“音楽の祭日2018と .es(ドットエス)Live”の巻
大阪市城東区で“音楽の祭日2018”というイベントが6月17日~23日まで行われていた。
僕も1日だけ客として参加させて頂き、先週の木曜日(2018年6月21日)はGallery Nomart(ギャラリー・ノマル)でアイルランドの民族音楽とドットエスのsaraさんの演奏を観てきました。
先ずは、アイルランド伝統音楽をご夫婦でされているPooka(プーカ)から。
アイルランドの民族楽器を色々と紹介しながら演奏されてたんだけど、その中でも“バグパイプ”という楽器は1人でいくつもの音を生み出していたのがとても印象に残った(写真上の男性が弾いてる楽器です)。
続いて、ギャラリーノマル専属アーティストのsara(サラ)さんが登場して、演奏前に軽く“前衛音楽とはどういうものなのか?”という説明を分かりやすくされていたので、初めての人達でもあまり抵抗なく聴けたんじゃないかな。
演奏終了後に「先にPookaさんの演奏を聴いたせいか、途中、メロディーを奏でたりしていた」と言われていて、“不穏な旋律の隙間にほんの一瞬だけ現れた美しい音”というギャップは saraさんのピアノを何度か聴いた中でも今までには無かったので新鮮だった。
……そして、昨日(2018年6月23日)はこのギャラリーノマルで行われていた稲垣元則氏の展覧会最終イベントで saraさんと橋本孝之さんのユニット“.es(ドットエス)”のライヴを観てきました!
僕は最前列の中央に座ってたんだけど、すぐ斜め後ろにド派手で奇抜なファッションをされた方が座られたのを見て、
「モダンチョキチョキズの方ですよね?!」
と思わず聞いてしまった(笑)。
記念に1枚、パシャリッ♪
う~~む…………撮られ慣れてる!!(笑)
この方は保山ひャン(ほざん・ひゃん)さんといって、今は女優業もされている濱田マリさんと組んでいたモダンチョキチョキズのメンバーで、ライヴが始まるまでの少しの間、一緒に濱田マリさんやタモリの話をしてました(笑)。
そして、定刻の19時半になり、ドットエスのライヴが始まった。
ジャズやブルースでも即興演奏って存在するけど、それらはコード進行なんかの“音楽理論”にちゃんと乗っかった上でやっているので、いろんな音楽をずっと聴き続けていると ある程度のパターンが分かってしまい、それが物足りなく感じてしまうことがあったりする。
そんな時にこのドットエスがやっているような“アヴァンギャルド・ミュージック(前衛音楽)”というのを自分は欲したくなるんよね。
“何のルールにも縛られない音”というのはメロディアスでも無いし下手するとただの雑音にもなりかねない。実際、聴く人によってはそう感じてしまう方も沢山いてるだろう。
だけど、僕がこの音楽に魅力を感じるのは、多分、“原始的なものがそこにあるから”だと思っている。
今の音楽があるのは人類の長い長い歴史の中で音符や音階を発見した人達がいて、綺麗なメロディーやコードなど少しずつルールが形作られてきたけれど、元々、音楽って“川の水が流れる音”だったり“風に揺れる草木の音”だったり“雨が降り注ぐ音”だったり“生命の息吹き”など、全て“自然から生まれたもの”だったはずだ。
橋本さんのサックス演奏で時折“ライオンのような猛獣の慟哭(どうこく)”に聴こえる瞬間があったりして、それって五線譜では絶対に表現できないものだろうし、“原始レベルで内に響いてくるもの”なんだと感じた。
ライヴ終了後、オーナーの林さん達を交えてトークイベントがあり、その後、二次会にも参加させて頂きました。
芸術の世界で活躍されているプロの方々やディープなファンの人達の話はとても貴重な体験で物凄く刺激になりました!
最近、つくづく思うんだけど、“好き”を追求していけば、必ず同じような感性の人に出会う運命になっているんだと感じている。
今回、ライヴを観たドットエスやプーカが結成して活動されているのも運命的なものだと話を聞いて思ったし、趣味だけでなく、人との繋がりにも感じる時がある。
“いろんなことがあっても腐らずにいれば、絶対に良い人達と巡り会う”と僕は信じているし、この数日間の出来事もきっと そうだったはずだ。
オトデイロヲツクル(LIVE)
https://youtu.be/kJvVFy-X92o