シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。

MEW / MEW, And The Glass Handed Kites (2005)

2020年6月9日(火)、大阪の梅田クアトロにてデンマークを代表するバンド、MEW(ミュー)のライヴへ……












……行くはずだったが、コロナウイルスの影響で延期となってしまった。




このライヴ、めちゃくちゃ楽しみにしていたのに残念すぎる(泣)。

しかし、延期の日程も発表されているので(大阪は2021年1月19日)、その頃にはコロナが収束していると願って気長に待っていよう。







今回のライヴは2005年に発表した“MEW, And The Glass Handed Kites”の15周年記念ツアーだったので、ライヴレビューの代わりにこのアルバムについて再考察してみようと思う。


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MEWは特に好きなバンドのひとつで、個人的にもこのアルバムが一番のお気に入りだったりする。


90年代、インディーズ時代に母国デンマークで2枚のアルバムを発表していたMEWだが、世界デビューを飾ったのは2003年の“Friengers”で、この頃から欧米をはじめ、ここ日本でも紹介されていった。

そして、僕がMEWの存在を知ったのが2005年のサマーソニックで、そこで彼らのステージを偶然観て、北欧独特の冷たく、ドリーミーな世界観に一発で持っていかれてしまったのだ。

この話は以前に当ブログにも書いたはずなので、また機会があればご覧頂けたらと思う。

サマソニで観たMEWのライヴが8月15日で、このアルバムが発売されるのが9月と知り、何の先入観も無しに生で聴いた楽曲の衝撃が忘れられずにいた。



サマソニの翌日に早速“Friengers”を購入し、ライヴでも演っていた曲もあり、何度もリピートした。

だが、それ以上に一ヶ月後に発売される予定のアルバム“MEW, And The Glass Handed Kites”が楽しみでしょうがなかった。


ライヴで完全に惹き込まれた瞬間があり、それが“MEW, And The 〜”収録のM6“Special”とM7“The Zookeeper's Boy”の流れで、その静と動の対比があまりに完璧だったからだ。

その時は気付かなかったが、今思い返すとレッド・ツェッペリンの“The Song Remains The Same”から“Rain Song”の流れにも通ずる壮大な組曲のようで、曲調や創造している音世界は全く違えど、演奏のダイナミズムは似ていると僕は感じている。



そうして聴いたこのアルバムはM1“Circuitry Of The Wolf”からまるでプログレッシブロックばりの“一大組曲”が展開していき、相当な期待をしていたのをはるかに凌駕した出来で、『完璧だ!!』と思わされた。

僕も今までにいろんなミュージシャンの音楽を聴いてきたが、“完璧”とまで思わせてくれたアルバムは数えるほどしかなかった気がする。

それでも、このアルバムに関しては個々の楽曲全てが素晴らしく、通して聴くことで何十倍にも輝きが増す作品となっている。



ハッキリ言って、欠点が無い。






このアルバムが中古屋で格安で売られているのを見る度に腹が立ってしょうがない。

こういう“本物”にこそお金を投資する価値があると僕は思っている。





色々書いたが、延期となったこの“MEW, And The Glass Handed Kites”15周年記念ツアーでは、是非とも完全再現してほしい。



それは、このアルバムを初めて聴いた時からずっと願っていたことだから。













Fox Cub 〜Apocalypso 〜
Special 〜The Zookeeper's Boy
https://youtu.be/zqt8-FJsdQU


A Dark Design
https://youtu.be/2alIDMo8CCA


The Seething Rain Weeps For You
https://youtu.be/7fbNVPWut-Y


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