映画『ローズ』
最近はピアノ曲を中心に聴いている。
ベット・ミドラー(Bette Midler)の“The Rose”を久々聴き、何度も聴いてるうちに涙が止まらなくなった。
そして、彼女が主演した映画『ローズ』を先日やっと観賞した。
お恥ずかしながらベット・ミドラーはこの曲しか知らなかったのだが、映画を観たら彼女のロックスターぶりに度肝を抜かれてしまい、それからはこの作品のサントラをひたすらリピートしている。
ジャニス・ジョプリンをモデルにした“ローズ”という人物の生き方は、正直すぎて、自分に嘘をつけられない人間だ。
自分勝手な振る舞いばかりするのでいつも周囲の人達を困らせてしまい、その度に「どうして分かってくれないの?」と泣き叫ぶため、誰も彼女に付いていけなくなり、孤独になってしまう。
映画を観ていて『誰もこんなワガママなやつに付いていけるわけないよなぁ……』と思っていたが、それと同時に『俺も20歳前後の頃はこんな感じやったな……』と、何だかローズというキャラクターに妙に共感してしまっていた。
愛情に飢えていて、いつも他人の愛を欲しているせいで周りが見えなくなっている、刹那的な生き方しかできない人。
俺にも似たところがあるから彼女の気持ちってすごくよく分かるんだけど、さすがに人生経験積んできたからな。
……と、そう思いながらも、最近の出来事を思い返してみると、やっぱり俺も自己中心的でワガママな人間なんやろな。
なんて思い当たる節があったりするから、他人のことを偉そうに言えなかったりするのである(汗)。
今なら『もうちょっと相手の気持ちになって考えてあげようよ』と言いたくなるシーンばかりなのだが、『人間って皆こういうもんなのかもな』なんてことも思ってしまった。
映画を観ていて感じたのは、『こういう生き方しかできない人ってのがいるんだよ』ってことで、それは自分にも少なからず当てはまるんだろう。
今の自分は以前に比べて他人の気持ちを深く考えられるようにはなったと思っているけれど、人間って誰しも完璧じゃないしね。社会の中で生きて、他人と関わっていれば必ずいざこざはあるし、誰も傷つかせない人なんているわけ無いし。
色々書いたけど、まあ、人間には“愛”が必要なんだということ。
これは間違いないね。
Bette Midler / The Rose
https://youtu.be/CB4EgdpYlnk
T7/21 11:00-22:00