Amusement Parks On Fire(アミューズメント・パークス・オン・ファイア)
シューゲイザーというジャンルに特別思い入れがあり、その中でもライド(RIDE)の1st“NOWHERE”を初めて聴いた時、音楽だけでなく物の見方も変わってしまったぐらい“価値観”を根底から覆された。
そんな初期ライドに魅了された僕は『この頃のライドみたいな疾走感や蒼さ、それにメロディーセンスをもったバンドって他にいないのかな?』と思い、見つけたのがこのアミューズメント・パークス・オン・ファイア(AMUSEMENT PARKS ON FIRE)だ。
元々はマイケル・フィーリックという人が1人でやっていて、1stアルバム制作後に他のメンバーを集めてバンド形態になったとのことで、そう聞くと「グルーヴが無い」とか思う人もいるかもしれないが、楽曲を聴くとそんなのどうでも良くなるほどクオリティーが高い。
僕みたいな“轟音・美メロ・甘い声好き”にはたまらない音楽をやっている。
2006年の2nd“OUT OF THE ANGELS”は特にお気に入りの1枚で、初期ライド以上の疾走感がある本作はいろんなシューゲイザーアルバムを聴いてきた中でもトップ3に入るかもしれないほどの名盤で、今までに何回聴いたか分からないぐらいだ。
マイケル・フィーリックの歌声もライドのマーク・ガードナーそっくりで、“よりアグレッシブに襲いかかってくる感じ”がたまらない。
2010年に3rd“ROAD EYES”を発表してから音沙汰が無かったようで、『この人達も自然消滅してしまったのかなぁ……?!勿体無いな』なんて思っていたら、いつの間にか復活してヨーロッパツアーに出て、最近になってニューシングルも発表していたので嬉しかった。
……が、中心人物であるマイケル・フィーリックさんの容姿がかな~~りポッチャリしていて、まるで別人のようで、見た目も今のマーク・ガードナーに近付いているような(汗)。
そこまで似なくてもいいのに……(泣)。
最近は物事が上手くいかなかったりとかなり落ち込んでいたけど、こういう時は音楽を聴く時もゴチャゴチャ考えずに『ただ、音の洪水に身を任せたい』なんて思い、このアミューズメント・パークス・オン・ファイアの曲を昼間に聴いてたら“音の波”と一緒に悩みも洗い流されていくようでスカッとしたよ。
シューゲイザーが好きで、ライドが好きな人は絶対にお勧めのバンドだ。
So Naturally
https://youtu.be/sIud9_n-TR4
Blackout
https://youtu.be/snAEJFEw8Is
In Flight
https://youtu.be/_4mkJDz84Cs
“命を削る”の巻
今回はまた当ブログについてなどダラダラ書いてるので、興味の無い方はスルーして下さい。
先日、久々に映画『あの頃ペニー・レインと』を観た。
70年代前半のロックシーンを描いたこの作品、もう既に何度も観てるけど、それでもまた観てしまう。
『やっぱこの映画好きやわ~!』と再確認し、今回観てまた色々と感じるものがあった。
この映画ってロックファン以外の人が観たらどう感じるんだろ?特にロックが好きじゃなくても心に響くものは必ずある作品だと思うんだけどな。
……と、ここからが本題。
今年に入ってからアンダーグラウンドシーンで活躍されているミュージシャンやアーティストの方々に直接お話を聞く機会が何度もあって、そんな時に自分で意識しているわけじゃないけどインタビューっぽくなってしまっていることに最近気が付いた。
僕としてはライブを観たり絵画などの作品を見て自分なりに感じるものがたくさんあって、『ひょっとして、これってこんな風にやってるのかな?』とか『この時ってどんなことを考えてるんだろう?』なんて考え始めたら頭の中がモヤモヤしてくるので、そうなると直接ご本人に聞いて確認するしかなくなるから質問してるというか。
アングラ(←アンダーグラウンドの略)シーンでご活躍されている人達って一般大衆には理解されにくいことをやってるから近付きにくい存在だと感じる方もいるかもしれないが、実際の彼らはとてもフレンドリーな方が多くてファンとも気さくに話してくれる。
おかげで自分が気になったことを質問したら皆さんものすごく丁寧に答えて下さるので、本当にありがたい。疑問に感じてたこともスッキリするしね。
なんか、先日のジョン・ラッセルのライブに行った時にふと感じたことがあって、毎回のようにけっこう自分がズバズバと質問していることに気が付いて(←もちろん、相手をリスペクトしてやってます)、『自分では普通に質問してるつもりが、何だかインタビューみたいになってるな』と思ってしまった。
……で、思い出したのが、冒頭に書いた『あの頃ペニー・レインと』で、この映画の主人公に僕は少なからず影響を受けているんだと感じてしまい、無性にまた観たくなったという。
主人公の名前はウィリアム・ミラーとなってるけど、この映画自体が音楽ライターだったキャメロン・クロウ監督の自伝的作品だから、つまり僕はキャメロン・クロウから影響を受けていることになるんだな。
そんな僕だけど、昔から評論家ってのが基本的に好きじゃない。
それは、ミュージシャンやアーティストが時間を掛けて命を削って作った作品をたった数分で判断して簡単にけなす人がいると腹が立つからだ。
どんなに下手でも、人前で演奏したり発表してる時点で尊敬に値すると僕は思っている。
実際、弾き語りで1人で演奏することなんかは心臓が口から飛び出すんじゃないかというぐらいバクバクするし。
もちろん、何でも称賛すれば良いというのでは無いし厳しい意見も絶対に必要だけど、何よりも先ずは相手をリスペクトする気持ちが大切だと思っている。
『自分の好みじゃないからダメだ!!』なんて考えで否定するのはただの傲慢で頭でっかちな嫌なヤツだし。
『自分には良さが分からないけど、この人達のおかげで救われている人もいてるんだ』と思うようにしているので、僕はブログでは絶対に悪口は書かないと決めている。アーティストのファンの方が読んで不快になるような文章は書きたくないからね。
ところで、8月中旬に“毎日、ブログを更新していく”とこの1ヶ月ほど頑張ってみたけど、毎回30分かけて毎日更新しても“それなりの内容”にしかならないと分かってしまった。
文章だけなら今までも30~40分ほどで書けてたけど、それだけでなく画像や音源を選んで貼り付ける時間が各20~30分はかかるので、やっぱりちゃんとした記事を書くには僕の場合、最低でも1時間半前後かかるもんだと実感した。
ただ毎日更新するだけじゃ何の意味も無いし、ちゃんと内容が伴ってないといけないし。
アーティストが命を削って生み出したものに対して、自分は何をやれるか?
