BLACK REBEL MOTORCYCLE CLUB / Specter At The Feast(2013)
先日、友人のBさんから「BRMCが5月に来日しますよ」との連絡が入ってきた。
最近の来日アーティスト情報に疎くなっていたので、ちょうど良いタイミングで教えて頂き大変感謝している。
……というワケで、今回はBRMCことブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ(BLACK REBEL MOTORCYCLE CLUB、以下BRMC)が2013年に発表したアルバム“Specter At The Feast”について書いていこう。
BRMCは2001年にアメリカでデビューした“ロックンロール・リヴァイヴァル・バンド”のひとつだった。
音楽性はジーザス&メリー・チェインを更にダークにしたような音作りで、ノリの良いロックンロールもメロウなスローナンバーも自分達流のサウンドで今も鳴らし続けている。
余談だけど、何年か前のロッキング・オン誌にBRMCのメンバーが“影響を受けたアルバム”としてストーン・ローゼズの1stを挙げており、驚嘆したのを覚えている。
「他の連中はニルヴァーナやガンズ&ローゼズなんかを聴いてたけど、俺には合わなくて。そんな時にレコード屋で見つけた“海の向こうの音”に惹かれたんだ」
なんて語っていたのを読んだ時、このバンドの“USバンドが演奏する、UKっぽさ”の謎が解けたような気がした。
BRMCのライヴ映像を観た時はかなり強烈なインパクトを受け、『いつか、生で観てみたい!』と思っていた。今度の来日を教えてくれたBさんも生で観たことがあり「お勧めします」と言ってくれてたので、今から本当に待ち遠しい。
今回ブログを書くにあたりBRMCのアルバムを一通り聴き返してみたら、このアルバムが一番“深み”を感じた。
自分なりに今までいろんなミュージシャンのアルバムを聴いてきて感じるのは、一発で気に入るものよりも、ある程度の時間が経ってから好きになるアルバムの方が“深み”を感じられると思っている。もちろん、一聴しただけで好きになり、そこから深みにハマる音楽もたくさんあるので、一概には言えないけどね。
この『スペクター~』に関しては、僕は後者だった。
最初聴いた時はそんなに印象に残らなかった。……が、これが時間を置いてから聴くと『こんなに素晴らしいアルバムだったのか!!』と気付かされた1枚で、捨て曲がひとつも無い、BRMCの最高傑作だと僕は思っている。
正直、全曲の音源を貼り付けたいほど最高だ。
だけど、先ほど説明した通り、ある程度の時間を掛けて聴かなければこのアルバムの良さが分からない人も多いんじゃないかとも思っている。僕がそうだったようにね。
BRMCというバンドの特徴である、アルバム全体に漂う“ダークな雰囲気”は相変わらずで、この暗さというか重さはUSバンド特有のものなんだろう。
全体的にダーク……なんだけど、闇の向こうに光が差し込んでくるような暖かみのあるサウンドは、苦しみながらも前進し続けるバンドの“力強い意思”が感じられる。
5月の来日公演も、楽しみだ。
Let The Day Begin
https://youtu.be/mmtQwtcaqLM
Returning
https://youtu.be/IrT8_QGQycQ
Lullaby(LIVE)
https://youtu.be/fe7u77BDhm8
Teenage Disease(LIVE)
https://youtu.be/-GQvXri5dg8
Sometimes The Light(LIVE)
https://youtu.be/3S9N7iF2Wy4
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Specter at the Feast: Deluxe Packaging
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