MEW Live At Umeda Club Quattro“Part2”(2018.11.7)
前回に引き続き、2018年11月7日(水)に行われたMEW(ミュー)の梅田クラブクアトロ公演(大阪)の第二部“FRENGERS(フレンジャーズ)完全再現ライヴ”の模様を書き連ねます。
http://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2018/11/09/002717?_ga=2.69256016.1947094162.1523076954-1379661237.1511483358
(前回、第一部の記事です)
第一部を観終わった時点で既に大満足してしまったのだが、これがまだライヴ前半が終了しただけという圧倒的なボリュームなので、ホント一粒で二度おいしい公演だな。
しかし、こんなことを書くのも何だが、第一部を観ていて『ボウがいないのに、次のアルバムどうすんだろ?!』なんて考えてしまっていた。
2017年の最新作“VISUALS”ではキーボードやシンセサイザーを前面に出して何とかやっていたけど、それを次のアルバムでもやるのかな。
というか、もうギターからインスピレーションを受けることが無いんだな。そう考えると物凄く悲しい……。
第二部が始まるまでの約10分間、一緒に観ていたAさんと「何でMEWはもっと売れないんだろう?」という話をひたすらしていた。
「こんなに優れた音楽なのに、何でミューズ(MUSE)と集客数に雲泥の差がついてしまったんだろ?」
なんて語り合っていて、僕が
「MEWはデンマーク国内で圧倒的な人気を得ているから、他の国々でも大人気になるとパパラッチに追いかけられるのが嫌なんじゃないかなぁ」と以前からずっと感じていたことをAさんに言うと、「あ~、なるほどなぁ~」と何だか納得されていた。
とにかく、これからも自分達のペースでずっと続けてほしいバンドなのは間違いない。
Aさんと話し込んでいるうちにメンバーが再登場し、第二部“フレンジャーズ完全再現ライヴ”が始まった。
1曲目はアルバム『フレンジャーズ』の冒頭を飾る“Am I Wry? No”だ。
僕が初めて聴いたMEWの曲、そして、ライヴで初めて観たMEWの曲だ。
5分弱の演奏で転調しまくり、メロディーが万華鏡のように変化するこの曲がやはりMEWというバンドを一番体現している。
バックスクリーンも少しアレンジされていて、よりキラキラしたイメージに仕上がっていた。
続いて“156”、“Snow Brigade”とアルバムの曲順通りに進行していく。
そして、第二部の4曲目に入る時、Aさんに「次の曲、めっちゃ好き!!」と言うと、「さっきまでの3曲もめっちゃ好きです!!」と満面の笑みで返されてしまった(笑)。
4曲目“Symmetry”ではこの曲をヨーナスと一緒に歌った当時12歳の女の子ベッキー・ジャレットの録音した歌声と彼女のPVがバックスクリーンに映し出された。
初めて生で聴く『シンメトリー』は天にも昇る気分で、浮世離れした世界に包まれていた。
ところで、このベッキー・ジャレットちゃんって今どうしてるんだろ?気になって一時期調べてみたけど、現在どうしているのか全く分からなかった。これだけ歌が上手くて綺麗だったら周りが放っとかないと思うんだけどなぁ……。
この曲や“The Zookeeper's Boy”などで聴かれるヨーナスの低音から高音に変わる瞬間はいつ聴いても鳥肌もんだね。
ホンット、名曲!!
ライヴは『フレンジャーズ』の曲順通りに続いていく。
最近ではMEWをはじめ“名盤の完全再現ライヴ”をいろんなバンドがやっていて面白いなと思っていた反面、『セットリストが丸わかりで次やる曲が分かると楽しみが半減しないのかな?』なんて考えてもいた。……が、こうやって実際に生でアルバムを再現されると『フレンジャーズ』がなぜこんなにファンからも特別なのかが本当によく理解できた。
8曲目“She Came Home For Christmas”、これもミニアルバムを買って聴きまくったな……。
13年ぶりに聴く(!)この曲はもう泣けた……。
演奏が終わって横に居るAさんを見ると、彼も涙目になっていた。う~~ん、純情!(笑)
天使が飛んでる!!
その後、“She Spider”と続き、ラストを飾る“Comforting Sounds”で大団円を迎える。
……なんかもう、完全に別の世界に連れていかれたな。
ホント、MEWをずっと聴き続けて良かったよ。
全曲終了し、再びAさんを見ると目が真っ赤に腫れ上がっていた。きっと、俺も同じようになってたんだろうな。う~~ん、二人とも純情!(笑)
(位置的にあまりお顔を拝めなかったドラマーのスィラス・グレイさん 泣)
二部構成のライヴで前半がベストセレクションといった選曲、そして後半が『フレンジャーズ』を丸々やるという今回のツアーはバンドとしてもひとつの節目になったんじゃないかな。
ライヴ終了後に周りを見回したら、目に涙を溜めてた人がチラホラいた。そりゃ、そうなるよ。
……よし、次はギターのボウ・マドセンに復帰してもらって2020年に“MEW, AND THE GLASS HANDED KITES”15周年完全再現ツアーをやって頂こう!
Am I Wry? No(LIVE)
https://youtu.be/sEryTQ5iD4w
Symmetry
https://youtu.be/0G1radWHYBM
Comforting Sounds(LIVE2005)
https://youtu.be/jSiD06B8aUg