そう考えた時に僕がやれることといえば、今やってるブログで“自分も命を削って人に伝える”ということだと思っている。
そこがブレたらダメだね。
(注:「評論家ってのが基本的に好きじゃない」と書いたけど、例外も沢山いてます。尊敬する評論家もいっぱいいてるので、悪しからず)
John Russell + Stale Liavik Solberg & .es LIVE at Gallery Nomart
2018年9月21日(金)、大阪市内のギャラリーノマル(Gallery Nomart)にてジョン・ラッセル+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグと .es(ドットエス)のライブに行ってきた。
ジョン・ラッセルさんは“英国アンダーグラウンド界のレジェンド”と言われている方で、僕は今回のライブ告知で初めて知った。
1960年代から活躍されているとのことで、その頃といえばイギリスでは空前のブルースブームだったはずだ。そんな大昔から前衛音楽をやっているミュージシャンがいたというのに驚き、今回のライブを楽しみに待っていた。
会場に着くと、入り口前の椅子に腰掛けていたのはジョン氏と共に来日したノルウェーの打楽器奏者ストーレさんが。
お茶目だぜっ!!(笑)
場内に入るとドットエスの橋本孝之さんとジョン氏が話していたので挨拶し、一緒にパシャリッ♪
……てゆーか、俺の髪の毛モワモワじゃねぇか!!(笑)
ボチボチ切らなきゃな……。
ジョン氏にいくつか質問をすると、どこの国か分からない発音の言葉で返事をされていた。
この後、ライブ中のMCでも独特な発音で話されていて全く聞き取れなかったけど、イギリス生まれだから喋っていたのはやはり英語だったとのこと。
ものすごく訛りが強いのかな……?
開演時間が近づくにつれどんどん人が入ってきて、ギャラリー内はあっという間に満席になってしまった。
定刻の8時を少し過ぎ、ライブスタート。
ノマル専属アーティストのドットエスが登場。
今回は稲垣元則氏の映像とコラボして、いくつもの静止画と動画が激しく入れ替わる中を演奏していった。
ドットエスのお二人、橋本孝之さん(ハーモニカ&サックス)とsaraさん(ピアノ)の演奏も完全即興でリハーサル無しの本番一発勝負。
そして、このテの音楽には理論も何も存在しない。
その場の流れでやるため演奏がバラバラに聴こえそうだけど、これが“バラバラになりそうでならない”という絶妙な感覚が面白い。
しかし、そんな中でも“カチッとハマる瞬間”が何度もあり、そこにたどり着くまでの緊張感が魅力で、たどり着いた時の高揚感は“演奏している本人達にも予測不可能な世界”というのが既存の音楽では絶対に味わえないものなんだと感じた。
ドットエスのお二人の演奏とスクリーンに映し出される稲垣氏の映像が全てハマった時なんかは、その場に居る人にしか分からない感覚なのかもしれない。
ドットエスの演奏が終わり、次はジョン・ラッセルとストーレ・リアヴィーク・ソルベルグの演奏がスタート。
僕自身は楽器を演奏する人といえばギタリストが特に好きでギターの音自体ももちろん大好きなんだけど、このジョン氏のギタープレイはジャズやブルースのようなコードもコード進行も何も無い。
とにかく、爪弾く、掻きむしる。
ギターのボディが掻きむしりすぎてここまで剥がれているのを見たのも初めてだった。
ストーレ氏もドラムスティックを立てて引っ掻いたりとやりたい放題なはずなのに、そこには“音楽”が存在しているという。
音楽というより、“音の集合体”に近い感じかもしれない。
この日の夜はかなり涼しくなっていたのに、それでもドットエスの演奏が始まってからジョン氏達を含めてライブが終わるまで“静かな熱気”が会場を支配していて、異様に熱かった。
ライブ中は演奏している音しか聴こえず、誰も物音を立てず、騒がしい音楽のはずなのに静かで、ひんやりしているはずなのに熱い。
ジョン氏とストーレ氏の演奏が終わり、ドットエスのお二人が呼ばれ、最後にセッションが始まった。
以前にsaraさんが「即興の世界でも“あ・うんの呼吸”が合う人と合わない人がいてるので、合う人となら一緒にやりたいと思います」と言われていた通り、ジョン氏のギターとストーレ氏の打楽器ともギリギリのところで繋がっているような感覚があった。
4つの音がハマる瞬間がある。
そして、またバラバラになる。
崩れていきそうで、持ちこたえて、再生する。
理論や理屈なんかじゃとても説明が出来ない音だけど、言葉にすると、そんな感じ。
なかなか世間一般には理解されないし理解できない音楽だけど、ここに集まった人達を見渡すと本当にいろんな方がいる。
皆、普段の日常では体験できないものを求めてやってきている。
僕自身、昔から周囲の人達に「変わってるよな」とよく言われてきて、それは良い意味でも悪い意味でも言われ続けてきた。
だけど、ここに集まった人達を見渡すと本当に様々で、『なんだ……人ってみんな変わってるんだよ、やっぱ』という安心感があって、変わってるからこそ面白い出会いがたくさんあるんだろう。
ドットエスのお二人も、ジョン・ラッセルもストーレも、ギャラリーノマルも、この日集まった人達も、皆変わってる。それって最高じゃないか!
