映画『ミッド・ナインティーズ』
12月1日(火)、シネ・ヌーヴォ九条にて映画『ミッド・ナインティーズ(mid90s)』を鑑賞。
(注:個人的な感想を簡潔にまとめているため若干のネタバレあり。これから観ようと考えている人は閲覧するのを控えて下さい)
監督を務めたジョナ・ヒルの自伝的作品とのことで、90年代のアメリカが舞台の映画だ。
この作品は公開前から楽しみにしていて、絶対に映画館で観ようと決めていた。
宣伝用フライヤーには“スーパーファミコンやカセットテープ、ストリートファイター”といった言葉が並び、音楽はナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー&アッティカス・ロスが担当(4曲だけだが)。使用曲もニルヴァーナやピクシーズ、それにモリッシーといった面々が名を連ねていたため、90年代の空気が画面を通して伝わってくるのではないかと大いに期待していた。
映画監督の自伝的作品といえば僕はキャメロン・クロウ監督の『あの頃ペニー・レインと』(超名作!)を真っ先に思い出すため、この『mid90s』にも期待せずにはいられなかった。
物語は、いつも兄のイアンに虐められている主人公スティーヴィーがスケートボードショップにたむろしている少年達と付き合うようになり、スケボーを通して不良の仲間入りを果たし、様々な経験を積んでいくという話。
主役のサニー・スリッチをはじめ、何人かはプロのスケートボーダー兼俳優だそうだ。
道路のど真ん中で仲間と一緒にスケボーに乗って坂道を下っていくシーンなど、印象的な場面が沢山あった。
スケボーにのめり込み、酒や煙草を知り、異性に興味を持ち、仲間とクールにキメるようになっていく。
スティーヴィー少年が周囲の影響を受けて変わっていくその様は、男なら誰でも一度は憧れたことのある“ワルの世界”だと感じたし、多感な十代にこうして羽目を外して生きた人は共感できるだろう。
そして、こうなりたくてもなれなくて、たった一度きりの青春を真面目くさって生きた人にとっては映像を通して疑似体験できるかもしれない。
しかし、魅力的な登場人物も多かったしストーリー自体も良い感じで進行していったが、あまりにも中途半端なところでいきなり映画が終わってしまったのが残念でならなかった。
物語終盤を鑑賞中、『まさか、このまま終わるんじゃないだろうな……?』と思っていたら、本当にそのままスタッフロールに突入してしまった。
あまりにもブツ切り状態というか、鑑賞中も『あと20〜30分は続くだろうな。でなきゃ、おかしいよな』と思いながら観ていたら、いきなり終了するという。
良い感じで進行していたはずが、余韻を残せないまま終わってしまうため、消化不良感が酷かった。
実際、映画が終了してからの他のお客さん達の熱気みたいなのも感じられなかったし、皆あっさりと外に出ていったのが全てを物語っていたと思う。
それと、90年代を舞台にしていて主人公がストリートファイターのTシャツを着用していたり、スーファミや初代プレイステーションで遊んでいるシーンもあったり、エアジョーダンが出てきたり、ラックにずらりと並んだCDやカセットテープも登場していたが、それらがけっこうサラ〜ッと流れていったというか、個人的には“90年代の懐かしさ”をあまり感じられなかった。
僕としては『あの頃ペニー・レインと』のような時代の空気を感じたかった(70年代初頭の物語なのに、見事に時代の空気を表現できている)し、『mid90s』にもジョナ・ヒルという監督自身が90年代に体験した思い出を伝えきってほしかった。
決して悪い作品ではないし、寧ろ名作に入りそうな雰囲気を漂わせているのだが、ホント、あと20〜30分物語の続きを描けていたら、自分の中で名作になっていたんじゃないかと思う。それだけに残念でならない(実際、作品自体も85分とかなり短めだった)。
ストーリーに直接関係の無いカルチャー的な要素にもっと時間を費やしても良かったのではないかとも感じた。
ただ、ネットではかなり高評価を得ているようなので、90年代にリアルタイムでラップやファッションなどのアメリカ文化に親しんだ人には良かったのかもしれない。
『mid90s』予告編
https://youtu.be/H1EhIaSTz5Y
Trent Reznor & Atticus Ross / Finding A Place
https://youtu.be/4t6aSH4Cq7E
PIXIES / Wave Of Mutilation
https://youtu.be/Q40-TT6swoE
NIRVANA / Where Did You Sleep Last Night (LIVE)
https://youtu.be/hEMm7gxBYSc
HAVE A NICE DAY !!
Malory (マロリー)
今回はドイツのシューゲイザーバンド、マロリー(Malory)について。
……といってもこのバンドのことを全然知らないのだが、調べてみると90年代から活動しているようだ。
マロリーの音楽を聴いたのはつい最近のことで、それもspotifyでフランスのバンド、M83を聴いていた後にお勧めで流れてきたんだと思う。
音楽性は思いっ切りシューゲイズしていて、この手の音が好きな人は一聴しただけで気に入るかもしれない。……が、良くも悪くも、あまりにも初期スロウダイヴに似すぎている。
しかし、個人的には楽曲や音楽性が似すぎなバンドって苦手なのだが、このマロリーに関しては何故か抵抗なく聴けてしまう。
敢えてスロウダイヴと違う点があるとすれば、曲によってはよりビートが効いているところだと思う。
そして、影響を受けながらも“Falling”や“Space In Your Mind”といった楽曲にはただのフォロワーでは終わらない魅力も感じる。
最近は実生活で色々と波があるのと、90年代アメリカン・オルタナティヴ・ロックを中心に聴いていたせいか、こういう心が落ち着くタイプの音楽を自然と求めていたのかもしれない。
I Can't Stand
https://youtu.be/T1uhr_mYBrg
Underwater
https://youtu.be/jT94lzfgwWU
Space In Your Mind
https://youtu.be/6m6ktNixZUE
Falling
https://youtu.be/ZVy8JlPFUJc
Spring
https://youtu.be/A2SWipu_42A
See You Tomorrow.
