シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。

DELAYS (ディレイズ)

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今回はイギリスのバンド、ディレイズ(DELAYS)について書き綴る。



ディレイズは兄グレッグ・ギルバート(ボーカル&ギター)と弟アーロン・ギルバート(キーボード&ボーカル)の美形兄弟を中心に、学生時代の友達と組んだバンドで2003年にデビューした。


僕がこのバンドを知ったのは2006年頃で、2ndアルバム“You See Colours”の発売前に音楽誌で紹介されていたのがキッカケだった。

それまでディレイズというバンド自体知らなかったが、新作情報コーナーに掲載されていた「2ndアルバム用のデモ音源を100曲作っていたが、その音源を収めたデータを無くしてしまった」というメンバーの発言が印象に残り、どんな音楽をやっているのだろうと思っていた。

その後、新たに書き下ろした楽曲でレコーディングし、完成させたのが“You See Colours”というアルバムだった。

その時点でかなり興味があったが、決め手になったのは、彼らが完成させるまでによく聴いていた3枚のアルバムを挙げていたのを読んだ時だ。

3枚のうち2枚がベックの“Sea Change”とヴァーヴの1st“A Storm In Heaven”で、僕の好きなアルバムが2枚入っていたため、『これは期待できるんじゃないか』と思い、購入に至ったのだ。
(注:あと1枚は何だったか忘れました……)


“You See Colours”というタイトルにも惹かれたんだと思う。

『どんなきらびやかな音を出すバンドなんだろう?』と期待してCDを再生し、その後、僕のお気に入りの1枚となった。

このアルバムの特徴である“ちょっと捻くれたポップ”も面白かったが、それ以上にメインボーカルを務めるグレッグの歌声が特に印象深く、透き通る高音ファルセットで美声を聴かせるかと思えば、濁った渋い声も出せるという。こういうタイプのボーカリストって他にはMEWのヨーナスぐらいしかいないんじゃないかと今でも思っている。


その後に聴いた1st“Faded Seaside Glamour”は2ndとはまた全然違っていたが、これも最高の1枚だった。

全体的にクリーンな音作りはザ・スミスやザ・ラーズなどの流れを受け継いでおり、古くはビーチ・ボーイズやバーズから影響を受けた極上のハーモニーを聴かせ、曲によってはコクトー・ツインズからの流れも感じるが、グレッグの変幻自在のボーカルを中心に“ディレイズの音”として鳴っている。

甘酸っぱいサウンドが好きな人は絶対気に入るはずだ。



ディレイズは2008年に3rd、2010年に4thアルバムと、2年に1枚のペースでアルバムを発表していたが、それ以降は活動を休止している。

休止の理由はグレッグ・ギルバートに癌が発覚したためで、2020年の現在も治療中だそうだ。



最近になって久しぶりにこのバンドを聴き返しているが、当時聴いていたよりも今の方が、よりその凄さが分かる。


大変な状況だろうが、無事に完治してまた素晴らしい音楽を聴かせてほしいと願っている。













Hey Girl
https://youtu.be/4AmmeuNAdWw


Long Time Coming
https://youtu.be/Z7amOOAide8


Valentine
https://youtu.be/ltgImqoSYnA


Out Of Nowhere
https://youtu.be/JJNimtePjAE


Valentine (LIVE)
https://youtu.be/_NeUSjOw0l8


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I Wanna Meet You.