The Sundays(ザ・サンデイズ) part2
2017年11月末からブログを始めて早10ヶ月が経ち、いろんなバンドやミュージシャンとの思い出を書き連ねてきた。
そんな中で、当ブログ内での“最近の【注目の記事】トップ5”が紹介されていて、3月20日に書いたザ・サンデイズ(The Sundays)の記事が5位内にずっと残っているのは僕自身、正直言ってビックリしている。
(以前書いたサンデイズの記事です)
↓
http://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2018/03/20/232608
そんなワケで、今回は“The Sundays(ザ・サンデイズ) part2”と題して、もう一度彼らのことを書こうと思う。
今回また書こうと決めたのは、さっきCDラックを眺めてた時にまたサンデイズのアルバムが目に止まり、何となく『YouTubeで当時の彼らの映像でも観ようかな』と思って検索してみたら、だいぶ前に削除されていた数々のPVがHD画質で復活していたからだ。
サンデイズって印象的なPVばかりで何度も何度も観てたから、削除された時は本当にショックだった。
そんな映像をさっき久々に観ていたら、なんかもう自然と涙が出てきたよ。
……というわけで、今回はPVをたくさん載せています(笑)。
前回の記事を読んでバンドに興味をもった方も、今回初めて知った方も、せっかくなので1曲でも彼らの音楽を聴いて、映像を観てやってほしいです。「こんなに素晴らしいバンドが存在していたんだ!」と分かる人にはきっと分かるはずなので。
(シングルレコードのジャケット)
僕がサンデイズを初めて知ったのは、今は無きクロスビート誌だ。
たまたま彼らの記事を見つけたのがキッカケで、たった1枚の写真と1ページだけのインタビューに「新作が出る度に髪形変えるなんてお断りよ」と大きく書かれていたのがやけに印象に残ったのが最初の出会いだ。
それから何年もの歳月が流れ、ふとサンデイズのことを思い出した時にタイミング良く彼らのCDを見つけ、それからずっと大好きなバンドで今でもよく聴き返しているほどお気に入りだ。
バンドは97年に少しだけツアーに出て、その後、自然消滅したらしい。
今現在、彼らがどうしているのかも知らないけど、ほんの数年前に海外の飛行機内にある冊子に彼らの最新インタビューが載ってたという情報をくれた方がいた。
ボーカルのハリエットとギターのデヴィッド夫妻(←現在も夫婦なのかは分からないけど)がインタビューに応じてたらしい。
どんなことが書かれていたのか詳細は分からないが、それでも今も元気に生きてると知っただけでも嬉しかったね。
サンデイズは93年頃に“アルバム5枚分の契約をレコード会社と交わした”と音楽誌に書かれていた。……が、その後、実際に発表したのは97年の3rd“Static & Silence”のみで、『ひょっとしたら、残り4枚のアルバムがいつか出るんじゃないかな……?!』なんて淡い期待を抱いてる自分がいる。
サンデイズが大好きで、でもこの先のアルバムを聴きたくても既に存在していなくて、“サンデイズっぽい音を出してるバンド”を自分なりに色々調べては聴いてきたんだけど、やっぱり本家とは程遠いものばかりだった。
……ただ、そんな僕でも、1枚だけハッとさせられたアルバムがある。
日本の女性ミュージシャン、BONNIE PINK(ボニーピンク)のアルバム“Thinking Out Loud”だ。
ネットで調べてたらBONNIE PINKがサンデイズのカバーを1曲やってると書かれていて、「昔からサンデイズは大好きで……」と発言してたので、気になって聴いてみたら、もうこれが『The Sundaysの新作か?!』というぐらい似ていた。
だけど、それはパクリなどでは無く、心の底からサンデイズというバンドをリスペクトして、自分なりに解釈し表現していた。
このアルバムを全編英語詩で歌ったら「サンデイズの新作です」と聴かされても信じてしまいそう。そんなアルバムだ。
僕はサンデイズが活動していた当時なんてその存在すらも知らなかったし、そんな自分が彼らについて語っていいのかな?……なんてふと考える時がある。
それでも、リアルタイムで聴けなくても、こんなに僕を魅了し続けてくれる。
このバンドをはじめ、歴史の闇に葬られるにはあまりに惜しい音楽がたくさんあるのを僕は知ってるので、1人でも多くの人にその存在を知ってほしいと思いながらブログを書き続けている。
僕の記事を読んでバンドに興味をもち、音源を聴いた人がハッピーな気分になってくれたら最高だね。
それが“僕を救ってくれたミュージシャン達への恩返しになるはずだ”と信じている。
Goodbye
https://youtu.be/TUSvp8CGIm4
Summertime
https://youtu.be/Z778slDEsds
Here's Where The Story End
https://youtu.be/FHsip5xOenQ
Can't Be Sure
https://youtu.be/yARVs1ZNLjU
Cry
https://youtu.be/-QJZYlElJsw
VAN HELEN / 1984(1984)
先日、スピルバーグ監督の最新作『レディ・プレイヤー1』を観た。
この映画は80年代~90年代初頭のサブカルチャーがたくさん登場して、日本のアニメやゲーム作品のキャラクターも出てきたのでそれなりに楽しめたな。
そして、劇中に使用されていた音楽はもちろん80年代のヒット曲で構成されていて、こうやって改めて聴くと良い曲がいっぱいあるね。
