ……。


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会場に入り、ステージ正面から3列目という間近に陣取る事ができた。


そして、19時ちょうどにオープニングアクトThe Novembersが登場。
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ずっと前から気になってたバンドで今回初めて観たんだけど、これが期待以上に良くて、Sonic Youth(ソニック・ユース)を更にへヴィーに疾走してる感じだった。



ノーヴェンバーズがちょうど30分の演奏を終え、30分間のインターバルを挟んだ後、メインアクトのライドが登場。

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21年ぶりのアルバム(!)である最新作“Weather Diaries”のオープニングナンバー“Lannoy Point”からライヴが始まった。

冒頭の2曲は最新作と同じ流れで、3曲目で1stアルバムのオープニングを飾った“Seagull”のベースラインが鳴り出すと会場は「待ってました!」と言わんばかりに盛り上がった。
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僕は前回の大阪公演(2015年) もここで観たが、その時よりもベースの音がやたらデカく感じた。まあ、この曲自体ベースが引っ張ってるのは分かるけど、欲を言うとアンディ・ベルのギターソロをもっと爆音にしてほしかったな。
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(ベースのスティーヴ・ケラルト)

メインボーカルのマーク・ガードナーの歌声は90年代の頃と比べて“蒼さ”は薄まってしまったけど、より“歌”を意識していると感じたし、相変わらずの甘い歌声は健在だった。生で聴くと、歌の上手さがより実感できる。
しかし、昔は美少年という感じだったのに、今の風貌はブルース・ウィリスみたいになってるのは……(泣)。
それでも俺はマークが好きだ!!
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(メインボーカルのマーク・ガードナー)
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(デビュー当時のマーク)


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ライヴは新譜からかなりやっていて、バンドが“攻めてる”感じがしたな。実際、新譜は期待以上の出来だったし、1stアルバムは歴史的名盤だと思っているのでそれを除いたら一番好きなアルバムになっていて今までに何度もリピートした程だ。
ライヴでもこの新譜からの楽曲アレンジは基本的に同じだったけど、生で聴いた方が断然良かった。特にアルバムタイトルにもなった“Weather Diaries”なんかはライヴで聴いてこの曲がもつ世界観を体感できたと思っている。

それでも、やっぱりというか、僕自身も周りのファンも1stアルバムの曲が始まると大盛り上がりになってしまう。もう、こればかりはしょうがない。
序盤に演奏した“Seagull”の他にも“Dreams Burn Down”、“Vaper Trail”、それに“Taste”をやり始めると皆それぞれの思い入れもあるだろうし、僕もこの1st“nowhere”のおかげで何度も救われたからな……。


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ライヴ本編はデビューEPに収録されている“Drive Blind”でノイズまみれになって終了。この曲もライヴで本領を発揮する曲だ。

このバンドのドラマーであるローレンス・コルバートの手数の多いドラミングはライドの音楽性に絶対不可欠だ。リズム隊の二人の貢献度……というか、この四人でないと産み出せない音楽だったはずだ。
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(ドラムのローレンス・コルバート)


アンコールで戻ってきた時にリードギタリストでもう1人のボーカリストのアンディ・ベルが、かつて彼らが所属していたクリエイションレーベルのロゴTシャツを着ていたのに驚いたが、彼らにとっても特別なレーベルだったんだと思うと感慨深かったな。
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(ギタリストのアンディ・ベル)

それにしても、マーク・ガードナーが終始ニコニコしながら機嫌良く笑顔でいてたのに対し、アンディ・ベルはずっと気難しそうに眉間に皺を寄せながら黙々と演奏していたのが対称的で印象に残った。顔の雰囲気もエリック・クラプトンみたいに見えたし、頑固な職人気質という感じがした。

そして、アンディが“Let's SHOEGAZE!”と言ってアンコールに突入したのがまたかっこ良かった。

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アンコールは全4曲。
ラストに前回と同じくデビューEPから“Chelsea Girl”を演奏して終了。


