シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。

すぎやまこういちさんに捧ぐ

すぎやまこういちさんが逝去したと知り、ゲーム『ドラゴンクエスト』の音楽について個人的な思い出を書き綴る。


初めてこのゲームの楽曲を聴いたのは物心ついた頃に友達が『ドラクエⅠ』をプレイしていた時だった。
ラダトーム城の曲が流れていた時、『こんな音楽、聴いたことない』と感動したのを覚えている。よく考えたら初めて聴いたクラシック音楽ドラクエだった。
お城だけでなく、フィールドの曲、戦闘、洞窟など、どれも印象に残り、特にフィールド曲がずっと聴いていられるくらい気に入っていた。
ラスボスの竜王の曲はだいぶ後になってから聴いたけど、これも『最後の闘い』というイメージそのものだった。

それから『ドラクエⅡ』を兄がプレイしていたら母が「この曲、すごい良いねー!誰が作ったん?」と聞いてきたので、「すぎやまこういち」と答えると、「え!コレ作ったの、すぎやまこういちなん?!」と驚愕していた。
「競馬の曲とか作った人やで!」と母が言った時に『そんなにすごい人が曲作ってたんや』とその時に初めて知ったのだ。

うちも他の家庭と同じように普通にTVゲームをやっていた。
特に兄がゲーム好きで、時間があればいつまでもやっているような人だった。
僕自身は兄ほどやってはいなかったが、TVゲームという未知の可能性を秘めた媒体そのものが好きだったんだと思う。


最近になってよく思うのが、TVゲームって“総合芸術”だということ。
作曲家がどんなに良い音楽を作っても、肝心のゲーム自体が面白くなければ殆どの人がエンディングまで辿り着けなくて、そうなるとせっかく作った曲が聴かれないことになるし、逆もまた然りだ。
ゲーム性や音楽だけでなく、ストーリーにキャラクター、操作性、難易度など、どれかひとつがバランスを崩したらもうダメというか。
映画や小説、音楽、それに絵画など他のメディアよりもハードルが高い、というより、それら全てを合わせているな、ということに気付いた。


脱線してしまったが、すぎやまこういちさんについて好きなエピソードをひとつ紹介したい。

ドラクエ』シリーズの全ての音楽を担当していたが、制作中のストーリーを教えてもらわないで楽曲を作っていたという。
すぎやま先生自身も無類のゲーム好きなため、「自分がプレイする時に内容を知ってたら面白くないでしょ」というのが理由だ。
どんなストーリーになるのかも聞かないであれだけ世界観にリンクした楽曲を500曲以上も作れるなんて、しかも後世へ語り継がれる超名曲がいくつも誕生しているというのが奇跡だ。


僕自身はもうとっくの昔にゲームは卒業したが、今でもゲームそのものに魅力は感じているし、たまに無性にドラクエの曲を聴きたくなる時があって、そんな時はYou Tubeなどで聴いている。
そして、昔ファミコンの音で聴いていた名曲たちがフルオーケストラで演奏されていてもその魅力を失わず、よりスケールがでかくなっているのを聴いて『やっぱり素晴らしい曲だ』と新たな感動を覚える。


すぎやま先生が作った名曲たちをこれからも僕は聴くだろう。








おおぞらをとぶ
https://youtu.be/kQE4j7lihk4


勇者の挑戦
https://youtu.be/UrT2OcDyZtM


冒険の旅(1:35) 〜 そして伝説へ(3:50~)
https://youtu.be/WW2NaJyxoms


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Arrived.