BEACH HOUSE / 7(2018)
今回はビーチ・ハウス(BEACH HOUSE)の最新作“7(セブン)”について。
ビーチ・ハウスといえば4th“Bloom”しかまともに聴いたことがなく、あのアルバムも当初はそんなに好きでもなかった。
ただ、何となく洒落たアートワークに惹かれて購入し、数年後に聴き返した時に初めて良さに気付いたので、僕の中でビーチ・ハウスというバンドは『ブルーム』での印象しか無かった程度だ。
そんな僕が昨年出た『7』を聴いた時も、やっぱり“何とな~~く聴いてる程度”だった。
こういうドリーミーなサウンドって昔から大好きだし、彼らがやっている音楽ってジャンルで言うと“ドリームポップ/シューゲイザー”の部類に入るから、そりゃ~僕も気に入るだろ!
……なんて思うところだけど、このテの音楽って21世紀に入ってから爆発的に増えたのもあるためか、実際に聴いても期待している以上の衝撃や感動を得られないバンドもぶっちゃけ多かった気がする。
今世紀に入ってから活躍しているドリームポップ/シューゲイザーで本当に良いバンドもたくさんいてるのも知っている。
ただ、個人的には80年代のジーザス&メリーチェインやコクトー・ツインズ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、それに90年代にデビューしたライドやラッシュ、スロウダイヴなどの所謂(いわゆる)オリジナル・シューゲイザーの方が単純に“ハートに響いてきた”のが正直な感想だ。
これに関しては個人的にも色々と思ってることはあるんだけど、またの機会に書こうと思う。
話が逸れてしまったけど、今作品を日を改め、もう一度聴き返してみて、どう感じたか?
……う~~ん、ドリームポップ!!
というのはもう分かってたことだが(苦笑)、コクトー・ツインズやエンヤの流れを引き継いでる浮世離れしたドリーミーさに満ち溢れている。
それでいて、よりポップ。
思わず『ブルーム』を、時間を空けてから聴き直して感じた時のことを思い出してしまった。
『何でこのアルバムの良さが分からんかったんやろ?!』と今回も思ってしまったのだ(汗)。
このバンドが生み出す、とろけるような酩酊感って一度ハマればどんどんハマっていく中毒性があるけれど、これも聴いた時の精神状態や環境も大きく関係しているのかもしれない。
まあ、こういう音楽って“音に集中できる環境”に居ないと良さに気付けないのかも。
ドリームポップという、文字通り“夢見心地になれるサウンド”だから、リラックスしたい時に聴けるBGMとしても合うだろう。
だけど、先ずは“良さが分かるまで、しっかり聴き込むことが大切だ”と思わされてしまった。
最近はあれやこれやと聴きたい音楽が多過ぎて、1枚1枚をおざなりに聴いてしまうことが増えたので、ここらでまた昔のように“音楽と対話する”ぐらいの気持ちで聴かなきゃいかんなと反省したよ……(汗)。
今回の『7』を聴いて、そんなことを考えさせられてしまった。
Pay No Mind
https://youtu.be/3U887ZKOv7U
Woo
https://youtu.be/9800fOlCmLg
Girl Of The Year
https://youtu.be/9NBQwVlKoaQ