“命を削る”の巻
今回はまた当ブログについてなどダラダラ書いてるので、興味の無い方はスルーして下さい。
先日、久々に映画『あの頃ペニー・レインと』を観た。
70年代前半のロックシーンを描いたこの作品、もう既に何度も観てるけど、それでもまた観てしまう。
『やっぱこの映画好きやわ~!』と再確認し、今回観てまた色々と感じるものがあった。
この映画ってロックファン以外の人が観たらどう感じるんだろ?特にロックが好きじゃなくても心に響くものは必ずある作品だと思うんだけどな。
……と、ここからが本題。
今年に入ってからアンダーグラウンドシーンで活躍されているミュージシャンやアーティストの方々に直接お話を聞く機会が何度もあって、そんな時に自分で意識しているわけじゃないけどインタビューっぽくなってしまっていることに最近気が付いた。
僕としてはライブを観たり絵画などの作品を見て自分なりに感じるものがたくさんあって、『ひょっとして、これってこんな風にやってるのかな?』とか『この時ってどんなことを考えてるんだろう?』なんて考え始めたら頭の中がモヤモヤしてくるので、そうなると直接ご本人に聞いて確認するしかなくなるから質問してるというか。
アングラ(←アンダーグラウンドの略)シーンでご活躍されている人達って一般大衆には理解されにくいことをやってるから近付きにくい存在だと感じる方もいるかもしれないが、実際の彼らはとてもフレンドリーな方が多くてファンとも気さくに話してくれる。
おかげで自分が気になったことを質問したら皆さんものすごく丁寧に答えて下さるので、本当にありがたい。疑問に感じてたこともスッキリするしね。
なんか、先日のジョン・ラッセルのライブに行った時にふと感じたことがあって、毎回のようにけっこう自分がズバズバと質問していることに気が付いて(←もちろん、相手をリスペクトしてやってます)、『自分では普通に質問してるつもりが、何だかインタビューみたいになってるな』と思ってしまった。
……で、思い出したのが、冒頭に書いた『あの頃ペニー・レインと』で、この映画の主人公に僕は少なからず影響を受けているんだと感じてしまい、無性にまた観たくなったという。
主人公の名前はウィリアム・ミラーとなってるけど、この映画自体が音楽ライターだったキャメロン・クロウ監督の自伝的作品だから、つまり僕はキャメロン・クロウから影響を受けていることになるんだな。
そんな僕だけど、昔から評論家ってのが基本的に好きじゃない。
それは、ミュージシャンやアーティストが時間を掛けて命を削って作った作品をたった数分で判断して簡単にけなす人がいると腹が立つからだ。
どんなに下手でも、人前で演奏したり発表してる時点で尊敬に値すると僕は思っている。
実際、弾き語りで1人で演奏することなんかは心臓が口から飛び出すんじゃないかというぐらいバクバクするし。
もちろん、何でも称賛すれば良いというのでは無いし厳しい意見も絶対に必要だけど、何よりも先ずは相手をリスペクトする気持ちが大切だと思っている。
『自分の好みじゃないからダメだ!!』なんて考えで否定するのはただの傲慢で頭でっかちな嫌なヤツだし。
『自分には良さが分からないけど、この人達のおかげで救われている人もいてるんだ』と思うようにしているので、僕はブログでは絶対に悪口は書かないと決めている。アーティストのファンの方が読んで不快になるような文章は書きたくないからね。
ところで、8月中旬に“毎日、ブログを更新していく”とこの1ヶ月ほど頑張ってみたけど、毎回30分かけて毎日更新しても“それなりの内容”にしかならないと分かってしまった。
文章だけなら今までも30~40分ほどで書けてたけど、それだけでなく画像や音源を選んで貼り付ける時間が各20~30分はかかるので、やっぱりちゃんとした記事を書くには僕の場合、最低でも1時間半前後かかるもんだと実感した。
ただ毎日更新するだけじゃ何の意味も無いし、ちゃんと内容が伴ってないといけないし。
アーティストが命を削って生み出したものに対して、自分は何をやれるか?
そう考えた時に僕がやれることといえば、今やってるブログで“自分も命を削って人に伝える”ということだと思っている。
そこがブレたらダメだね。
(注:「評論家ってのが基本的に好きじゃない」と書いたけど、例外も沢山いてます。尊敬する評論家もいっぱいいてるので、悪しからず)