MEW(ミュー)
11月にデンマークのバンド、MEW(ミュー)の来日公演が行われる。
『前回のライブからまだ1年しか経ってないし、今回はどうしようかな……』なんて思ってたんだけど、ある方から勧められたので行くことに決めた。
というか、今度行ったらMEWのライブはこれで4回目になる。
よく考えたら、海外バンドのライブで一番多く観に行くことになるんだな。
まあ、MEWは自分にとっても特別なバンドだし、彼らのライブに行くと毎回必ず良い思い出が付いてくるようなイメージがあるから、やっぱり行くべきなんだろう。
(以前書いたMEWの記事です)
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http://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2018/05/17/230541
ただ、今回どうしようかと悩んでいたのは、彼らもその辺にいる盆百のバンドとは違う“スペシャルなバンド”だと僕は思ってるし、それは間違いないんだけど、ギタリストのボウ・マドセンが復帰していない状態というのが正直言って不満だ。
僕がこのバンドを初めて観た時はオリジナルメンバー4人が揃っていて、多分、バンドとしても一番脂が乗ってた時期だったんじゃないかな。
2005年にサマソニと単独公演で2度MEWを観て、僕はフェスで観たバンドはその時観れたらラッキーぐらいにしか思わないのに、MEWは『単独でちゃんと観たい!!』と思わせてくれた数少ないバンドだ。
その年の秋に行われた単独公演ではボーカルのヨーナス・ビエーレが見るからにシャイな人間でほとんど喋らなかったので、代わりにベースのヨハン・ウォーラートが観客に手拍子を煽ったりMCを担当したりとお互いをサポートし合ってたのも『ああ、良いバンドだなぁ……』という印象が残っている。
僕自身、たくさんの音楽を聴いてきて感じるのは、スペシャルなバンドっていうのは“このメンバーが初めから出会う運命にあったんだろうな”と思っている。
作曲や歌など音楽的に中心となるメンバーが軸になるのはもちろんだけど、バンドってそれだけじゃないしね。
ただ上手けりゃ良いわけでもなく、音楽的な趣味嗜好や性格的なものだったり、音を合わせた時に“カチッとハマる感覚”だったり。
そのどれか1つでも欠けるとダメで、“スペシャルなバンドで無くなる”と思っている。
僕がライブを観た翌年にベースのヨハンが脱退したのを知って、その時はかなりショックを受けたのを覚えている。
残ったメンバーはサポートベーシストと共にずっと活動を続けていたが、アルバム制作時にプロデューサーから「君達にはヨハンが必要だ」と言われ、皆で説得して復帰したとのこと。
このニュースを見た時は僕も嬉しかったが、今度はギターのボウが“一時的な脱退”をしたと言われて、これはヨハンの時以上にショックだった。
MEWというバンドサウンドの核になってるのは間違いなくヨーナスの“天使の歌声”で、それさえあればとりあえず何とかなると思ってはいるけれど、ボウのギターというのはヨーナスのボーカルと同じぐらい重要なポジションにあるはずだ。
去年のライブも良かったけど、『ここにボウが居たらなぁ』とステージを観ていて何度も思っていた。
サポートギタリストが悪いわけでは無いと自分でも分かってるんだけど、どこかで残念がってる自分もいた。
演奏も大事だけど、それと同じぐらいにメンバー全員の佇まいも大事だよ。良いバンドってバラバラの衣装を着ていてもひとつにまとまってるし。
……と、何だか愚痴っぽくなってしまったけど、それでもずっと続けてくれてるのはファンとして嬉しいし、いつかまた4人揃ったMEWが観られる日を楽しみにしながら11月の来日公演へ行ってきます。
Satellites
https://youtu.be/VawIB4N_gmM
Why Are You Looking Grave?
https://youtu.be/mPrAhuxXZqA
Symmetry
https://youtu.be/0G1radWHYBM