そんな『レディ・プレイヤー1』の冒頭で流れたのがヴァン・ヘイレン(VAN HELEN)の代表曲“Jump”だった。
今でこそシューゲイザーが好きとかドリームポップが好きとか、それこそジャンルレスにいろんな音楽を聴いてるが、僕が洋楽に興味を持ち始めた当時、実はヴァン・ヘイレンをよく聴いていた。
ヴァン・ヘイレンはボーカルが途中で入れ替わっているんだけど、僕が好きだったのは初代ボーカリストのデヴィッド・リー・ロス時代(←今また復帰してるのか)で、この頃の楽曲は今聴いても大好きだったりする。
PV(プロモーションビデオ)もおバカな作りで笑えるものが多いし、特に『ジャンプ』が収録されているアルバム“1984”なんか『そりゃ売れるわな……』と納得してしまう。
へヴィーメタルを否定する人って多いし、僕も一時期は否定していた1人だったんだけど、早弾きなどのバリテクはやっぱりどう考えても凄いし、それを認めないのはいかんだろ、とある日気付いてしまった。
メタルをやってる人って皆で酒を飲んでる時でもギターを離さずにずっと指を動かし続けてる人なんか当たり前のようにいてるし、そういう努力をバカにするのってどうよ?と見ていて猛烈に反省してしまった。
そんなの並大抵のことじゃないよ、ホント。
いろんな時代の音楽を聴いて、ロックやポップスをはじめいろんなジャンルの音楽を聴いてからまたヴァン・ヘイレンを聴くとその凄さや偉大さが分かったというか。
この『1984』もたまに無性に聴きたくなる、そんなアルバムだったりする。
Jump
https://youtu.be/SwYN7mTi6HM
Hot For Teacher
https://youtu.be/6M4_Ommfvv0
Panama
https://youtu.be/fuKDBPw8wQA
Richard Ashcroft / Alone With Everybody(2000)
久しぶりに元ザ・ヴァーヴ(THE VERVE)のボーカリストだったリチャード・アシュクロフト(Richard Ashcroft)の1stソロアルバム“Alone With Everybody”を聴いている。
リチャード・アシュクロフトはソロミュージシャンとしても素晴らしくて、購入した当時ずっと聴いてたほどのお気に入りだ。
というか、ヴァーヴ最大のヒットとなった3rd“Urban Hymns”も元々はリチャードのソロアルバムとして作られる予定だったし、個人的には『アーバン・ヒムス』が好きな人ならリチャードのソロも絶対気に入るはずだと確信している。
それなのに、元バンドマンのソロってバンド時代ほど成功するパターンって最近はあまり無いような気がする。
ホント、もったいない。
1曲目に収録されている“A Song For The Lovers”がヴァーヴ時代(とりわけ『アーバン・ヒムス』の頃)の栄光を再び取り戻そうとしているかのような曲調に聴こえて、一聴しただけだとあまり印象に残らないが、個々の楽曲はかなりクオリティーが高くて、ヴァーヴの歌モノは完全にリチャード主導の元で制作されていたのもこのソロを聴けばハッキリと分かる。
このアルバムに収録されているドリーミーな“You On My Mind In My Sleep”という曲が特にお気に入りで、今でもたまに聴きたくなる名曲だ。
最近は睡眠時間を以前より増やしているけど、夜中に何度も目覚めてあまり熟睡できずにいる。
なんだか頭の中がゴチャゴチャしていて整理できないから、余計に疲れてしまっている。
そんな時にふとこの曲を思い出して、久々に今聴いてるんだけど、“You On My Mind In My Sleep(俺は眠りの中でもおまえを想っている)”という歌詞とメロディーが身に沁みて、ス~~ッと心の中に溶け込んでくるようだった。
生きてたら気分が沈んで塞ぎがちになる時なんていくらでもあるし、誰にでもある。
それでも、『調子の良い時なんてずっと続くわけないし、逆に調子の悪い時もいつかは終わりがやってくる』と最近は思えるようになったから、今夜はこのアルバムを聴いてゆっくり休もうと思う。
You On My Mind In My Sleep
https://youtu.be/pm79HAxVoJs
C'mon People(We're Making It Now)
https://youtu.be/5kjbsQZreVE
On A Beach
https://youtu.be/GBozQQ1fpJQ
“ローレン・メイベリーに逢いたい!!”の巻
来年2月にチャーチズ(CHVRCHES)が来日するのかと思いきや、まさか同じ月にティーンエイジ・ファンクラブも来るとは……。
グラスゴー三昧で嬉しいというより、どっちかひとつを選ばなきゃ厳しいかも(汗)。
ティーンエイジ・ファンクラブはずっと聴いてるし好きなバンドやからなぁ。一回ぐらいライブ観なきゃいかんな~と思ってたけどなぁ。
まあ、俺のことだからローレン・メイベリーちゃん(←チャーチズのボーカル)を間違いなく選ぶやろうけど(笑)。
つ~~か、チャーチズの曲ももちろん好きだし。こういう未来型ポップって生で聴いたらまた全然違うだろうし。
しかし、小柄で童顔で可愛いというのは反則ですよ、アータ(←あなた 笑)。
華やかな女性ボーカリストって絶対に生で観る価値あるだろうな。
1月にライブを我慢して、2月にこの2バンドを観に行こうかな~と考え中であります……。
Clearest Blue(LIVE)