Beabadoobee / Fake It Flowers (2020)
今回は10月に発売されたばかりのビーバドゥービー(beabadoobee)の1stアルバム“Fake It Flowers”について。
この人のことを僕は1~2年程前に知ったのだが、spotifyでたまたま聴いた彼女の音源が耳に残り、それからずっと応援している人だったりする。
……というか、日本で最初に紹介された時は“ベアバッドゥービー”と表記されていたのに、いつの間にか変わっていた。
片仮名読みはどうもなぁ〜、と最近思っている。
カート・コバーンなのかカート・コベインなのか、デュアン・オールマンなのかデュエイン・オールマンなのか……とか、統一してほしいというか、これからの時代はネイティブな発音で覚えていった方が良いんじゃないかと個人的には思っていたりする。
ベアさんに関しては、これから僕は「ビーさん」と呼ばしてもらうことにする。
話が脱線してしまったが、僕が彼女の楽曲を気に入りspotifyでフォローした時点でフォロワー数が約60万人もいて『一体何者や?』と思っていたのが、現在では2000万人近くにもなっているのである。
初めてYou Tubeにアップした“Coffee”という曲の再生回数がたった数日で何十万回も記録したとのことで、僕が知った時にはビーさんはspotifyでシングル曲や数曲入りのEPを発表するなどして少しずつ楽曲を増やしていた。
僕は彼女の曲を昨年とてもよく聴いて、全7曲収録の“Loveworm”というEPを一時期ヘヴィロテしていたほど大のお気に入りだった。
ドリームポップやシューゲイザーが大好きな僕にとって彼女の生み出す楽曲はドンピシャで、それこそ何回リピートしたか分からないほどだったが、音源は配信のみでCD化もレコード化もされていないのが不満だった。
『もうCD化されてるかな?』と定期的にチェックしているのだが、2020年11月現在の時点ではまだされていない。
ビーさん自身がビリー・アイリッシュやスネイル・メイルなどと同じ“Z世代”と呼ばれる人のため、音楽はCDではなくYou Tubeなどの動画や配信で親しんできたのも原因なのかな、と感じている。
今はもうspotifyで音楽を聴くのがメインになってしまったため余程のことがなければCDを買わなくなってしまったが、彼女の音源は盤で所有していたいとずっと思っているので、もしレコード会社の方がこのブログを読まれていたらお願いします!
そんなビーさんの初CD化された作品が先月発売された1stアルバム“Fake It Flowers”だ。
最近はネットで音楽情報を仕入れることが殆どなくなっていたため、『おお、出てたんや!』と慌てて購入したのである(笑)。
ビーさん待望の1stフルアルバムは瑞々しさに満ちており、まだ若干20歳(!)という年齢なのに既に完成された世界観と音楽性で、シングル曲やEPをコツコツ発表して自力をつけていったのだなと感じた。
音楽性に関しては、以前にも書いた通りラッシュ(LUSH)のミキちゃんにも歌声や雰囲気が通じるものがあり(実際、ミキちゃんから影響を受けていると発言している)、それだけでなくこのアルバムを聴いて個人的に感じたのは、サンデイズにも近い感覚があったことだ。
いくつかの楽曲や歌い方がボーカルのハリエット・ホイーラーにも似た不安定な感情表現というか、ビーさん自身がサンデイズを聴いていたのかは分からないが、直接的か間接的かも分からないが、それでも確実にサンデイズの影響を受けていると感じた。
あと、彼女はソロミュージシャンではあるがバンド形態で活動をしているようで、今はこういうタイプのやり方がファンにとっても一番安心できる形だと思う。
あくまでソロ名義で、自分で作った曲を好きなように演奏しながらも、バンドとしてやれる。解散する心配も無いし、音楽活動を長くやるには最高なのではないか。
そんなワケで、ビーさんのこれからの活躍を楽しみにしながら、発売されたばかりのこのアルバムと初期音源を聴きながら僕は応援していく。
コロナウイルスをはじめ、これからの10年間はそれまでに経験したことのない時代へと突入すると言われている。
それまで当たり前だったことが通用しなくなる時代がこれからやってくる。……というか、もう既にやってきている。
それでも希望を失わず人が生きていくには、音楽をはじめとする芸術の力が絶対に必要だと僕は思っている。
それも、ビーさんをはじめとする若い世代が新しい価値観を作り、前世代の僕らも彼女達に負けないよう、希望を持って生きることが大切だ。
この2020年代が素晴らしい10年間になるよう、そんな願いを込めて“Fake It Flowers”をこれからも愛聴していくことになるだろう。
Horen Sarrison
https://youtu.be/p9somzQe4ik
Dye It Red
https://youtu.be/sMvTB9UHPBY
Care
https://youtu.be/9FpkHjJTrZY
I Love You Forever.
