Meredith Monk / DOLMEN MUSIC(1981)
「誰だコレ?知らねーーな」とスルーする前に、とりあえず読んでほしい(汗)。
当ブログの読者は海外のロック好きがほとんどだと思うが、今回は現代音楽のメレディス・モンク(Meredith Monk)が発表した“DOLMEN MUSIC”(1981年)について、僕なりの感想を書いていく。
……というのも、このアルバムを知ったのはつい最近のことで、しかもメレディス・モンクという人すら名前もろくに知らなかった。
現在、大阪市内にあるギャラリーノマル(Gallery Nomart)で開催中の展覧会“Gather - Gift”に参加されている作家の稲垣元則氏が紹介していたアルバムで、先日再びノマルへ行った時、ジャケットのアートワークに惹かれたのがキッカケだった。
直ぐにSpotifyで再生し(ホント、便利だな)、展示されている作品群を前に聴いてみると、これが僕の大好きなコクトー・ツインズ(Cocteau Twins)に通じるものがあったのだ。
というか、この人の歌唱法はコクトー・ツインズのヴォーカル、エリザベス・フレイザーにソックリで、しばらくその場に立ち尽くしてしまった……。
このアルバム『ドルメン・ミュージック』が発表されたのは1981年。
そして、コクトー・ツインズがデビューしたのが1982年。
僕は当時のことなんてリアルタイムで知らないので何とも言えないが、音楽誌でエリザベス・フレイザーとメレディス・モンクの歌唱法について書かれた記事というのはネットでも見たことが無い。
コクトー・ツインズはスージー&ザ・バンシーズなどひとつ上のパンクバンド達から影響を受けたとされているが、多分……いや、きっとメレディス・モンクの『ドルメン・ミュージック』を聴いてたはずだと確信した。
エリザベス・フレイザーの、あの変則的なヴォーカルスタイルがどうやって生み出されたのかずっと気になってたし、必ず元ネタというか、強く影響を受けた歌い手がいるはずなんじゃないかと思っていたので、このアルバムを聴いて“線”が繋がったように感じた。
海外のアーティストって一番影響を受けた人については語りたがらないようで、それってマジックの“種明かし”をしてしまうことと同じようなものだから言いたがらないんだろう。
……と、ここまで書いて全く予想が外れてたらどうしようかと思うが(汗)、まあ、そうやって想像するのも楽しいし、べつに良いじゃないか!ということで(笑)。
ただ、これは当たってるんじゃないかな。
それは、音源を聴けば分かると思う。
そして、このアルバムが間接的に後のロックミュージックに与えた影響というのも僕は感じたし、今でいうシガレッツ・アフター・セックスなどのミニマル音楽へと受け継がれていってると感じたのだ。
Fear And Loathing In Gotham - Gotham Lullaby
https://youtu.be/XydwPP04K7c
Education Of The Girlchild - Travelling
https://youtu.be/t1qGpLSCsjA