シューゲさんのまったり音楽日記

I'm “Shoege san”. I'm music bloger. 個人的にお勧めの音楽やライブ体験記、それに日常の面白そうな出来事をひたすら書き連ねてます。コメントを頂いたら、お返事できそうなものだけさせていただくので、宜しくお願いします。

HURRICANE#1 / Only The Strongest Will Survive(1999)

f:id:shoegazer1990:20190705211231j:plain

ライド(RIDE)のギター/ボーカルを担当していたアンディ・ベルが96年に一度バンドを解散し、新たに結成したのがHurricane#1(「ハリケーン・ナンバーワン」と読む)で、今回はこのバンドが99年にリリースした2ndフルアルバム“ONLY THE STRONGEST WILL SURVIVE”について書いていく。



ライド在籍中からギャラガー兄弟率いるオアシスへの憧れが強かったアンディ・ベル。

94年に行われたライドのライヴCDを所有しているが、この頃のアンディの歌い方はガナリ気味で、聴いてると『ああ、オアシスになりたかったんだな……』というのがひしひしと伝わってくる。

ただ、甘いメロディーを奏でるライドの音楽性と、アンディともう一人のボーカリストであるマーク・ガードナーの二人は浮遊感漂うドリーミーな歌唱法なせいもあり、オアシスのリアム・ギャラガーのような典型的な“ロックボーカリスト”とはあまりにもかけ離れているので、この頃のライヴでの歌い方は違和感しかなかった。


ハリケーン#1がデビューした当時のインタビュー記事を読むと、ライド在籍中のアンディは「これはライドの曲ではないからボツにしなきゃ」と出来上がった楽曲を取捨選択していたのが分かる。

アンディやマーク・ガードナーの歌声ではストレートなロックンロールをやるには野性的なパワーに欠けるし、理想とする音を出せていない現実にフラストレーションが溜まりに溜まっていたんだろう。



そんなわけで、ライド解散後すぐに結成されたハリケーン#1は“オアシスに憧れていた”アンディ・ベルが、オーディションで選んだアレックス・ロウをボーカリストに迎え入れた“ロックンロール・バンド”だ。


97年に発表した1stアルバムは全英1位を獲得し、オアシスのような(……というか、影響受けまくり!)サウンドを鳴らしていて、特にアレックス・ロウの歌声はロッド・スチュワートリアム・ギャラガーを足して割ったようだった。

ロッド・スチュワートのようなしゃがれたハスキーボイスに、リアム・ギャラガーのような声を合わせ持ったアレックス・ロウの歌声、これがめちゃくちゃカッコイイ。



しかし、1stに収録されている楽曲は“超名曲”と“並の曲”が両極端だと感じていて、アルバムの完成度でいえば圧倒的に2ndの方が良いと思っている。




……ただし、これまた厄介なことに、この2ndもまた“煮え切らないアルバム”なのも事実だ。


それは、先行シングルカットされた2曲(“Rising Sign”と“Only The Strongest Will Survive”)はアルバム用に新たにリミックスされていて、しかもその出来映えがシングルバージョンよりも悪くなっていたという……(泣)。


f:id:shoegazer1990:20190705225100j:plain
(“Rising Sign”シングル)


f:id:shoegazer1990:20190705225118j:plain
(“Only The Strongest Will Survive”シングル)


この2曲のシングルバージョンは本当に超名曲で、特に“Rising Sign”は最強のロックナンバーのひとつだというぐらい気に入ってるし、今でもたまに無性に聴きたくなりCDをラックから取り出すほどだ。

“Only The Strongest Will Survive”のシングル盤は民族風にアレンジが施され、しっとりとした音作りは南国にでも居るかのような爽やかな風を感じさせてくれる。

そして何よりも驚きなのが、このシングル2曲は9分近くもある長尺曲であるにも関わらず、最後までグイグイと引っ張り全く飽きさせない力がある。



……ちなみに“Rising Sign”のアルバムバージョンはマイ・ブラッディ・ヴァレンタインケヴィン・シールズがリミックスを担当しているが、この出来がなぁ~~……。


『ケヴィン先生、やっちゃったよ!!』と思ってしまったほどのモノである(汗)。




シングルバージョンの2曲ばかり書いてしまったけれど、この2ndアルバムには他にもかなりの名曲が散りばめられている。

“Rising Sign”と双璧を成す名曲“Separation Sunday”をはじめ、ストーンズ在籍時代のミック・テイラーを彷彿とさせるギターを堪能できる“What Do I Know ?”、それに、当時のアンディ・ベルの奥さんでモデル兼ミュージシャンだったイーダがバッキング・ボーカルを務めている“Afterhours”など、どれも本当に素晴らしい。





この2ndは評論家からの評判が悪かったようで、傷ついたアンディ・ベルはアルバム発売後すぐオアシスに加入し(しかもベーシストで!)、そのままハリケーン#1は解散してしまった。

(現在はアンディ抜きで再結成し、アレックス・ロウは新しいメンバー達と一緒に活動している)






このアルバムは今でも思い出してはよく聴くし、2枚のシングルも一緒に聴いている。


そして、聴くたびにいつも『もし俺がこのアルバムのプロデューサーなら、“Rising Sign”と“Only The Strongest Will Survive”の2曲は絶対にシングルバージョンを入れてるだろうな』なんてことを考えてしまうのである。




良いアルバムなんだけどなぁ……。



“名盤になりそこねたアルバム”なんだよな。



ホント、勿体無い。










Rising Sign(Single Version)
https://youtu.be/rE5MvOW4Mzk


Only The Strongest Will Survive(Single Version)
https://youtu.be/WdEAtaI2ZfU


Separation Sunday
https://youtu.be/GYsvvpGtBhQ


What Do I Know?
https://youtu.be/ICiHnC0z7NQ


Afterhours
https://youtu.be/RKaNDAWU5SU


f:id:shoegazer1990:20190705211250j:plain
T7/16 0:00-12:00