祝!ブログ3周年!!と思ったら……
2017年10月29日に始めた当ブログも遂に3周年を迎えたのである。
どんどんひゅーひゅーパチパチ〜〜♪
……と、思ったら違っていた!!
11月29日か!!
まあいいや(笑)。
3周年のつもりで書いてしまったため、せっかくなので投稿しとこ。
また思いつくままに書き綴る。
最近はあまり更新できてはいないが、間隔が空きながらもこうして続けているのは自分にとっても自信に繋がるものがあったりする。
“継続は力なり”だと最近つくづく感じている。
ここで、当ブログを始めた頃の話を少しまとめようと思う。
実は、立ち上げた当初はブログ名が違っていた。
【シューゲさんの幸せ音楽人生】というブログ名だったのだ。
う〜〜ん……
歌謡曲!!(笑)
『何かちょっと変だな』と思い、直ぐにタイトルを変え、
【シューゲさんの幸せ音楽日記】へと変更した。
う〜〜ん……
演歌!!(笑)
というワケで、色々と試行錯誤した末に、立ち上げた3日後には現在のタイトルである【シューゲさんのまったり音楽日記】に落ち着いたのである。
語感の響きも良い感じだし、自分のペースで更新できる、タイトル通りのブログだと今も思っており、満足している。
そして、もうひとつ。
始めてから1年ほどは『このブログでガッポリお金を稼ごう』と考え、毎日のように投稿していた時期もあったが、『はたして自分はブロガーになりたいのだろうか?』と悩み、無理して毎日書くよりも、書ける時に投稿する方が良いと思うようになり現在に至っている。
音楽ブログをやっているおかげで知り合えた人達もいてるし、好きなミュージシャンに会えたりと、面白いことが沢山あった。
そして、毎回の投稿を楽しみにしてくれている読者がいるというのがモチベーションに繋がっているので、読んで頂いてる皆さんには本当に感謝しています。
ブログ内で紹介したいミュージシャンはまだまだ沢山いてるので、気長にお付き合い下さい。
では、今夜の一曲。
キース・ジャレットの“I Loves You Porgy”。
最近の執筆活動中のBGMにしている。
この人のピアノを聴いていたら心が落ち着くね。
いつものような音楽記事はまた明日にでもアップする予定なのでお楽しみに♪
Keith Jarrett / I Loves You Porgy (LIVE)
https://youtu.be/-jD6zGOhDNs
Are You Okay?
DELAYS (ディレイズ)
今回はイギリスのバンド、ディレイズ(DELAYS)について書き綴る。
ディレイズは兄グレッグ・ギルバート(ボーカル&ギター)と弟アーロン・ギルバート(キーボード&ボーカル)の美形兄弟を中心に、学生時代の友達と組んだバンドで2003年にデビューした。
僕がこのバンドを知ったのは2006年頃で、2ndアルバム“You See Colours”の発売前に音楽誌で紹介されていたのがキッカケだった。
それまでディレイズというバンド自体知らなかったが、新作情報コーナーに掲載されていた「2ndアルバム用のデモ音源を100曲作っていたが、その音源を収めたデータを無くしてしまった」というメンバーの発言が印象に残り、どんな音楽をやっているのだろうと思っていた。
その後、新たに書き下ろした楽曲でレコーディングし、完成させたのが“You See Colours”というアルバムだった。
その時点でかなり興味があったが、決め手になったのは、彼らが完成させるまでによく聴いていた3枚のアルバムを挙げていたのを読んだ時だ。
3枚のうち2枚がベックの“Sea Change”とヴァーヴの1st“A Storm In Heaven”で、僕の好きなアルバムが2枚入っていたため、『これは期待できるんじゃないか』と思い、購入に至ったのだ。
(注:あと1枚は何だったか忘れました……)
“You See Colours”というタイトルにも惹かれたんだと思う。
『どんなきらびやかな音を出すバンドなんだろう?』と期待してCDを再生し、その後、僕のお気に入りの1枚となった。
このアルバムの特徴である“ちょっと捻くれたポップ”も面白かったが、それ以上にメインボーカルを務めるグレッグの歌声が特に印象深く、透き通る高音ファルセットで美声を聴かせるかと思えば、濁った渋い声も出せるという。こういうタイプのボーカリストって他にはMEWのヨーナスぐらいしかいないんじゃないかと今でも思っている。
その後に聴いた1st“Faded Seaside Glamour”は2ndとはまた全然違っていたが、これも最高の1枚だった。
全体的にクリーンな音作りはザ・スミスやザ・ラーズなどの流れを受け継いでおり、古くはビーチ・ボーイズやバーズから影響を受けた極上のハーモニーを聴かせ、曲によってはコクトー・ツインズからの流れも感じるが、グレッグの変幻自在のボーカルを中心に“ディレイズの音”として鳴っている。
甘酸っぱいサウンドが好きな人は絶対気に入るはずだ。
ディレイズは2008年に3rd、2010年に4thアルバムと、2年に1枚のペースでアルバムを発表していたが、それ以降は活動を休止している。
休止の理由はグレッグ・ギルバートに癌が発覚したためで、2020年の現在も治療中だそうだ。
最近になって久しぶりにこのバンドを聴き返しているが、当時聴いていたよりも今の方が、よりその凄さが分かる。
大変な状況だろうが、無事に完治してまた素晴らしい音楽を聴かせてほしいと願っている。
Hey Girl
https://youtu.be/4AmmeuNAdWw
Long Time Coming
https://youtu.be/Z7amOOAide8
Valentine
https://youtu.be/ltgImqoSYnA
Out Of Nowhere
https://youtu.be/JJNimtePjAE
Valentine (LIVE)
https://youtu.be/_NeUSjOw0l8
I Wanna Meet You.