https://youtu.be/7XrTEjwpAjU
Bury It(LIVE)
https://youtu.be/AtD0EBoIX1s
FLEETWOOD MAC /Albatross
フリートウッド・マック(FLEETWOOD MAC)といえば70年代に『噂』というポップアルバムが一般大衆にも受け入れられ2,500万枚以上も売り上げたバンドとして世間では知られていて、もちろん僕も聴いていた。
……が、このバンドは元々、激シブのブルースをやっていた人達だ。
60年代当時のリーダーだったピーター・グリーンのブルースギターはまだ洋楽を聴き始めて間もない僕の耳にもすんなりと入ってきて、黒人ブルースミュージシャンは敷居が高かった自分にとってローリング・ストーンズなどと共に「ブルースとはこういう音楽なんだよ」と教えてくれた存在だ。
このバンドを初めて知ったのは、高校生だった僕が毎週聴いていたピーター・バラカンさんのラジオ番組のエンディング曲としてこのフリートウッド・マックの“Albatross(アルバトロス)”が使用されていて、初めて聴いた時、鳥が翼を広げて遠くへ飛んで行く情景が浮かんできたのを覚えている。
これって幼少時にサイモン&ガーファンクルの『コンドルは飛んで行く』を聴いた時と同じような感覚だった。
このエンディングが楽しみで番組をずっと聴き続けていた。
ロックやブルースでよく“泣きのギター”という言葉が使われるけど、一番最初にそれを僕に教えてくれたのがこの曲だ。
今でもたまに聴き返したくなるインストゥルメンタルの名曲。
「ブルースはちょっと……」なんて敬遠している人でも、ジャンルを超えて聴ける魅力がある。
Albatross
https://youtu.be/8scHKFwr0og
MEW(ミュー)
11月にデンマークのバンド、MEW(ミュー)の来日公演が行われる。
『前回のライブからまだ1年しか経ってないし、今回はどうしようかな……』なんて思ってたんだけど、ある方から勧められたので行くことに決めた。
というか、今度行ったらMEWのライブはこれで4回目になる。
よく考えたら、海外バンドのライブで一番多く観に行くことになるんだな。
まあ、MEWは自分にとっても特別なバンドだし、彼らのライブに行くと毎回必ず良い思い出が付いてくるようなイメージがあるから、やっぱり行くべきなんだろう。
(以前書いたMEWの記事です)
↓
http://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2018/05/17/230541
ただ、今回どうしようかと悩んでいたのは、彼らもその辺にいる盆百のバンドとは違う“スペシャルなバンド”だと僕は思ってるし、それは間違いないんだけど、ギタリストのボウ・マドセンが復帰していない状態というのが正直言って不満だ。
僕がこのバンドを初めて観た時はオリジナルメンバー4人が揃っていて、多分、バンドとしても一番脂が乗ってた時期だったんじゃないかな。
2005年にサマソニと単独公演で2度MEWを観て、僕はフェスで観たバンドはその時観れたらラッキーぐらいにしか思わないのに、MEWは『単独でちゃんと観たい!!』と思わせてくれた数少ないバンドだ。
その年の秋に行われた単独公演ではボーカルのヨーナス・ビエーレが見るからにシャイな人間でほとんど喋らなかったので、代わりにベースのヨハン・ウォーラートが観客に手拍子を煽ったりMCを担当したりとお互いをサポートし合ってたのも『ああ、良いバンドだなぁ……』という印象が残っている。
僕自身、たくさんの音楽を聴いてきて感じるのは、スペシャルなバンドっていうのは“このメンバーが初めから出会う運命にあったんだろうな”と思っている。
作曲や歌など音楽的に中心となるメンバーが軸になるのはもちろんだけど、バンドってそれだけじゃないしね。
ただ上手けりゃ良いわけでもなく、音楽的な趣味嗜好や性格的なものだったり、音を合わせた時に“カチッとハマる感覚”だったり。
そのどれか1つでも欠けるとダメで、“スペシャルなバンドで無くなる”と思っている。
僕がライブを観た翌年にベースのヨハンが脱退したのを知って、その時はかなりショックを受けたのを覚えている。
残ったメンバーはサポートベーシストと共にずっと活動を続けていたが、アルバム制作時にプロデューサーから「君達にはヨハンが必要だ」と言われ、皆で説得して復帰したとのこと。
このニュースを見た時は僕も嬉しかったが、今度はギターのボウが“一時的な脱退”をしたと言われて、これはヨハンの時以上にショックだった。
MEWというバンドサウンドの核になってるのは間違いなくヨーナスの“天使の歌声”で、それさえあればとりあえず何とかなると思ってはいるけれど、ボウのギターというのはヨーナスのボーカルと同じぐらい重要なポジションにあるはずだ。
去年のライブも良かったけど、『ここにボウが居たらなぁ』とステージを観ていて何度も思っていた。
サポートギタリストが悪いわけでは無いと自分でも分かってるんだけど、どこかで残念がってる自分もいた。
演奏も大事だけど、それと同じぐらいにメンバー全員の佇まいも大事だよ。良いバンドってバラバラの衣装を着ていてもひとつにまとまってるし。
……と、何だか愚痴っぽくなってしまったけど、それでもずっと続けてくれてるのはファンとして嬉しいし、いつかまた4人揃ったMEWが観られる日を楽しみにしながら11月の来日公演へ行ってきます。
Satellites
https://youtu.be/VawIB4N_gmM
Why Are You Looking Grave?
