“寝る時に聴いてはいけない音楽”の巻
僕は部屋に居る時はほぼずっと音楽を掛けている。
読書中も常に音楽が流れているし、寝る時もそうだ。
音楽を掛けないのはテレビを観てる時ぐらい。それでも、映像と共に音楽が流れてるだろうから、やっぱりずっと音楽を聴いてる状態なんだろう。
寝る時に流す曲って昔はヒーリングミュージックのCDを掛けてたんだけど、どうにも心が安らいだりとはいかなかった。
まあ、ヒーリングミュージックを掛けてた頃の僕は一番ストレスが溜まってた時期だったのもあるのかもしれないが、結果的にヒーリング効果は全く得られなかったのだ。
結局、10代の頃から夢中になって聴いてきたロックミュージックが自分には合っているようで、所有している数千枚のアルバムの中から毎晩のように寝床に就く時に流すCDを選ぶようになった。
どっちかというとリラックスできるスローテンポの楽曲の方が安眠できたとは思うが、その時の気分でアップテンポ中心のアルバムでもよく眠れることもあった。
だけど、どんな状況でも安眠させてくれない音楽もある。
それがエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)の“SELECTED AMBIENT WORKS VOLUME Ⅱ”というアルバムだ。
このアルバムを流しながら眠りに就いた時、身体が波打つように激しく痙攣し、幽体離脱するんじゃないかというぐらい魂が抜けていきそうな感覚に陥ったのだ。
それも、一度だけでなく、二度、三度とあった。
それ以来、僕はこのアルバムをはじめ、エイフェックス・ツインの楽曲は“寝る時に聴いてはいけない音楽”と断定し、普段聴く時もかな~~り覚悟が要る作品となってしまった。
精神状態がわりと安定してる時に聴くと全然大丈夫なんだけど、今でも落ち込んでる時や抑鬱状態の時には絶対聴かないようにしている。
そんなワケありのアルバム、友人にこの話をすると、
「ああ、あのアルバムはシラフで無くヤバい状態の時に作って、その体験を音にしたらしいからな」
……とのこと。
う~~む…………何だか納得してしまったよ。
Cliffs
https://youtu.be/i524g6JMkwI