シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。

映画『ロケットマン』

2019年8月30日(金)、エルトン・ジョン(Elton John)の半生を描いた映画『ロケットマン』を観賞した。


f:id:shoegazer1990:20190904151726j:plain


ということで、今回は映画の感想と、ついでに僕がエルトン・ジョンを知った経緯について語りたいと思う。






エルトンの音楽を初めて聴いたのは、アメリカのテレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』でのスタジオ演奏だった。

『ポール&チェイン』という曲をやっていて、多分、85年辺りの映像だったと思う。

ポップな曲調で軽快に歌い、最後の方でエルトンが足でピアノを叩く仕草が印象に残っていた。




その後、毎週のように通っていたレコード屋の店長とエルトンの話になり、


エルトン・ジョンは作詞家の人とコンビを組んで名曲をいっぱい生み出してたんやけど、途中でいちど仲が悪くなってコンビを解消してな~。そっからのエルトンはヒット曲にも恵まれんで、同じ作詞家に戻ってきてもらってからまた良い曲を作っとんねん、これが」


と、その仙人のような風貌をした店長さんは語っていたのだった(笑)。




エルトンの楽曲に関しては前述の『ポール&チェイン』と、映画『あの頃ペニー・レインと』の劇中で歌われていた“Tiny Dancer”が僕の中で一番印象に残っている。

だけど、その2曲ぐらいしかまともに聴いておらず、2枚組のベストアルバムも所有してはいたものの、流し聴きしていた程度だった。

あと、何年も前にエルトンの伝記を読んだりもしたが、それでも彼にのめり込むことはなかった。


ただ、最近の彼の写真を見ていると、昔のような派手さは無く、自然体でとても良い顔をしていると感じていた。


f:id:shoegazer1990:20190904162347j:plain







そんな、ほとんどエルトン・ジョンにハマらなかった僕だが、今回の映画を観たら彼の魅力に気付けるんじゃないかという気が、何となくだけどしていた。

昨年に公開された『ボヘミアン・ラプソディ』みたいに、映画鑑賞後に曲を聴くと印象が変わっていたような、ミュージシャンの伝記映画ってそういう魅力を伝えてくれるんじゃないかという期待感があったからだ。



結果的に『ロケットマン』は、『ボヘミアン・ラプソディ』と双璧を成すほどの傑作映画に仕上がっていると僕は感じた。


何の予備知識も無く観賞したが、所々ミュージカルが挿入されテンポ良く物語が展開していったので、2時間があっという間に過ぎていた。

正直、スタッフロールが流れた時には『えっ?!もう終わり?もっと先を観たい!!』と思ったほどだ。


ミュージカルの演出も超ド派手で、エルトンの名曲に合わせて全ての登場人物や舞台までもフル活用し“エルトン・ジョンという人間”を演出していたのは、今までに観たことが無いエンターテイメント作品だった。


クイーンのフレディ・マーキュリーを描いた『ボヘミアン・ラプソディ』とはまた一味違う演出やテンポだけど、それがかえって良かったんだと思う。


エルトン・ジョン役を務めた主演のタロン・エガートン自身の声で全曲歌っていて、これが聴いてて何の違和感も無い。めちゃくちゃ歌上手いです、ハイ。


ストーリーの流れ自体は在り来たりな“ロックスターの孤独、転落から復活”に見えるかもしれないが、それでもエルトン・ジョンにしかない生き様が描かれているし、この映画を観ることで変に彼を神格化するわけでも無く、ひとりの人間としての弱い部分をさらけ出していて、それが一番心に残った。



あと、劇中で効果的に使用される楽曲のおかげで、やはり鑑賞後に“聴き方”が180度変わってしまったね。



ミュージシャンの伝記映画としても、エンターテイメントとしても超一級品の作品に仕上がっている。




100点満点中100点だな、うむ。



超オススメ。










Tiny Dancer
https://youtu.be/yYcyacLRPNs


Saturday Night's Alright (For Fighting)
https://youtu.be/NagnbRHdh-0


Roketman
https://youtu.be/DtVBCG6ThDk


f:id:shoegazer1990:20190904162601j:plain