SPIRITUALIZED(スピリチュアライズド)
台風の影響で本日予定していたことが出来なくなってしまったが、他にやるべきことはいくらでもあるので、今日は1日中部屋に籠り、片っ端から用事を済ませていった。
大変な思いをされている方もいるだろうが、僕のブログを読んで少しでも気分転換できればと思う。
……というわけで、今回はスピリチュアライズド(SPIRITUALIZED)について書いていこう。
最近の、読書中のBGMにしている。
当ブログ内で何度も書いてる通り、僕はサイケデリック大好き人間である(笑)。
(注:サイケデリックミュージック=幻覚・幻聴を想起させる音楽のこと)
80年代のイギリスにスペースメン3というサイケデリックバンドが存在していた。その中心人物の一人がジェイソン・ピアース(“Jスペースマン”とも呼ばれている)で、スペースメン3解散後に彼が結成したのがスピリチュアライズドだ。
(ちなみにスペースメン3にはもう一人の中心人物が在籍していたが、またの機会に書こうと思う)
スピリチュアライズドはジェイソン・ピアース以外のメンバーは固定されておらず、実質的に言うと、彼のソロプロジェクトだ。
僕が初めてこのバンドの音に触れたのは、確か18歳頃だったと記憶している。
80年代以降のロックミュージックに興味を持ち始めた頃で、近所のTSUTAYAにはそれらのCDが沢山置いてあり、片っ端から貪るように聴き漁った。
そこでマイブラの“LOVELESS”なんかも初めて耳にするのだが、その中の1枚にスピリチュアライズドの3rdアルバム“Ladies and gentlemen we are floating in space BP(邦題『宇宙遊泳』)”があり、例に漏れず、これも借りたのだった。
だけど、その頃の僕には“音楽を聴くスキル”がまだまだ不足していたんだろう。
ホーンセクションやストリングスを大々的に取り入れたこのアルバム特有のド派手なアレンジやプロデュースが、どうにも受け入れられなかった。
後にアルバムを購入するも、正直言って何度聴いても良さが分からず、『しんどい』と感じていた。
スピリチュアライズドの魅力に気付き始めたのはそれから何年も経ってからで、2003年に発表された5thアルバム“Amazing Grace”を聴いてからだ。
このアルバムは“静”と“動”の対比が秀逸で、聴いた瞬間『あっ、やっぱり凄いバンドなんだ!!』と感奮(かんぷん)したのを覚えている。
それからは“Ladies and gentlemen ~”を含めた他の作品も聴き返して、いつの間にか自分でも知らないうちにこのバンドを好きになっていた。
そして、決定的だったのが97年のロイヤルアルバートホール公演の模様を収録した2枚組ライヴ盤“Royal Albert Hall October 10 1997 Live”で、数あるライヴアルバムの中でも個人的に“最高の1枚”に入るほど愛聴している。
このライヴ音源を聴いていると、相変わらずド派手なホーンセクションが鳴り響き、大勢のコーラス隊を引き連れているジェイソン・ピアースの姿が脳裏に浮かんでくる。
初期のマーキュリー・レヴやザ・ヴァーヴを好んで聴いている今の僕にはたまらないサイケデリックワールドを縦横無尽に展開して、彼らにも共通する、だけどスピリチュアライズドにしかない異種異様な世界観が存在する。
そして、これがもう、最高に気持ち良いのだ。
音楽って聴く時期やその時の心理状況で感じ方が全然違ってくるし、人生経験を積み重ねることで良さが分かるものもあると僕は思っている。
僕にとってのスピリチュアライズドはそんなバンドの代表格で、一度、彼らの魅力に気付いてからは、音源を再生する度に“別世界”へと連れていってくれる、最強のトリップミュージックのひとつとなっている。
Electricity
https://youtu.be/WYn74HY1KgQ
Electric Mainline(LIVE)
https://youtu.be/6Ugt1aGhoCk
No God Only Religion
https://youtu.be/lE0lBbBNR1Q
Lay Back In The Sun(LIVE)
https://youtu.be/Jv-PhIqERgE
Cop Shoot Cop(LIVE)
https://youtu.be/eC8Uq6KI94g
T10/13 14:00-22:00