Edward Van Halen 追悼……
一昨日、ヴァン・ヘイレン(VAN HALEN)のギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレン(=エディ)が亡くなったというニュースを観た時は、衝撃的過ぎて開いた口が塞がらなかった。
普段の僕はヘヴィーメタルを殆ど聴かないのだが、それでもロックに興味を持ち始めた頃はヴァン・ヘイレンをよく聴いていた。
早弾きって誰が見ても「凄い」というのが分かるし、テクニカルな演奏って並大抵の努力では出来ないのも、楽器を少しでも弾いたことのある人なら誰もが知っているはずだ。
キンクスのカバー“You Really Got Me”のMVを初めて観た時、ロックなんて何も知らなかった僕でもエディの“ライトハンド奏法”に度肝を抜かれたのを憶えている。
16〜17歳の頃は僕もヴァン・ヘイレンを好んでよく聴いていた。
ただ、聴いていたのはデヴィッド・リー・ロスがボーカルを務めていた初期の作品ばかりで、サミー・ヘイガーに交代してからの彼らの音源は全く好きになれなかった。
その後の僕はニュー・オーダーをはじめとするインディーロックへシフトしていったため、たまに思い出しては彼らの楽曲を聴く程度だった。
それでも、ここ何年かで僕はまたヴァン・ヘイレンを好きになっていた。
彼らの代表曲である“Jump”がスティーヴン・スピルバーグ監督作品『レディ・プレイヤー1』のエンディングテーマに使用されていたり、今でもCMやラジオで流れる度、『ああ、やっぱり良い曲だな』と素直に感じるようになったのが大きいんだと思う。
あのシンセサイザーのイントロが鳴った瞬間に『おお、“Jump”だ!』と分かるし、耳にする度、昔の自分に「しょうもない偏見は捨てて、ちゃんと聴いてみろよ。どう聴いても名曲だろ!!」と言ってやりたくなる。
「産業ロックだからダメ」とか、そんなのはどうでもいい。30年以上経った今もこうして愛されているのは“素晴らしい曲”だと歴史が証明している。
エディの訃報を知ってから久々に彼らの音源を聴いているが、苦手だったサミー・ヘイガー時代の楽曲も、今ではすんなりと耳に馴染んでくるから不思議なものだ。
僕は“ひとつの時代が終わった”という表現が苦手だが、エディに関してはそう思ってしまった。
彼が登場していなかったら80年代以降の音楽史が全く変わっていたはずだ。
エディ、最高のギターと音楽をありがとう!!
You Really Got Me
https://youtu.be/9X6e7uctAww
Jump
https://youtu.be/SwYN7mTi6HM
Why Can't This Be Love
https://youtu.be/STVcNX7anGU
Dreams (LIVE)
https://youtu.be/mTlmm49pKWU
Can't Stop Lovin' You
https://youtu.be/Twi4sZrWhEE
LOVE. Thank You.
“執筆中のBGM”の巻
久々のブログ更新だが、また音楽とは関係ない話。
音楽記事はまたぼちぼち書いていくつもり。
ここのとこずっと忙しくしているため、なかなか更新できずにいる。
仕事に行く以外は家で執筆している。
夜遅くまでやっているおかげで殆ど寝ない日も続いたが、昨夜やっと終わった。
……で、今日からまた新しい挑戦を始めるのである(笑)。
「年とったら時間の流れが早く感じるようになる」と皆言うが、僕の場合は反対で、毎日いろんなことがあるから逆に遅く感じていたりする。
毎日が新鮮な感じ。
執筆中は映画音楽を中心に聴いていたが、終盤はステレオフォニックス(STEREOPHONICS)ばかりひたすらリピートしていた。
インスピレーション与えられまくり。
ここ10年ほどのアルバムをまともに聴いていなかったが、どれも素晴らしいね。
ずっと良い作品を作り続けている人達って本当に尊敬するよ。
落ち着いたらCDで全部集めようと思う。
……さ、今から頑張ろう!!
Have A Nice Day
https://youtu.be/5Kn_F5I1W80
Dakota
https://youtu.be/SzBJQnD7TRM
Taken A Tumble
https://youtu.be/b2mf2EsT5FE
Would You Believe?
https://youtu.be/VF_1V1jhMX8
I Love You.
THE MUSIC Reunion !!
