SWERVEDRIVER(スワーヴドライヴァー)
今回は、90年代シューゲイザーバンドのひとつであるスワーヴドライヴァー(SWERVEDRIVER)について。
最近、毎日聴いてるのでここらで書いておこう。
前回のブログでシューゲイザーの思い出話を少しさせて頂き、その当時にもちろんスワーヴドライヴァーの1stアルバムも聴いていた。
(1st“raise”)
……が、このバンドに限っては、僕はそこまで熱心に聴かなかった。
ジャケットのアートワークも印象的で、何か特別なもののように感じたのに、だ。
このアルバムも例に漏れず一度売り払い、だいぶ経ってから買い直した作品なんだけど、それでもなかなか良さが分からなかった。
アルバムだけでなく、歌も楽曲自体も僕の知っている“シューゲイザー”というジャンルとはまた違っているように感じ、どちらかというと“グランジ”と呼ばれる90年代のアメリカンオルタナティブロックの匂いに近い感覚だった。
好きな曲もあったけど、全体的な印象としてはアメリカっぽいような、イギリスっぽいような……どっちつかずのようにも感じて、僕にとっては中途半端な位置付けにあったんだと思う。
何でスワーヴドライヴァーが他のシューゲバンドみたいにハマらなかったのかを自分なりに考えてみると、やたらと“男臭さ”を感じたのもあったんだろう。
シューゲイザーって本当に曖昧な音楽ジャンルで、人によっては「このバンドはシューゲじゃないだろ!」「いや、そうだろ!」と口論になることもよくあったりする(苦笑)。
そういう時、僕は「まあ、自分が思う通りでええやんか」と思って気にしないようにはしているが、ロックリスナーって自分も含めホント頑固な人が多いので(汗)、本気でケンカになったりすることもあるから面倒くせぇのだ(笑)。
(そう言う俺も面倒くせぇ!笑)
話が脱線してしまったが、そんな“男臭い音”を出しているスワーヴドライヴァーを、なぜ今になってガッツリ聴いてるのか?
それは、何年か前に友人からこのバンドの2nd~4thアルバムを焼いてプレゼントしてもらい、最近また聴き返すようになったからだ。
1stアルバムは以前に買い直してはいたが、2nd以降は未聴だったので、初めて聴く“新たなスワーヴドライヴァーの音”は今でもかなり新鮮で、しかも、僕としては2ndアルバム以降の方が音楽的にも好みだった。
(上から2nd、3rd、4thアルバム)
2ndは1stの頃みたいな面影を残しつつも、楽曲は“男臭さ”が後退し、より聴き易くなっているように感じる。しかも、クオリティーが高い。
3rd、4thになると自慢のディストーションサウンドは影を潜め、もう完全にシューゲイザーっぽさも無くなってはいるが、それでも音楽的な広がりや深みは増していて、この2枚も間違いなく“隠れた名盤”に入る。
特に、4th“99th Dream”は当時全盛を極めていたオアシスとティーンエイジ・ファンクラブのポップさもありつつ、アダルトな雰囲気をも醸し出している最高の1枚だ。
(しかも、ジャケがまた最高!)
バンドは“99th Dream”を発表した後に解散したが、2008年に再結成し、つい先日にも通算6枚目のアルバムを発表するなど、今も元気に活動している。
「シューゲイザーかどうか?」……そんな野暮なことで口論になるなんて、ハッキリ言って僕にはどうでもいいことだ。
ただ、そこには“最高にカッコイイ音楽”が鳴り響いている。
それで良いじゃないか。
Duel
https://youtu.be/b0DTBOQOdf4
99th Dream
https://youtu.be/v_JverhHmjc
Rave Down
https://youtu.be/ro4Pc6snJMI