シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。コメントはお返事できそうなものだけさせていただくので、宜しくお願いします。

THE SEAHORSES / DO IT YOURSELF (1997)

先週だったか、当ブログの下記にある【注目記事トップ5】にシーホーセズの幻の2ndアルバム“Minus Blue”がランクインされていたのを目にし、『久しぶりに聴いてやるか』と軽い気持ちで彼らの音源を再生したのだが、それからというもの毎日聴くようになっている。


(2nd“Minus Blue”の記事)
https://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2019/01/19/THE_SEAHORSES_/_Minus_Blue%281999%3F%29


前回の記事で紹介したアウル・シティーとシーホーセズが最近のヘビロテだったりする。


……というわけで、今回はそのシーホーセズ(THE SEAHORSES)が1997年に残した唯一の公式アルバム“DO IT YOURSELF”について書き綴る。


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今回改めて聴いて感じたのは、やはりジョン・スクワイアの奏でるギターとメロディーセンスは僕の好みに合っている、ということだ。

「ジョンがギターを弾きまくりたいためだけに結成されたバンド」なんて揶揄されていたが(実際、そうなのだろうが)、それでも、このアルバムには格好良いリフとギターソロが凝縮されている。

特に、1stシングルとなったM5“Love Is The Law”は英国ロックバンド好きのツボを押さえた楽曲となっているし、PVでテレキャスターを弾くジョンの姿はいかにもスーパーギタリストな佇まいだ。

個人的な意見だが、この頃のジョンが見た目も一番良く、『“Love Is The Law”で着ているブルージャケットが欲しい!』と今でも思っていたりする(笑)。このジャケットを着ている姿が音楽誌の表紙を飾っていたり、ジョン自身もお気に入りだったのだろうと推察できる。

ちなみにPVではシングルバージョンの3分程度(歌部分のみ)しか収録されていないが、アルバムバージョンでは後半がジョンの独壇場となっており、アルバム全体のハイライトとなっている。このギターソロが今聴いてもテンションが上がる!


他にもメロディアスで聴きやすい曲が多く、M6“Happiness Is Eggshaped”の後半パートや、哀愁漂うM2“Blinded By The Sun”やM7“Love Me And Leave Me”、リフで攻めまくるM3“Suicide Drive”にM9“Round The Universe”など、ギター小僧が真似したくなる楽曲が散りばめられていたりする。
(確か、シングルカットされたのが全11曲中6~7曲あったと記憶している。それだけ馴染みやすい曲があったということだ)


ジョン・スクワイアと彼のギターについてばかり書いているが、ボーカルのクリス・ヘルムの歌声は伸びやかで、『あと2〜3枚アルバムを出していたら、彼の評価ももっと変わっていたんじゃないのか』と当時から思っていたものだ。



しかし、「2ndアルバムが完成した」という記事を読んだ翌月に「突然の解散」と書かれていて唖然としてしまったし、「歌いたくもない歌を歌わされる」と答えていたクリスに対し「フザケとんのか、コイツは?!」と思っていたのだが(苦笑)、余程の理由がなければいきなり解散に至るわけがない、と当時感じていて、それがずっと引っ掛かっていた。

そして、彼らが解散して10年以上が経ってから、古本屋で偶然見つけたタナソーこと田中宗一郎氏が編集長を務めていた音楽誌スヌーザー内で、解散直後のクリス・ヘルムの独占インタビューが掲載されていたのを目にし、やっと当時の彼らの心境を理解できたのだった。

アルバムデビューしてからの1年間、ジョンとクリスはまともに話をしなかったというほどコミュニケーションが取れておらず、ちゃんとした信頼関係を築けていなかったという。それが一番の理由で、このバンドが短命に終わった原因だったとのことだ。



ジョン・スクワイアの作曲センスやギターセンスだけでなく、アートワークに至るまで拘る彼の姿勢は、バンドのイメージや音楽的リーダーとしての才能はある。

……が、数人の人間を束ねるだけの“まとめ役”として考えた際、一人の世界に浸るタイプの彼には向いていないのだろうとも感じてしまったのも事実だ。言葉足らずだと、どうしても誤解を招いてしまうしね。

ジョン自身もストーン・ローゼズ時代に人間関係でモメた過去があったため、『これ以上悪化するなら、いっそのこと今解散した方が良い』と判断したとも他の音楽誌に書かれており、何もかもが中途半端なままで終わってしまったバンドという印象が拭えない。


それでも、唯一残した彼らの公式アルバムである本作を今聴き返してみると、90年代ブリットポップ期のひとつとしてロックファンなら押さえておいて損はない作品だと僕は思っている。













Love Is The Low (Single Version)
https://youtu.be/T03EBbesIuw


Love Me And Leave Me
https://youtu.be/tDYenCgDLgw


Blinded By The Sun (Single Version)
https://youtu.be/iv3J4HTThpQ


Round The Universe
https://youtu.be/FrT4DPUXvMg


Happiness Is Eggshaped
https://youtu.be/EshtudNDntE


Love Is The Law (Album Version)
https://youtu.be/t7GSGrV0B3k


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