Sky Shine(河端一)Live at Gallery Nomart
2018年1月6日(土)、新年一発目のライヴは前年最後と同じくAcid Mothers Templeの河端一(かわばた・まこと)さんの別プロジェクトであるSky Shineを観てきた。
会場は大阪市内にあるGallery Nomart(ギャラリー・ノマル)という普段は主に絵画などのアート作品を展示しているギャラリーなんだけど、たまにライヴもやっているとのことで迷わず行こうと決めた。
ギャラリー・ノマルは床以外ほとんど全面真っ白で作品に集中できる作りになっていて、そんな空間で河端さんのサイケデリックミュージックを堪能できるのはきっと特別な体験が出来るはずだと思った。
先ず初めにギャラリー・ノマルの専属アーティスト“.es”(ドットエス)が登場。
(注:演奏中は写真を撮れず)
ピアノ&サックスのアヴァンギャルドな演奏を披露し、僕は最前列でサックスの橋本孝之さんの目の前に座っていたので音の風圧が直に感じられた。サックスを吹くだけでなくまるで打楽器の様に叩いたり、ピアノのsaraさんは終盤で調律をいじりながら低音を鳴らしていたのが印象的だった。
.esの演奏が終わると直ぐに河端一さんが登場し、映像担当のliquidbiupil(リキッドビウピル)さんとのコラボが始まった。
河端さんがメインで活動しているバンド“Acid Mothers Temple”(アシッド・マザーズ・テンプル)は数年前に知って、去年の9月5日に“サイケ奉行”というトリオ編成でのライヴを初めて生で観て完全に魅了されてしまい、昨年末の“Santa Ra”と今回で早3回目になった。
最初に観たサイケ奉行のメンバー三人ともとんでもない技量と異次元過ぎる世界観(たまに変な演出も有り 笑)で見所だらけだったんだけど、その中でも河端さんがソロでひとり椅子に腰掛けてギターとシンセサイザーだけで表現したサイケデリックの世界に圧倒されたので、今回のライヴは極上の映像と共に河端一というミュージシャン1人だけの音に集中できる絶好の機会だと思った。
そして、期待していた以上の圧倒的な“音と映像の空間”にトリップさせられた。
(以下の写真はDVDなどのライヴ映像から)
真っ白な壁にいろんな色の水滴を垂らして、それがどんどん形を変えて普段の生活では絶対にお目にかかれない摩訶不思議な空間を作り出していく。色彩豊かな宇宙の様に見えたと思えば孔雀の羽根みたいに見えたり、細胞や器官、それに眼球を表現している様な映像が目まぐるしく入れ替わっていき、liquidbiupilさんが創り出す映像を観ながら河端さんは即興で演奏していたので、“今、この瞬間にしか産み出せないもの”を二人のアーティストが表現しているんだと思った。
終盤でハーディ・ガーディというヨーロッパの民族楽器を弾いていたのも印象に残った。
80分ほど別の次元に連れて行かれた様な体験をさせてもらい、Sky Shineの演奏が終了し、出演者全員が揃って挨拶。
終了後は迷わず物販コーナーでSky ShineのDVDを購入し、liquidbiupilさんと河端一さんにサインして頂いた。
この後、映像担当のliquidbiupilさんにどうやってこんなに凄い映像を産み出せるのか気になり質問したら丁寧に答えて下さったので勉強になりました。ありがとうございました。
他のお客さん達も興味津々で質問されていたので、liquidbiupilさん直々にレクチャーしてくれて理科の実験を思い出して楽しかったな。
今回出演された.esとSky Shine、それにギャラリー・ノマルのオーナー様、今回のライヴを企画して下さりありがとうございました。この空間でしか味わえない特別な体験ができたので、また実現させてほしいです。