2011年に解散したUKギターロックバンド、ザ・ミュージック(THE MUSIC)が9年ぶりに再結成し、来年にイギリスでライヴを開催する。
この情報を知ったのはつい先日のことだ。
仕事中にFMラジオでDJが「続いてはザ・ミュージックです」と言った瞬間に『えっ?何で今更ザ・ミュージックの話なんかしてんの?ひょっとすると、もしや……?!』と思ったら、やはり再結成の告知だった。
以前はネットを通じて(特にamass)最新の音楽情報を仕入れていたが、最近はスマホを触る時間を1日10分以内に止めているため、寝耳に水だった。
デビュー当時からここ日本でも人気があったザ・ミュージック。
勿論、僕も彼らの存在は知っていたし、以前書いた通り“The People”のPVを観た時から『このバンドは絶対に人気が出る』と確信したのは懐かしい思い出だ。
ザ・ミュージックのメンバーは親日家で何度も日本に来てはライヴを行っていたが、音楽誌でずっと動向を追っていたにも関わらず、僕は一度も彼らを生で観ずに解散してしまった。
2002年のデビューアルバム“The Music”は僕も聴いていたしお気に入りの1枚だったが、何故か2枚目以降をリアルタイムで追わなかった。
その理由は、華々しくデビューしたバンドは2nd以降で落ち目になるという“2ndのジンクス”がこのバンドにもあるのではないか、と当時勝手に想像していたためだ。
アメリカでは思うように売れなかったという話を耳にしていたのもあり、先入観で『この人達もやっぱりイギリスと日本でしか売れないバンドだったのか』と感じていた。
それが、解散して何年も経ち、2nd“Welcome To The North”と3rd“Strength In Numbers”を続けて聴いたら、もうあまりに凄過ぎてブッ飛んでしまった。
今でも彼らの楽曲はよく聴くし、ランニング中のBGMに流すとテンションが上がりまくってしまう。
少なくとも、僕が2000年代以降の音楽を聴いた中で、断トツで一番格好良いギターロックだと思っている。
再結成ライヴは彼らの地元リーズで行われるとのことだが、是非ともまた日本へ来てライヴをやってほしい!
フジロックに出演しそうな予感がするが、できれば単独で大阪に来てくれ!!
Let Love Be The Healer
https://youtu.be/b52qSbwskCA
The Truth Is No Words
https://youtu.be/FZ7S1NqzIvA
Raindance
https://youtu.be/Py8HhCYvNjE
Getaway
https://youtu.be/T7B8U6bVvfI
The People
https://youtu.be/CeNssuIDViw
I Love You. Thank You.
THE ROLLING STONES / GOATS HEAD SOUP (1973)
ローリング・ストーンズが1973年に発表したアルバム“GOATS HEAD SOUP(邦題『山羊の頭のスープ』)”が、まさかのデラックスエディション登場!
というワケで、今回はこのアルバムについて書き綴る。
(注:オリジナルアルバムのみについてのレビューです)
いや、まさかこのアルバムのデラックス版が発売されるとは思ってもいなかった、というのが正直な感想だ。
ストーンズのアルバムを語る上で最高傑作と呼ばれているのが68年作『ベガーズ・バンケット』から72年作『メイン・ストリートのならず者』までの4枚で、その後、世に出た『山羊〜』は滋味な印象を与える作品のように思えたからだ。
とはいっても、僕はこのアルバムを聴いた当時から大好きな1枚だったりする。
初めて聴いたのは高校生の頃だったと記憶しているが、いきなり“Dancing With Mr.D”の呪術的なドロ臭いロックンロールから始まるものだから、ここで抵抗感を露わにする人達が多いのだろう。
ロックンロールを代表するバンドとして知られるストーンズなのに、オリジナルアルバムにはロックナンバーよりじっくり聴かせるスローナンバーの方が多いのも意外で拍子抜けしたのを覚えている。
しかし、このアルバムにはとにかくスローナンバーの名曲が沢山収録されており、代表曲の“Angie”をはじめ、キース・リチャーズがリードボーカルを担当している“Coming Down Again”、それに、以前にも紹介した“Winter”があったりと、ノレるタイプの楽曲は少ないかもしれないが何度も聴くうちにのめり込むスルメ的な味わいがある。
特に“Winter”に関しては、個人的にストーンズのスローナンバーの中でも1、2を争う名曲だと思っている。
……が、この曲って何故か世間では知られておらず、しかも「ストーンズが好き」と言ってこのアルバムを所有している人ですら「こんな曲、自分の持ってるCDに入ってたかな?」と言われる始末だったりする。それほどちゃんと聴かれていないアルバムなのかな、と悲しくなる。
もしこのアルバムを所有していたら、もう一度ちゃんと耳を傾けて聴いてほしい。
ミック・ジャガーの哀愁あるボーカル、ミック・テイラーの流麗なギターソロ、ゲストミュージシャンのニッキー・ホプキンス(この頃はほぼレギュラー扱いだった)をはじめとするピアノ伴奏、民族楽器を多用した演奏、ストリングスによる大々的なアレンジ……。
この後、僕がシューゲイザーやドリームポップといったジャンルにのめり込んでいったのも、もしかすると、このアルバムと次作『イッツ・オンリー・ロックンロール』でのメロウな楽曲群を聴いていたことで土台が出来ていたのかもしれない、と今になって思う。
今、この『山羊の頭のスープ』を久々に聴いていると、当時の思い出と共に自分の音楽遍歴を辿ることで、全ては繋がっているのだと感じている。
Coming Down Again
https://youtu.be/DMLUCuoEtB4
Winter
https://youtu.be/W3U_fP1dXq4
Silver Train
https://youtu.be/iOUetwr3h04
Angie
https://youtu.be/2K7jMLS-7iw
All The Rage
https://youtu.be/jRUdEzQQUdI
LOVE.