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ライヴ自体は大満足だった。……が、2014年に再結成して前回の単独から3年ぶりの来日公演だったけど、とにかく客の入りが悪すぎたのがショックだった。2階席はガラガラだし、1階も後方に黒幕が張られていたので、6割ぐらいしか入ってなかったんじゃないのか……?!
次に来日しても大阪は無い様な気がしてしまった。

ホント、みんなライヴハウスへ足を運ぼう。このままいくと海外ミュージシャンが来日しても大阪をスルーする様になるよ、きっと。


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この日のセットリスト。……だけど、8曲目の“Like A Day Dream”が本番では“Twisterella”に変更されていた。個人的には“Twisterella”は大好きな曲だし前回聴けなかったので嬉しかった。

アンコールの曲目はこちら。

①White Sands
②Leave Them All Behind
③Polar Bear
④Chelsea Girl



彼らが産み出した“シューゲイザー”というメロディーとノイズはこれから先も永遠に色褪せることは無い。









Taste
https://youtu.be/APqGzOD0fUk


Twisterella
https://youtu.be/ieKPgFgiPj8


Vapour Trail
https://youtu.be/pVhNi5cU8mo


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.es(ドットエス) Live at Gallery Nomart

2018年2月10日(土)、大阪市内にあるGallery Nomart(ギャラリー・ノマル)にて .es (ドットエス)のライブが行われた。
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年明けからこのギャラリー・ノマルでは専属アーティストの皆さんが作品を展示されていて、この日はクロージングイベントとして専属ミュージシャンであるドットエスの橋本孝之さんと saraさん が出演されて、僕は密かにこの日を楽しみにしていた。
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1月6日にAcid Mothers Temple河端一(かわばた・まこと)さんが出演された時に初めてこのドットエスのライブを観て、今までに行った美術館やギャラリーではBGMというと耳馴染みの良い無難なクラシック音楽を流している所ばかりだったから、『何でアートギャラリーにこんな前衛音楽をやってる人達がいてるんだろう?!』と不思議で、だけどこのギャラリー内の辺り一面 真っ白な雰囲気に合っていたから、余計に謎の存在だった。
そして、興味をもったのでライブ終了後にお二人と少し話して、帰宅後にサックス担当の橋本さんのロングインタビュー記事を読んだりしているうちに今回のフルセットでのライブへ参加する事に決めました。

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会場内ではウサギ(の頭)もライブを楽しみにしてました(注:これも作品のひとつです)。

前回と違って壁には専属アーティスト達の作品が並んだ中でのステージで、アート色がより一層際立っていたと感じた。

今回もライブ中は写真を撮れなかったので載せられません。なんでも、ライブアルバム用に録音されてたとか。

結論から言って、かなりブッ飛んだライブで個人的にも「こういうのを期待してたんだ!」という内容だった。

普段はメロディアスな音楽をよく聴くのでUKロック中心だけど、たまに“横に逸れたヤツ”を聴きたくなる時がある。そういう時にジャズやブルース、それにクラシックなんかを聴き込むけれど、もう既存の音楽自体から一旦距離を置きたくなる時もあって、そうなると“NO WAVE”というジャンルに行ってしまう。
今回のドットエスのライブも完全にルールに縛られないものだったので、普通の音楽しか聴かない人には向かないと思う。しかし、僕みたいな捻くれ者にはうってつけだ(笑)。

ライブ終了後に橋本さんと一緒に写真を撮ってもらった。
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……が、出掛ける前にクリスティアーノ・ロナウドがプロデュースした香水を付けてきたので、それがやたら匂ってしまっていた。きっと橋本さんも『なんだコイツ、クリロナくせぇな……!!』と思ったに違いない?!(笑)



ここからは余談ですが、最近、自分の文章を上手くまとめきれてないなぁと少し反省しております。
僕は長い文章って苦手なんだけど、自分も最近やたら長文になってしまってます(苦笑)。個人的にノートに書く日記じゃないし、ブログやネット内での文章って“他人が読む”前提で書いてるから、読みやすくしなきゃといつも気を付けていたんだけどな……。
ここらでまた初心に戻ろうと思います。