FLEETWOOD MAC /Albatross
フリートウッド・マック(FLEETWOOD MAC)といえば70年代に『噂』というポップアルバムが一般大衆にも受け入れられ2,500万枚以上も売り上げたバンドとして世間では知られていて、もちろん僕も聴いていた。
……が、このバンドは元々、激シブのブルースをやっていた人達だ。
60年代当時のリーダーだったピーター・グリーンのブルースギターはまだ洋楽を聴き始めて間もない僕の耳にもすんなりと入ってきて、黒人ブルースミュージシャンは敷居が高かった自分にとってローリング・ストーンズなどと共に「ブルースとはこういう音楽なんだよ」と教えてくれた存在だ。
このバンドを初めて知ったのは、高校生だった僕が毎週聴いていたピーター・バラカンさんのラジオ番組のエンディング曲としてこのフリートウッド・マックの“Albatross(アルバトロス)”が使用されていて、初めて聴いた時、鳥が翼を広げて遠くへ飛んで行く情景が浮かんできたのを覚えている。
これって幼少時にサイモン&ガーファンクルの『コンドルは飛んで行く』を聴いた時と同じような感覚だった。
このエンディングが楽しみで番組をずっと聴き続けていた。
ロックやブルースでよく“泣きのギター”という言葉が使われるけど、一番最初にそれを僕に教えてくれたのがこの曲だ。
今でもたまに聴き返したくなるインストゥルメンタルの名曲。
「ブルースはちょっと……」なんて敬遠している人でも、ジャンルを超えて聴ける魅力がある。
Albatross
https://youtu.be/8scHKFwr0og