https://youtu.be/mPrAhuxXZqA
Symmetry
https://youtu.be/0G1radWHYBM
お疲れ気味です……。
夜に樺沢紫苑(かばさわ・しおん)先生の本を読んでたらいつの間にか0時を過ぎてしまった。
ちょっと今、限界……。
明日、5時に起きたいからさっさと寝よ(汗)。
最近、部屋に居る時はロックよりジャズばかり流してる。
今日はジョージ・ベンソンのアルバムをひたすらリピートしてた。
ブログ書くにはロックの方が良いんだろうけど。
なんだか、やりたいことがうまく出来なくてもどかしすぎる……!!
George Benson / Breezin'(LIVE)
https://youtu.be/kVc5rCl0BIs
DONNA LEWIS / I Love You Always Forever
今回はドナ・ルイス(DONNA LEWIS)のシングル曲“I Love You Always Forever”について書いていく。
「書きます」と言ったが、僕はこの人のことを全く知らない(汗)。
というのも、僕がこの曲を聴いたのって、うちの姉が部屋で聴いてたのをたまたま耳にして気に入ったからで、その頃の僕は洋楽を聴き始めたかどうかも記憶にないぐらい遠い昔の出来事だ。
姉にCDを貸してもらって、ひたすら聴きまくった。
このシングルCDは同曲のリミックスヴァージョンなど全5曲が“同じ曲ばかり”で構成されていて、個人的にはリミックスって後から外野が勝手に手を加えて原曲の良さを潰しているものが多いイメージがあったんだけど、このCDに収録されている別ヴァージョンはどれも本当に素晴らしくて今でも大好きだったりする。
これを聴いた時はろくに音楽なんて知らなかったけど、今聴き返すとドリームポップ好きにもドンピシャな楽曲なので、一度騙されたと思って聴いてほしい。
ホント、ずっと聴いてたら止まらなくなる良さがあるし、今聴いても古さを感じさせないし、同時に懐かしさを感じさせてくれる名曲だ。
I Love You Always Forever
https://youtu.be/SqdWTeXWvOg
【番外編】“良い人なんかじゃいられない”の巻
最近、読書中にずっとジャズを流している。
ロックは好きだけど、あまりノリが良くて激しい曲だと本に集中できないし、何日か前に『マディソン郡の橋』の原作を読んだからかもしれない。
主演のクリント・イーストウッドは大のジャズファンだし、あの作品の雰囲気にも合ってたしね。
今夜はデイヴ・ブルーベック・カルテットのアルバム“JAZZ GOES TO COLLEGE”をひたすらリピート中で、こういうジャズピアノ曲を聴いてたらバーでウィスキー片手にくつろぎたくなるな……。
(酒は飲みませんが 笑)
ところで、昨夜ついに総アクセス数が1万アクセスを超えました!
イエ~~~~~~イ♪
どんどんひゅーひゅーぱふぱふ♪
(この通り、亀仙人のじっちゃんも祝福!笑)
“毎日のブログ更新”を目標にしてるが、なかなか上手いこといかないもんだね(汗)。
時間をもっと有効に使わなきゃなぁ、というのが今の課題であったりします。
何をするにも、もっとテキパキとやれるようになりたい!!
まあ、急にはなかなか無理だけど、それでも以前と比べたらいろんなことにチャレンジできてるし、確実に成長していってるから良しとしよう!!
う~~~~ん、ポジティブ!(笑)
ホント、冗談抜きで、時間をもっと大事にしなきゃと思っている。
そのためには“良い人でいるのを辞める”という決断を自分に下さなきゃいけない。
『自分にはやるべきことがあるので1分1秒を疎かにしてる余裕なんて無いはずだ』と昨夜改めてふと考えてしまった。
今までの自分の殻を破らなきゃ目標を達成できないし、今のままじゃ絶対に無理だということに気付いてしまった。
今は“本気度”が試されていると思っている。
何でもかんでも「俺がやる!」なんて言って、本当に自分がやるべきことを疎かにしてしまったら本末転倒だしね。
う~~~~ん、何だかまとまらん(汗)。
John Squire(ジョン・スクワイア)
今回はザ・ストーン・ローゼズ(THE STONE ROSES)のギタリスト、ジョン・スクワイア(John Squire)の思い出を書き連ねよう。
先ずは、ジョン・スクワイアの経歴を簡単にご紹介。
89年に1st“THE STONE ROSES”でアルバムデビュー。
(1stアルバム期)
作曲だけでなくレコードのジャケットアートも担当していた彼は“根っからのアーティスト”だった。
94年末に2ndアルバム“SECOND COMING”を発表するも、96年3月にバンドを脱退。
(2ndアルバム期)
ローゼズ脱退後、直ぐにザ・シーホーセズ(THE SEAHORSES)を結成し、97年にアルバムデビュー。
99年初頭には2ndアルバムの完成と発売予定も噂されたが、メンバー間の不和により、いきなり解散する。
(シーホーセズ時代)
その後はシーホーセズ時代のドラマーだったマーク・ヒーニー、元ザ・ヴァーヴのベーシストのサイモン・ジョーンズ、それに当時若干19歳の元モデルだったダンカン・バクスターをボーカルに迎え“リラクタンス”というバンドを結成。……するも、これまた活動が軌道に乗らず、レコードデビューすら無いまま解散。
(リラクタンスの記事)
↓
https://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2021/05/10/RELUCTANCE_%28%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9%29_%E3%80%88John_Squire%27s_Skunkworks%E3%80%89
長い沈黙を経て2002年に突如ソロアーティストとして自らボーカルをとり2枚のソロアルバムを発表。……するも、今度は「音楽への情熱を失ってしまった」と言い残し、2004年頃からは完全に音楽を辞め、画家として活動するようになる。
(ソロアーティスト時代)
(画家時代)
長い間、音楽を辞めていた彼だったが、2011年にストーン・ローゼズが再結成し、現在に至る……。
(しかし、これも再解散してるっぽい?!)
