DEERHUNTER / Turn It Up Faggot(2005)
今回は4AD(フォー・エー・ディー)レーベルを代表するバンド、ディアハンター(DEERHUNTER)の1stアルバム“Turn It Up Faggot”について。
(1st“Turn It Up Faggot”)
4ADレーベルといえばコクトー・ツインズやラッシュ(LUSH)、ペイル・セインツ、デッド・カン・ダンスなど、大好きなバンドがたくさん所属していた“伝説のインディーレーベル”だ。
今月21日に心斎橋BIG CATで4ADレーベルのライヴイベントの開催が決定していて、ディアハンターも出演することになっている。
2年ほど前にも大阪に来ていたのだが、その頃は諸事情により行けなかったため、ようやく彼らを生で観られると思うとワクワクする。
ディアハンターは僕の大好物な“サイケデリック”を主体とした音楽をやっているバンドだ。
今回紹介する1stは4ADと契約する以前に発表された作品で、この頃はまたバンドの音楽性が全然違っていたりする。
ちょっと……というか、ディアハンターはずっと“ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの現代版”とでも言うような捻くれたポップミュージックを展開しているが、アルバムを発表するにつれポップ色が段々強まってきている。
最近のポップで聴きやすいディアハンターも僕は好きなのだが、とりわけ初期は“ヤバい雰囲気”が充満していた。
かなりのブッ飛び具合で、そうとうイカれていた初期の音源は捻くれ者の僕の感性にピッタリと合致してしまったのである(笑)。
初期の音源に関しては、以前紹介したコンピレーションアルバム“NO NEW YORK”に収録されているバンド勢のような“ノー・ウェーヴ”と呼ばれる音楽ジャンルに入ると僕は思っている。
切れ味鋭いギターサウンドはニューヨークパンクを代表するバンド、テレヴィジョンにも通じるところがあり、それでいて彼らより何倍も超攻撃的だ。
バンドが人気を得るためには“ポップさ”が絶対に必要だろうし、そのおかげで僕もディアハンターの存在を知ることができた。
彼ら自身も今の音楽性は好きでやってると思うし、今までのアルバムを聴いてると自然な流れで変化していってるので、だからこそ僕はこのバンドが好きなんだろう。
ただ、欲を言えば“この頃”のヤバい彼らも一度観てみたかったなぁ……というのが本音だったりするのだ。
N.Animals
https://youtu.be/47JhODmQoCo
Adorno
https://youtu.be/2DhAiHQlFGw
Death Drag
https://youtu.be/C0SSGncT4pw