ドラマ『世紀末の詩』とJohn Lennon “Love”
今から2年前、『小説を書こう』と決めた頃、野島伸司が脚本を担当したドラマ『世紀末の詩』の小説版を購入したのだが、その表現力や世界観に圧倒されてしまい、50ページほど読み進めた後、続きを読めなくなっていた。
『天才というのはこういう人のことを言うのか!!』と感じ、正直に告白すると、読むのが怖くなってしまったのだ。
なんせこっちは『さあ、今から頑張って自分のオリジナル作品を書いていこう!』と意気込んでいた矢先に、いきなり頂点を見せつけられたような気がしたからだ。
音楽で例えるなら、『今からプロになってやっていこう』と志した者がビートルズに挑むような感覚と同じだと思った。
それはあまりにも無謀な挑戦に思えたし、『自分にここまで出来るのか?』と考えさせられた作品でもあった。
そのため、『世紀末の詩』の続きを読めなくなった僕は、再び読める覚悟ができるようになるまで、この作品を封印したのだ。
奈落の底に突き落とされたおかげで、本をはじめ、映画や他の人達が書いた文章だけでなく、普段の生活全般において、それまで以上に“考察する力”を養えたと実感している。
今年に入ってやっと自分でも頭に描いたものが形に出来るようになり、noteで自作の短編小説を発表し、『もう一度、挑戦してみよう』と覚悟を決め、2年振りに『世紀末の詩』の続きを読み始めた。
もちろん凄いのは今でも変わらないが、2年前に感じた圧倒的な壁はいつの間にか取り除かれたように感じ、抵抗なく読破できたのだった。
それも、この『世紀末の詩』にもう一度挑戦したい、という気持ちが心の奥底にずっと残っていたからだと思っている。
この作品が指標となっていたからこそ、自分で書いた作品に納得がいかず、ひたすらボツにしていったのだと思う。
今回、読破できたことでまた自信がついたし、これからもっともっと良い作品を作りたいと刺激になった。
ちなみに、TVドラマ版の主題歌がジョン・レノンの“Love”だというのも今回初めて知り、この曲を久々に聴いたのだった。
ドラマ版はまだ第1話しか観ていないが、この曲と野島伸司の生み出す世界が自然とマッチしているように感じたし、寂しげに歌い上げるジョンの声がより一層、作品を盛り上げていた。
そして、映像で観て、また新しい壁を突きつけられたのである。
『俺はまだまだやな』と思わされたが、壁をブチ壊すまでやってやろうと良い目標が出来た。
最近よく思うのが、映画、小説、絵画、それに音楽といった芸術はそれぞれ分野も違うが、共通する部分も沢山あると感じている。
やはり、優れた作品に触れれば触れるほど感性がより磨かれるし、これからも素晴らしい作品に出合って刺激をもらい、吸収して自分の人生に活かしていこうと思う。
Love
https://youtu.be/7er_xx7Wmg8
LOVE. CALL ME.
Handmade THE VINES CD BOX
先週、恩人であり友人のLさんからザ・ヴァインズ(THE VINES)の手作りCD BOXを頂いた♪
「アルバムが8枚あるバンドなら作れるから、ひとつ作ってプレゼントするよ」とのことで、当初はコクトー・ツインズをリクエストしていたのだが、作る時に急遽変更させて頂いた。
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外箱は1st“HIGHLY EVOLVED”のアートワークで……
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中箱は2nd“WINNING DAYS”。
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側面や底もチョー凝ってる!!
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オリジナルアルバム7枚+ホワイト・シャドウズ(WHITE SHADOWS)名義でのアルバム1枚で、合計8枚ぴったし入った♪
ヴァインズ、久々にちゃんと聴いたよ。
青春の音楽のひとつ。
『クレイグ(ボーカル&ギター)どうしてるかな……』と思いながら、何だかんだでずっと続いているバンドだったりする。
(殆どクレイグのソロっぽくもあるが 苦笑)
手作りってのが本当に嬉しいね。
最近は本腰入れて執筆しているためなかなか時間が取れないが、こうやって応援してくれる人達の存在が僕にものすごいエネルギーを与えてくれている。
Lさん、世界にひとつしかないCD BOXをありがとう♪
Homesick
https://youtu.be/YPhbn0Yz_A0
Mary Jane
https://youtu.be/0PhZST392OY
Channel V 2002 (LIVE Full version)
https://youtu.be/XGHzr0xJKI0
LOVE
最近の活動についてなど……
今回はまた個人的な話を思いつくままに書き綴るので、興味無い方はスルーすべし!
