PRODIGY / THE FAT OF THE LAND(1997)
そういや、プロディジー(PRODIGY)の『グレイテスト・ヒッツ1990 - 2005』に付属していたライヴDVD観てなかったな。近々観ようっと。
……なんて思っていた矢先に入ってきたキース・フリント死亡のニュース。
突然過ぎて、なんだか信じられん……。
自殺と報道されているが、こういうニュースを聞くたびに、誰もが羨むほどの成功を手に入れた人の心の闇というか、誰にも理解されず苦悩していたのかな……なんてことを、いつも考えてしまう。
プロディジーを僕が知ったのは1,000万枚以上のセールスを記録したと言われるアルバム“THE FAT OF THE LAND”だったけど、ライヴ映像から入った僕は、彼らのパフォーマンスに嫌悪感を抱いたのは忘れられない。
それも、特にキース・フリントの“両サイドモヒカン”(?)とでもいうヘアースタイルと、ライヴ中に牛のようにヨダレを垂らしまくっている姿に辟易してしまったからだ。
セックス・ピストルズのジョニー・ロットンを太らせたような風貌はインパクト大だったが、とにかく彼らに対して拒絶反応しか起こらなかったのを覚えている。
“Breathe”や“Firestarter”のミュージックビデオもよく流れていたので観てはいたが、やはり、どうにも好きになれなかった。
プロディジーを好きになったのはそれから随分経ってからのことで、テクノやミクスチャーという音楽に興味を持ち始めた頃だった。
『そういや、プロディジーってアルバムを通して聴いたこと無かったな』と、自分の中にある“プロディジー潔癖症”ともいえる先入観を一度取っ払い、出来る限り真っ白な状態で彼らの音楽と向き合うように心掛けた。
そしたら、
『このアルバムめちゃめちゃカッコイイやん!!』
と、それまでの評価がガラリと一変したのだ。
僕の一番お気に入りは、ラストを飾るM10“Fuel My Fire”で、ここに来るまでの道程でテンションを上げまくり、最後にドカンと一発ブチかます。
この展開がたまらなかった。
バンドはこのアルバムを絶頂期に、その後少しずつ話題にならなくなっていったかもしれないけれど、後のアルバムも聴いてみたら、やっぱり単純に“カッコイイ”と思う。
90年代後半という時代にピッタリ合った『ファット・オブ・ザ・ランド』の後も自分たちのスタイルを崩さずに続けていたその姿には、彼らにロックを感じる。
Fuel My Fire
https://youtu.be/teLtKlKTn5g
Breathe
https://youtu.be/rmHDhAohJlQ
Firestarter
https://youtu.be/wmin5WkOuPw
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