……と、長いキャリアのわりに発表したアルバム枚数や音源が極端に少なすぎるミュージシャンで、ローゼズというバンドもジョン・スクワイア自身もファンの期待をことごとく裏切ってくれた(泣)。
ホント、期待を何度裏切ってくれた人か分からない。
ローゼズがとっくに解散してからファンになった僕がそう思うぐらいだから、リアルタイムでファンだった人達のガッカリ感はそんなモンじゃないんだろうな……。
それなのに、何故か今でもこの人のことが好きな自分がいる。
僕にとってもストーン・ローゼズというバンドは何だかんだ言ってもやはり特別な存在で、それというのも80年代以降のロックといえば巷でヒットしてるガンズ・アンド・ローゼズやMr.ビッグ、それにボン・ジョヴィなど流行りのバンドしか知らなかった自分の世界を一気に開花させてくれた人達だったからだ。
ローリング・ストーンズがきっかけでロックファンになった高校生の頃、当時通ってたレコード屋の店長に勧められたストーン・ローゼズの“Sally cinamon”のシングルを聴いたおかげで『……あっ、こんな良い曲やってるバンドがいてるんだ!』と思い、それから本格的に80年代以降に登場したバンドの音楽を聴くようになったし、それが無ければシューゲイザーやドリームポップと言われる音楽にたどり着くことがなかったかもしれない。
そう考えるとこのローゼズとの出会いは物凄く大きくて、自分の中では“小さなビッグバン”が起こったんだと思っている。
それに、彼の佇まいや髪型だけでなく、ファッションセンスはもちろん、優しそうな顔も好きだったし、見るからに内向的で、1人で自分の世界に浸るのが好きなタイプだったのも魅力を感じた。
あと、何と言ってもやはり彼の産み出した楽曲やギターフレーズからは、ずっと聴き続けていると“ジョン・スクワイアという人間”を覗き込める瞬間があって、それでますます好きになっていった。
そして、彼が関わった全てのアートワークを自身で手掛けていたのも、絵を描くのが昔から大好きだった僕の感性にぴったりとマッチしたもんだから、どんなにダメダメでも嫌いになれない自分がいてるんよね。
(ジョンが手掛けたアートワーク)
僕が初めて生でジョン・スクワイアを観たのは、ストーン・ローゼズが再結成してから2年後の2013年サマーソニック大阪に出演した時だった。
この頃の僕は精神的にもぼろぼろの状態だったんだけど、『ジョン・スクワイアに逢える!!』という気持ちだけで会場へ行ってたのを覚えている。
彼らがトリを務めるマウンテンステージの周辺を昼過ぎからうろうろし、万が一、ジョンに逢えた時に、彼が聴いたら絶対に気に入るだろうと思って用意したサンタナのアルバム『キャラバンサライ』を鞄に入れてずっと探していた。
(やはりというか、どこにも居なかったけど)
そして、人波を掻き分けて最前列に行き、それもちょうどジョンの目の前の位置に陣取った。少しでも彼を近くで観ていたいという気持ちだけでやれたんだから、我ながら大したもんだと思う。
自分でもこの時に初めて気付いたことがあって、僕はストーン・ローゼズというバンドが好きだけど、それ以上に『ジョン・スクワイアという人間が好きなんだ』ということがハッキリと分かってしまった。
初めて生で観たジョン・スクワイアは僕が知ってるジョンより少し髪を伸ばしていたが、やっぱり最高にカッコ良かった。
ギタリストとしてはまだまだリハビリ中といった感じで無難な演奏をしてたのはしょうがない。
それでも、ソロアーティストとしてのジョンでも無く、シーホーセズのジョンでも無く、“ストーン・ローゼズのギタリストとしてのジョン・スクワイア”を生で観ることができたのは本当に嬉しかったし、ほんの数メートル先で黙々とギターを弾き続けている彼を観て、『ジョン、またこのメンバーでバンドをやれて本当に良かったなぁ……』なんて感極まり涙が流れた。
去年、2017年にストーン・ローゼズは日本武道館で単独公演を行い、それも僕の友人から誕生日プレゼントとしてチケットを頂いた。
『私よりストーン・ローゼズが好きだし、その日は行けなくなったので、自分は翌日の追加公演に行きます』
と言って渡されたそのチケットを握りしめて、自分の足で初めて日本武道館へ行き、今思い返すとそこから人生が大きく好転していったような気がする。
ホント、自分を支えてくれている友人たちをはじめ、今まで出会ったたくさんの人達に感謝してるし、人生のドン底にいた時に再結成して生で観ることができたジョン・スクワイア、イアン・ブラウン、レニ、マニのストーン・ローゼズのメンバーは裏切られても嫌いになれないだろうし、ずっと好きでいるんだろうな。
THE STONE ROSES / Waterfall(LIVE)
https://youtu.be/iJhq5rTGGns
THE SEAHORSES / Love Is The Law(LIVE)
https://youtu.be/f2sCiKoqKN4
JOHN SQUIRE / MARK HEANEY / SIMON JONES(JAM)
https://youtu.be/gOKFKQ7cf1s
(THE STONE ROSESの記事)