最近の活動や今後の目標について少しまとめてみようと思う。
以前、当ブログに書いた通り、アプリやGoogle Playなどにある“note(ノート)”にて自作の小説を発表している。
主に連続小説だが、ひとつの記事がそんなに長くないため、3分もあれば読破できる内容にしている。
こうやって新たに活動を始めたのは皆さんお察しの通り、自分の書いた本を世に出そう、という思いでやっている。というか、僕は本気で本を世に出すと心に決めている。
何故そう考えるようになったかというと、遡れば今から2年前になる。
僕は某SNSで約11年間、音楽系の文章を書き続けていた。
今思い出すと赤面するような記事だが、それでも高校生の頃から聴いてきたロックに関して感じてきた思いというのがあり、僕を救ってくれた音楽に対して自分なりに恩返ししたいという気持ちがあったからだ。
その気持ちは今現在もこうして続けている当ブログでも同じなのだが、約2年前に某SNSを辞めると決めた頃、3人の方から「近い将来、あなたは本を出すことになるでしょう」と言われた。
“本を出す”なんて発想自体、生まれてから一度も考えたことがなかったが、その人達は「僕の文章は正直で嘘が無く、面白い」と言っていて、それから意識し始めるようになった。
しかし、何を書いていいかも分からないし、好きな音楽の魅力を知らない人達に分かりやすく伝えることは出来ても、物語を生み出すというのはまた全然違うため、とにかく試行錯誤の繰り返しが続いた。
最初に自分の半生を大学ノートにまとめてみて、それが2カ月かかった。そうとう変わった人生を歩んできてるな、と思いながら、人生の節目節目で感じてきた感情がフラッシュバックして、最後は泣きながら書き終えたのを覚えている。それが、2018年の7月31日だった。
それからは完全な創作に入ったが、もう、全然ダメ。どれだけボツにしたか分からない。先ず、書き方そのものが分からない。
当ブログを続けているのも“好きな音楽の魅力を伝える”のは今も変わらないが、とにかく自分が今感じているものを吐き出すように書くことで文章力や表現力、伝える力を鍛える場としてやっている部分もある。
……で、何が言いたいかというと、やはり続けていれば上達するし、成長していってるのが自分でも分かるようになるのだな、コレが。
まともな長編小説を初めて書き終えたのは今年2月のことで、『物語を書こう』と決めてから1年半もの年月が過ぎていた。
その間、コツコツ続けてはボツの繰り返しだったため、何度も自信を無くしかけたが、形にできて、最後まで書けたことで手応えを感じ、今に至っている。
途中で周りから色々言われることもあったが、それでも自分を信じてやることが大切だと実感している。
(ちなみに初の長編小説は、多分、ボツにすると思います……)
振り返ってみると、“note”でオリジナル小説を書き始めたのも、タイミング的に今がベストだったと思っている。
去年の7月から環境がガラリと変わったのもあり、『先ずは1年掛けて新しい環境に適応しよう』と決めていたし、この1年間に決めていた目標がかなり達成されていたことに最近気が付いた。
そして、次のステップに進むため、今また新しいチャレンジを始めている。
新しい人達との出会いも沢山あり、以前から僕を信じて応援してくれている人達にも支えられ、それらが刺激となって自然に導かれるように一歩一歩進んでいる感じだ。
1人で居る時もやることが沢山あるが、とても充実している。
僕にはどうしても逢いたい人がいて、その人との約束を守るためにも邁進していこうと決めている。
これからだね、これから。うん!
……というワケで、今夜の曲はジョージ・ベンソン(George Benson)のアルバム“Breezin' ”から。
アルバムタイトル曲“Breezin' ”を初めて聴いたのはCS放送のミュージックエアネットワークでの番宣でだったが、たった1分ほどの映像を観ただけで、この曲に聴き惚れてしまったのである。
ロックも良いが、こういう大人のジャズ/フュージョン系の楽曲も聴くとより感性が深まるね。
Breezin' (LIVE 1977)
https://youtu.be/kVc5rCl0BIs
Affirmation
https://youtu.be/peXeXadf1D4
LOVE
Mick Jagger (ミック・ジャガー)
昨日は俺の永遠のアイドルであるミック・ジャガー(Mick Jagger)さんの誕生日だったので、おめでとうついでに思いつくままに書き綴る。
(記事の最後にまた音源を色々添付しているが、エド・サリヴァン・ショーでの“Gimme Shelter”なんかは高校生の頃に衛生放送の特集を観てブッ飛んでしまったので必見です。是非ご覧あれ!)
昔と比べると最近はローリング・ストーンズ(THE ROLLING STONES)を聴くことも減った…………ように思うだけで、実際はけっこうフツーに聴いてるかも(……って、どっちやねん!)。
いや〜、やっぱりストーンズがキッカケでロックを聴くようになったし、今もある人とストーンズネタの話をする機会があるため、話題に出ると聴きたくなるんだよな。
それにしても、ミックさん、昨日で77歳になってしまったのか?!
ひ孫もいてるが、本人も現役バリバリで何年か前にまた自分の子供が生まれたニュースもあったな。
……う〜〜む、相変わらずじゃのう。
しかし、スリムな体型を維持し続けているのも本当に凄いが、声質も声量も変わらないというのは驚愕だな。バケモンだよ(←注:良い意味で)。
ストーンズのメンバーはもちろん全員好きだし、日本では相棒のキース・リチャーズの方が人気あるのも知っているが、それでも俺はミック・ジャガーが一番好きだな。
ストーンズが今も現役で、1回のライヴで数万人から数十万人のファンを熱狂させ、ブラジルでのフリーコンサートでは120万人もの観客を動員(しかも2回も!)できるのは、歳とっても自己管理を怠らないミックが居るおかげだと思っているし、間違いなくそのはずだ。
あれだけ広いステージをミックが所狭しと端から端へと動き回り、歌って踊れるおかげで観客も“観る楽しみ”を味わえている。
もしミックがジョン・ライドン(元セックス・ピストルズ)のような不摂生を続けていたら、ストーンズはもっと滋味なライヴ活動を行っていたはずだ。
いつまでも年齢を感じさせないエネルギッシュなミックを観ていて感じるのは、“ロックやポップスをやっている人達の限界を引き上げ続けている”、ということ。
