【過去のLIVE日記】ASTROBRITE live at Club Vijon(2015年5月26日)
2015年5月26日、アストロブライト(ASTROBRITE)の大阪公演に行ってきた。
アストロブライトはスコット・コルツという人のソロプロジェクトで、94年頃から始動していたらしい。
その後、一旦活動を休止し、2,000年代に入ってからまた活動再開したとのことで、てっきり僕は新世代のシューゲイザーバンド(←巷では“ニューゲイザー”や“ネオシューゲイザー”とも呼ばれています)だと思っていた。
僕はアストロブライトのアルバムは2枚だけ所有していて、活動再開後に発売された“Super Crush(スーパー・クラッシュ)”と“Whitenoisesuperstar(ホワイトノイズスーパースター)”はかなりお気に入りのアルバムで、これ以上無いというぐらいノイズのシャワーを浴びせられた作品だった。
(Whitenoisesuperstar)
(Super Crush)
ライブ当日。Bさんと現地で合流して、いざクラブ・ヴィジョンへ!
グッズ販売では大きな文字で“轟音”と書かれたTシャツが売られていたので、ますますライブが楽しみになってきたのを覚えている。
定刻通りにバンドが登場したんだけど、その時『あれ?そういやスコット・コルツってどんな人なのか顔も知らんわ(汗)』と初めて気がついたのである(苦笑)。
ベリーショートで金髪の男がギター、シュガーキューブス時代のビョークみたいな出で立ちの女性ボーカルが演奏を始め、知らない曲ばかりだったが僕はてっきりこれがアストロブライトだと思っていたんだけど、実は前座やったという(笑)。
ホンマ、前座がいてるなんて知らんかったよ(汗)。
気になって先日調べてみたら、この時のバンドは南米チリのシューゲイザーバンドだったとのこと。
う~~む……いつの間にか世界中のロックファン達に当たり前のようにシューゲイザーが聴かれる時代になったなんて、感慨深いぜっ!
前座が終わって少し間を空けてから、今度は男女二人がギター&ボーカル、それにドラムというベースレスの三人組バンドが登場。
このバンドはひたすらアンビエントな楽曲を演奏していて、音も小さく大人しい静かな曲をやっていた。
ステージ中央に居るボーカルの女性はロングの金髪、それに赤いドレス姿で、まぁ綺麗なねーちゃんだった(笑)。
隅っこに立っていたギター&ボーカルの男性は長身で、環境音楽に近いサウンドを鳴らしていたな。
しかし、このバンドの演奏時間がやたら長い。
隣で観ていたBさんに「この前座、長いッスね」と言ったら「これがアストロブライトでしょ?」と返ってきて「えええぇ~~~~っ?!」と絶叫してしまったのである(笑)。
いや、確かにこのライブ直前に発売された新譜とか未聴やし、俺はアルバム2枚しか聴いてないけど…………まさか、これがあのアストロブライトなんて!!
……と呆気にとられてしまった。
会場内も20人程しか居なくてガラガラ。
そして、何よりも聴いたことの無い曲ばかりで、しかもノイズまみれでも無ければ轟音でも何でも無い。
想像していたアストロブライトとはかけ離れすぎて愕然としてしまった。
アンコールで日本のシューゲイザーを代表するバンド、コールター・オブ・ザ・ディーパーズ(COALTER OF THE DEEPERS)のナラサキがゲストとして登場。
この人はアストロブライトのレコーディングにも参加している方で、古びれた年代物のテレキャスターを弾いてたんだけど、これが1音目から「カッ!!」と鳴り響いてめちゃカッコ良かった。
最後にもう1人、日本人ドラマーがゲストとして登場し、『スーパー・クラッシュ』収録の“Crasher”を演奏して、やっと知っている曲をやってくれた。
これまた先程までのドラマーより上手くて(笑)、『ぶっちゃけ、日本人二人組の方が断然良いやんか!!』と心の中でツッコんでしまった。
ライブが終わり、グッズ販売で売られていた“轟音Tシャツ”を横目に会場を去っていった……。
まあ、この時のライブは新譜をはじめとして他のアルバムを聴いてなかったからしょうがないと思ったけど、めちゃくちゃノイジーな演奏を期待していた自分にとっては拍子抜けしてしまったという、変わった体験だった。
こういうライブも意外と記憶に残っているし、「まっ、いっか!」と今は開き直っている(笑)。
だけど、スコット・コルツさんにはまた思いきりノイジーな轟音を掻き鳴らしてほしいな。
Whitenoisesuperstar
https://youtu.be/j8e4w8Xse8U
Crasher
https://youtu.be/KSODNGgdcO0