シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。

SEX PISTOLS(セックス・ピストルズ)

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昨年観たパブリック・イメージ・リミテッド(=P.I.L.)のライヴ後から『書こう、書こう』と思いながらも、何度もボツにしてしまったセックス・ピストルズ(SEX PISTOLS)。


P.I.L.で初めて観たヴォーカルのジョン・ライドンはデビュー当時の面影が全く残っていなくて、まるで別人のようだった。

そんなジョン・ライドンさんがセックス・ピストルズとして世に出てきた時の名前が“ジョニー・ロットン”で、僕としては今でもこの呼び名でのイメージが強い人だったりする。





今回、ピストルズのことを書こうと決めたのは、ちょっとした理由がある。



先日観た.es(ドットエス)のライヴの二次会で、サックス担当の橋本孝之さんが「究極のロックアルバムって何かなと考えた時、セックス・ピストルズの“NEVER MIND THE BOLLOCKS(邦題『勝手にしやがれ‼』)”だと思う」と言われていたからだ。


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橋本さんのように前衛音楽をやっている方からNo.1ロックアルバムにこのタイトルが出てきたのは少し意外だったが、そういえば以前に「パンクやニューウェーヴなんかも本当は大好きなんですよ」と言われていたので、なるほどとも思ってしまった。




そして、もう一人、僕の友人であり恩人である“Lさん”もピストルズが唯一残したこのオリジナルスタジオアルバムが「史上最高のロックアルバムだ」と言われており、それは彼が取ったアンケートでも証明されていたのだ。



「この通り、歴史が証明している!」と言っていた。






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セックス・ピストルズの何が偉大だったか?”





たった1枚のアルバムとアティチュード(=態度、姿勢)で、それまであったロックの価値観をブチ壊し、新たに創造してくれたのは、リアルタイムで体験できなかった僕にも伝わってくる。




まだ洋楽なんてろくに知らなかった中学生の頃、ブルーハーツを毎日聴き狂っていた僕が“彼らの元ネタ”という感じで紹介されて知ったセックス・ピストルズ

名前からして嫌悪感を抱いてしまったが(汗)、とにかく何故だかワクワクしながらCDを再生したのを覚えている。




M1“Holidays In The Sun”の行進する足音から始まったこのアルバム。





冒頭から34秒でジョニー・ロットンが彼独特の巻き舌で




“I don't wanna holiday in the sun~……ニャッ!!”




と発した瞬間、反射的に指が停止ボタンを押したのは忘れられない……(汗)。





『…………これが音楽かよっ……!!』





……と、全身で拒絶反応を起こしてしまったセックス・ピストルズ






そんな僕が、高校生になって本格的に洋楽を聴くようになり、NHKで放送していたロックヒストリー番組で当時のライヴ映像が流れ出した瞬間にブッ飛んでしまったんだから、もう、時代も何もかも超越している存在だと感じてしまった。




彼らのファッションひとつとっても、今見ても全然古さを感じないし、サウンドは荒々しいけどシンプルなスリーコードのロックンロールナンバーで、政府や王室批判など過激な歌詞なのに、曲調はポップという。






やっぱり、間違いなく“究極のロックアルバム”だ。






完璧なアルバムで、彼らの存在は“あの時代”に絶対必要としていたものだったんだろう。










Anarchy In The UK(LIVE)
https://youtu.be/94DNV6oM8HU


God Save The Queen
https://youtu.be/02D2T3wGCYg


Holidays In The Sun
https://youtu.be/2Ah1JM9mf60


Bodies(LIVE)
https://youtu.be/glgDZN3p1wM


Belsen Was A Gas(LIVE)
https://youtu.be/D2yPZ5OZ4Ik


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NEVER MIND THE BOLLOCKS

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勝手にしやがれ!!<35周年記念デラックス・エディション>

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