バンド自体も前人未到の領域に足を踏み入れているが、ボーカリストとしてもパフォーマーとしても未知の領域を邁進し続けるミック・ジャガー。
やはり、これからも俺のアイドルだな、うん。
The Last Time (LIVE 1965)
https://youtu.be/UhRjvYO-WsI
Gimme Shelter (Ed Sullivan Show 1969)
https://youtu.be/oVPM4H_x3AM
Fool To Cry (1975)
https://youtu.be/B-2MenrnR2U
Just Another Night (LIVE AID 1985)
https://youtu.be/hNt-Tpm3J9k
You Can't Always Get What You Want (2020)
https://youtu.be/N7pZgQepXfA
LOVE
Bernard Butler / A Change Of Heart
一昨日の夜中からまたバーナード・バトラー(Bernard Butler)のソロ作品を聴いている。
当ブログでも何度か書いているし、彼がソロ時代に発表した楽曲って僕の知っている限り32曲ほどしかないのに、しつこいかなと思いつつ、こうやって曲を聴いているといろんな思い出が蘇ってくる。
……というか、32曲もあったんだなと、逆に驚きだな。
全ての楽曲に思い出があり、やはり特別な存在だと思ったし、今でもそうだ。
このシングル盤も本当に素晴らしく、たった3曲しか収録されていないのに一生手放せないCDとなっている。
しかし、“A Change Of Heart”がYou Tubeにちゃんとした音源が無いのは何故なんだろう?PVはあるが映像は汚く音源もザラつきまくりなので、誰かアップし直してほしいと切に願う。
以前はYou Tubeに無かったカップリング曲の“More Than I Thought”と“My Domain”がアップされていたのは有り難い。どれも名曲。
こうやって彼の歌声を聴いていると、もうすっかり諦めている3rdソロアルバムを今でも出してほしいという思いに駆られてしまうなぁ……。
More Than I Thought
https://youtu.be/siCas5rXF_I
My Domain
https://youtu.be/NhJTJp6YN_E
A Change Of Heart (LIVE1998)
https://youtu.be/SqlA8Wt6rIM
LOVE
SUEDE / COMING UP (1996)
今回はスウェード(SUEDE)が96年に発表した3rdアルバム“COMING UP”について。
90年代のイギリスでは“ブリットポップ”と呼ばれるムーヴメントが勃興し、オアシスを中心に華やかなバンドがいくつも登場した。
スウェードもそんな中でデビューしたバンドのひとつで、僕はこのバンドの2ndアルバムまでは聴いていたが、それ以降の楽曲といえばシングル曲をまとめたアルバム“Singles”でしか耳にしていなかった。
何故そうしていたのかというと、僕はオリジナルギタリストのバーナード・バトラーの生み出す官能的なギターと楽曲が好きだったからだ。バーナードに関しては以前にも何度か当ブログで書いたので、そちらをご覧頂けたらと思う。
バーナード・バトラーは2ndアルバム完成直後に脱退し、作品が世に出る頃には既にスウェードのメンバーではなくなっていた。
僕はこのバンドの1stアルバムを一時期車でヘヴィロテするほどお気に入りだったが、スウェード自体にのめり込むことはなかったし、その後バーナードのソロの方が好きになってしまったのもあり、『バーナード・バトラーの居ないスウェードってどうなのよ?!』と思い、完全にスルー状態だった。
しかし、先ほど書いた『シングルス』に収録されている楽曲を聴いているうちに『バーナード脱退後も良い曲が沢山あるんだな』と感じていたし、やはりこのバンド最大のキーパーソンはボーカルのブレット・アンダーソンに他ならないと確信した。
グラムロックから多大な影響を受けたというブレットの歌声は、聴いた瞬間に彼だと分かるほど特徴的で、この声は好き嫌いがハッキリ分かれる類のものだ。
実際、『曲は良いけど、声が嫌い』と言う人が僕の周りでもいたが、逆に言うと、好きな人にはとことんハマるタイプの歌声なのかもしれない。
サンデイズのハリエット・ホイーラーしかり、ザ・スミスのモリッシーしかり、彼らにしかない歌声や歌い方をしている人ってのは本当に好き嫌いが分かれるもんだな、とつくづく思う。
ちなみに僕はブレットの声がかなり好きなのだが、個人的に彼との間に因縁があったりするのだ。
(詳しくはここには書けないが、事情を知ってる人達はその話を聞いて驚愕しています…… 苦笑)
そんなわけで、バーナード脱退後のオリジナルアルバムを聴き出したのはかなり後になってからのことで、ぶっちゃけて言うと2013年に発表された再結成アルバム“BLOODSPORTS”からだったりする。
2003年に一度解散するまでの間に発表された3rdから5thアルバムも遡って聴いてみると、これが思っていた以上にどれも良作で、そんな中でも特にこの3rd『カミング・アップ』はポップな名曲が多く、最近では初期のアルバムよりもお気に入りとなっている。
シングルカットされたM1“Trash”やM3“Lazy”、それにM6“Beautiful Ones”は前述の『シングルス』でもお気に入りでよく聴いていたし、このアルバムに限らず3rd以降の作品群を通して聴くと『おおっ、ちゃんとスウェードしてるやん!!』と感じた。
楽曲そのものも変化しつつもちゃんと初期の路線を引き継いでいるのが伺える。
2ndまではバーナード・バトラーが全ての楽曲だけでなく、デモの段階で各担当楽器のアレンジまでも完璧に仕上げていたため、他のメンバーは毎日パーティー三昧だったという。
完璧主義者で音楽バカで天才のバーナードを失ってしまった残りのメンバーは内心焦っただろうが、逆にそれがキッカケで一丸となり、真摯に音楽と向き合うことでこの作品を産み出せたのだろう。
Trash
https://youtu.be/-PdKGDMhau4
Lazy
https://youtu.be/YP2enk5w5fk
Beautiful Ones
https://youtu.be/xqovGKdgAXY
This Time (B-side)
https://youtu.be/DqOwh1Zn6MA
CALL ME