映画『IT(イット)』
年末年始はホラー映画でも観ようと思い、スティーヴン・キング原作『IT(イット)』を借りてきた。
(「覗いちゃや~~よ♪」)
…………こっ……怖えぇっ!!
この映画、今観てるから普通に楽しめるけど、きっと小学生の頃に観ていたらトラウマになってただろうな(汗)。
借りてから気付いたけど、今では珍しいDVD両面再生になっていて、収録時間が187分もある作品だった。
『長げえな……!!』と思ったが、観始めるとこれが面白くて、3時間もあるのに夢中になってしまう。
スティーヴン・キング原作で映像化された作品は数多いが、間違いなくこれは傑作の部類に入る。
ジャック・ニコルソンが主演した『シャイニング』も好きなんだけど、あの作品のホラー的演出を引き継いでるだけでなく、ぶっちゃけこっちの方が“恐怖を魅せる演出”も上手いと思う。
ただ、『シャイニング』が無ければ『IT』もこれだけ恐怖を煽る演出を考えつかなかっただろうな、とも感じた。
『シャイニング』はスタンリー・キューブリック監督が得意とする“ほとんど視覚的な表現だけで、観る側に想像させる演出”と、ジャック・ニコルソンの怪演が強烈なインパクトを与えていた作品だった。
だけど、原作とはかけ離れた内容でスティーヴン・キングと大モメしたという曰く付きの映画だから、他の映像化されたキング作品とはまた別モノだと僕は考えている。
調べてみると、今回借りた『IT』は90年にアメリカで2回に分けてテレビ放送された“テレビ映画”とのことで、それは観ている途中でCMに入るようなカット割りがされていたので何となく気がついた。
(「ドナルドじゃないよ!」)
……いや、だからアンタ怖えぇって!!(汗)
この作品はタイトルだけ昔から知ってたけど、観たのは今回が初めてで、それも昨日TSUTAYAに行ってボーッとDVDの棚を眺めていた時に見つけたから、ホント偶然だった。
まあ、僕は“世の中の出来事は、全てが必然”だと思っている人間なので、今回この『IT』を発見し観ようと決めたのも、今の自分が“こういう刺激を求めていた”からなんだと思っている。
ペニーワイズさんが俺を呼んでたんだな、きっと。
(「ど~も~!ペニーワイズで~~っす♪」)
いや、だからマヂで怖えぇっちゅ~~の!!(笑)
雨の中、道路脇の溝から覗き込んでいたペニーワイズさん。
『アンタ、ずっとここにおったんかいっ!!』と、思わず心の中でツッコんでしまったのである(笑)。
大人になった主人公たちの現在と、少年時代の回想シーンが行ったり来たりで“伏線張りまくり”の内容は、ただのホラーで終わらずに、かなりミステリー感覚でも楽しめる。
それに、少年時代のシーンがこれまたキング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』のようで、“いじめっ子”対“いじめられっ子”という構図も似通っており、青春冒険モノとしても楽しめる作品となっている。
……う~~む、天才やな!!(←今更かいっ!!笑)
これも自身の実体験からきてるのかなと思ったけど、キングの著書『書くことについて』を以前読んだ時に、そんなことは書かれていなかったように記憶してるので、やっぱ想像力が果てしなくある人なんだろうな。
後で『書くことについて』を読み返そ。
あと、この『IT』は最近になってリメイク作品も公開されてたんやね。
リメイクってなぁ……ハズレが多い印象があるからなぁ、先に旧ヴァージョンを観て良かったよ。
年末年始にちょっとした刺激がほしいと思う方は『IT』(90年版)をお勧めするので、観ても損は無いかもよ♪
(「ご家族で観てね♪」)
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