「楽しんでる?」
最近、ふと感じたことをまとめようと思う。
先週の土曜日にギャラリーノマル(Gallery Nomart)で行われたライヴ。
今年初めにここでライヴを観て、それからはライヴやイベントがある度に参加させて頂いている。
そこではミュージシャンや作家さんと直にお話ができるだけでなく、アート好きのお客さん達との交流もあり、いつも刺激をもらって『俺も頑張ろう!』という気持ちにさせてくれる。
ただ、先週行われたライヴに関しては、正直言って“楽しめなかった”のが本音だ。
ライヴ中も、終わってからブログにまとめている間もそんな風に思いもしなかったが、後になって『あの時の俺って、楽しんでたのかな……?』と疑問に感じてしまった。
そして、自分なりに考えて分かったのが『ブログに書かなきゃ!』という気持ちが強くなりすぎていた、ということ。
“楽しめなかった”というより、“楽しまなかった”という方が正しい表現かな。
前回書いた内容に嘘は無く、自分が感じたことを正直に書いている。
僕はノマルという場所が好きだし、そこで何度もスペシャルな体験をしているのは事実だ。
自分が体験した出来事を『1人でも多くの人に知ってもらいたい』という気持ちがあるから、こうやってブログに書き残している。
それはノマルだけでなく、MEWやライドなどを観た時も変わらない。
間違いなく100年後もそれらのバンドを好きになる人が必ずいると僕は確信しているので、こうやって自分がブログに書き残すことで、読んだ人が少しでも疑似体験できればと思っている。
僕自身も森脇美貴夫さんをはじめとするライターの記事を読んだおかげで、リアルタイムで体験できなかったバンドのライヴを“疑似体験”させてもらったので、僕も未来のリスナーに伝えていきたい。
だけど、そんな気持ちが強くなりすぎたのか、先週のライヴを観に行った時、初めて“楽しんでる”という実感が湧かなかった。
何だか、強迫観念に囚われている感じ。
べつに誰からも「ブログに書いて!」なんて言われてないし、僕が勝手にやっていることだ。
ただ、この時の記事にトータルで5時間以上も費やしてしまい、ライヴが終わってから、ずっとブログをまとめることだけに集中していた。
帰宅してから2時間でノートに下書きをまとめ、翌朝はスーパーのレジに並んで待っている間もひたすらライヴ写真の整理をしていた。
それからスマホに本文を書き始める。
書き終わった後はヘトヘトになり、どこかに出掛けたいと思っても余力が無くなり、部屋の掃除をしないと・・・なんて思っても、それすら出来なくなるほどに精魂尽き果てている。
一回アップした後も、何度も何度も読み返しては何十回も修正しているので、変に完璧主義で、我ながら病的なところがある。
昔、僕は某SNSに自分の好きな音楽の話をひたすら書き綴っていた。
その時から現在に至るまで、このスタイルはずっと変わってない。
周りの人たちは皆「そこまでする必要はないやろう!」と呆れていたが、そこまでしたからこそ今の“自分のスタイル”が確立されたと言い切れるし、自分の思ったことがちゃんと読み手に伝わらないなんて、絶対に嫌だ。
しかし、さすがにこんなやり方ではこれから先続かないと感じたし、散歩したり筋トレしたり、本を読んだり、友達に会ったりと、ブログや音楽とは関係無いこともやってリフレッシュして、外から刺激をもらわないと良い文章なんて書けなくなると実感している。
もっと効率の良いやり方を考えないとね。
今はほぼ毎日のようにブログを更新していて、それはいつも書いてるように”楽しみにしてくれてる人たちがいるから”というのがモチベーションになっているのは間違いない。
だけど、先ずは何よりも”自分が楽しむこと”が一番大事なんじゃないかな、と前回の記事を書いてから気付いた。
そう考えたら、先週のライヴに関してはものすごく勿体無いことをしてしまったと後悔している。
その瞬間を楽しんで、そこで得たものを素直に書き残す。
そうすれば、自然と良い記事が書けるはずだ。
純粋に音楽を楽しめなくなったら終わりだよ。
今回、”楽しむことができなかった”というのも、後々になって振り返ってみたら、『この経験も自分に必要な出来事だった』と思えるようになる、と僕は信じている。
もがき苦しみながらも一歩一歩着実に前進しているのが分かるから、腐らずに、これからも僕は書き続けるよ。
……そんなワケで、今夜の1曲。
スティーヴィー・ワンダーの“My Cherie Amour”。
高校生の頃に買ったCD『モータウン・ヒッツ』に収録されてたのを聴いて、今でも大好きな曲。
やっぱ、純粋に音楽を楽しんでる時が一番幸せだね。
人生、楽しんだヤツの勝ちだよ(笑)。
Stevie Wonder / My Cherie Amour
https://youtu.be/6DvUfdSAjfc