シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。

THE BLACK CROWES(ザ・ブラック・クロウズ)

2010年代もあと1年ちょっとで終わりとなるけれど、いつの時代にも古いタイプのロックンロールに魅了される人がいて、それは先日書いたザ・ストライプスが活躍したことでも証明されたはずだ。

そんな“古き良き時代のロックンロール”を継承するバンドで、真っ先に思い出すのが今回ご紹介するザ・ブラック・クロウズ(THE BLACK CROWES)だ。


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高校生の頃にローリング・ストーンズのライヴ映像を観てからロックに興味をもった僕は、ストーンズ繋がりで彼らと同時期にデビューしたビートルズ、フー、バーズなどの60年代バンドを中心に聴いていた。

“ロックンロール”という言葉が誕生したのは50年代の話になるけど、完全に定着したのは60年代になってからで、そこから爆発的に音楽性の幅が広がっていったから、現存するロックやポップミュージックの原点はこの時代にあると僕は思っている。

60~70年代の所謂(いわゆる)“モンスターバンド”達が残した歴史的作品を貪(むさぼ)るように片っ端から聴きまくっていたが、そんな僕でも80年代以降の、まさしく自分が今生きている時代の音楽に関してはほとんど何も知らない状態だったことに気がついた。


そんな時期に、毎週のように通っていたレコード屋の店長に「80年代以降のお勧めのバンド」を紹介してもらったうちのひとつが、このブラック・クロウズだった。


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(2nd“The Southern Harmony ~”)


店長が差し出してくれたブラック・クロウズの2ndアルバム『サザン・ハーモニー~』のジャケットを初めて見た時、土臭くて、良い意味で古い時代のアルバムのようだと感じ、それでいて高級チョコレートでも入ってるかのような印象を受けたのを覚えている。

そのアルバムを僕と店長の二人しか居ない狭い店内で流してくれ、1曲目“Sting Me”のイントロが鳴り出し、ストーンズばりのギターリフが響きわたった瞬間から、音楽を聴く“時代”の幅が一気に広がっていった。



2ndを気に入った僕は直ぐに1st“Shake Your Money Maker(シェイク・ユア・マネー・メイカー)”も購入し、これまたゴキゲンなロックンロールを聴かせてくれる傑作アルバムで、今でもよく聴き返すほどのお気に入りだ。


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(1st“Shake Your Money Maker”)


聴いた瞬間に『フェイセズだ!!』と思い、ロッド・スチュワート直系のしゃがれた歌声を披露するクリス・ロビンソンと、彼の実弟でギタリストのリッチ・ロビンソンの二人が中心となって生み出すグルーヴは、お洒落で、無鉄砲で、切なくて、最高にカッコイイ。


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(クリス(右)とリッチ(左)のロビンソン兄弟)



脈々と受け継がれる“ブルース~リズム&ブルース~ロックンロール”の正統なサウンドを継承するこのブラック・クロウズもアルバムを発表する毎にハードロックやサイケデリックなこともやっているけれど、肝心の軸となる部分は一貫してブレずにいたから、どれを聴いてもちゃんと“ブラック・クロウズの音”になっている。



派手なロックンロールのライフスタイルを地で行きながらも、尊敬する先人達に敬意を払うことを忘れず、常に音楽と真摯に向き合う。


そんな彼ら、ブラック・クロウズは最高にロックしているバンドだ。






Twice As Hard
https://youtu.be/XLg7aoGAkkk


Jealous Again
https://youtu.be/8V38Qej-3Tw


Hard To Handle(LIVE)
https://youtu.be/09WlrVnramo


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