https://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2019/03/01/THE_STONE_ROSES_/_The_Stone_Roses%281989%29?_ga=2.107596738.1947094162.1523076954-1379661237.1511483358
【番外編】“我が心の師、高田純次”の巻
今年、というか、去年辺りからまた本をたくさん読むようになっている。
昔から本は大好きだったんだけど、数年前に活字を見てるだけで頭が痛くなり読めなくなった時期があったので、今は“本を読める”という喜びを噛み締めながら楽しんでいる。
僕は音楽が好きだから何よりも先ずCDにお金をかける比重が大きかったが、もっぱら最近はCDよりも本を優先している。
音楽だけ聴いていても1人の人間として物足りなくなるし、やっぱり本って知識が身に付くだけでなく著者の人生観も学べるから読み出すと止まらなくなるんよね。
映画も好きだし、いろんな人に会ってたくさん話をするのも僕は好きだし。
そうすることで人生に深みや広がりがでてくる、と最近感じていたりする。
ただ、予算内に買える本って数が限られているので、あとは図書館を利用したり古本屋を利用させてもらっている。
時代の流れを知るために新書を買って読む必要もあるけれど、それでも1ヶ月にせいぜい4~5冊ぐらいが今の僕には限界で、あとは近所の古本市場で掘り出し物を見つけたり、Amazonでずっと気になってた本を注文したり。
近所にある古本市場の存在はとてもありがたくて、まあ、買い取りしてもらうには“タダ同然”だったりするんだけど、それでも80円コーナーや350円コーナーで面白い本がたくさん見つかるのでありがたい。
そんなわけで、先日この古本市場の80円コーナーを覗いてみたらまた色々見つけて、その中に高田純次さんの『人生の言い訳』と『適当教典』という本があった。
高田純次さんは昔から大好きなんだけど、店内を物色してたら読みたい本がいっぱい出てきたので、どれかを削らなきゃならない。
……で、カゴに入れてある本を片っ端からペラペラとめくって吟味してると、高田さんの本はテキトーなことしか書かれていなかったので2冊とも棚に戻し、代わりに矢沢永吉の『成りあがり』と『徒然草』を買っちゃったよ(笑)。
しかも、80円コーナーなのに値札を見たら高田純次の本だけ“93円”ってシールが貼られてたし!!
『いくら師匠の本だからと言って、値段の付け方もテキトーすぎやしないか?!』
……なんて思ってしまったのである。
まあ、93円に消費税を足したらちょうど100円になるけどさぁ~~!!
こういうテキトーな値段の付け方をしている店には師匠自らが出向いて“早朝バズーカの刑”に処してほしいもんだぜ、マヂで!!
高田純次 オーストラリアで早朝バズーカ
https://youtu.be/jwFsvbOKSDE
夏が終わる前に観ておきたい映画
8月が終わってしまった。
今年の夏は異常な暑さだったが、もう少ししたら涼しくなるのかな。
毎年、夏が終わる前に観ておきたい映画とその劇中に流れるお勧め曲があるので紹介しときます。
2,000年に公開されたレオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』。
レオナルド・ディカプリオは一番好きなハリウッド俳優で、彼が出演した映画を全て観たわけではないが、面白い作品が沢山ある。
代表作の『タイタニック』はもちろん名作だし、それ以外にもそこそこヒットしたものや全然有名でない作品でも“隠れた名作”が山ほどあり、あれだけの売れっ子なのに毎年約2本以上のハイペースで映画に出ていて役作りも徹底している人だったりする。
ネットを見ていたらディカプリオのことを「演技がヘタ」なんて書いてる人がいてるけれど、僕は彼の演技が大好きだし、青年や美少年だけでなく、冒険家に芸術家、平凡なサラリーマンに冷酷非情な犯罪者など何でもこなせる素晴らしい俳優だ。
そんなディカプリオの“冒険家”の魅力が十二分に伝わってくるこの『ザ・ビーチ』。
この映画は何人かの人達に勧めてDVDを貸したけど、完全に賛否両論に分かれる作品だった。
否定派の人達は普段から現実主義的な考えをもっていたのに対して、肯定派は皆“夢想家”だと感じた。
そういう僕ももちろん夢想家で、だからこそこの作品が特別な一本になっている。
この映画の主人公は都会の喧騒から離れ、旅行でやってきたタイで教えてもらった“楽園”へ向かうという話。
現代社会から隔離された小さなコミュニティでの共同生活は、画面越しに観ているだけで自分も旅をしている錯覚に陥る。が、そこでの理想と現実のギャップを思い知らされ、苦悩する主人公の心情とシンクロする瞬間が何度もやってくる。
劇中に流れる音楽も最高で、ニュー・オーダー、リチャード・アシュクロフト(元ザ・ヴァーヴ)、ブラーなどのブリティッシュロック勢をはじめとする楽曲が更に作品を盛り上げているし、オール・セインツ(ALL SAINTS)なんかはこの映画がきっかけで好きになったほどだ。
というわけで、今回は映画のシーンも盛り込まれているオール・セインツの“Pure Shores”という曲を貼り付けておきます。
映像を観て興味を持たれた方はこの作品を気に入るんじゃないかな。
夏が終わる前に一度は観ておきたい映画。
今から僕も久々に観よう。
ALL SAINTS / Pure Shores
https://youtu.be/Gou9ss5QBX8