SIXPENCE NONE THE RICHER (シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー)
先日、仕事中にラジオから突然聴き覚えのある爽やかなギターが流れてきて、何の曲だったかなと思い出したのがこのシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーの代表曲“Kiss Me”だった。
『うわー、懐かしいな!』なんて思いながら耳を傾けていた。
……が、昔聴いた時は特に好きでもない曲だったし、アルバムを買って他の曲も聴いたりしたがやはりのめり込むことはなかった。
元々、僕がこのバンドを知ったのはイギリスのザ・サンデイズ(The Sundays)がきっかけだった。サンデイズ好きが高じて『こういう感じのバンドって他にいないかな』と探しているうちにシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーへ辿り着いた、というわけだ。
しかし、当時の僕にはシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーの楽曲というのは爽やかすぎた。物足りなさを感じたのはサンデイズのような“毒々しさ”が無かったからなんだと思っている。
僕自身がサンデイズの楽曲を聴いて感じた“美しさの中にある毒”をこのバンドにも求めてしまっていたせいで、想像していたのと違ってガッカリしたというか。
このバンドのヒット曲には他にザ・ラーズ(The La's)の代表曲である“There She Goes”のカバーもあるのだが、それもラーズ独特のクセが抜けて綺麗さっぱりとしたひたすら爽やかなポップソングに変化していたりして、当時はもっと刺激的な音楽を欲していた僕には全く合わなかった。
そんな“普通に爽やかなポップソングを演るバンド”という印象しかなかったシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーだったが、先日ラジオから流れた“Kiss Me”を聴いた時、その瑞々しさが逆に今の僕の感性にマッチしたのだから、『音楽って不思議なものだな』と思った。
午後の陽射しに爽やかなギターポップ。
これだけで何気ない日常に彩りを添えてくれたね。
Kiss Me
https://youtu.be/Jnq9wPDoDKg
There She Goes
https://youtu.be/tMfXeuv4kZE
A Million Parachutes
https://youtu.be/uy9CiWyk3XY
Breathe
https://youtu.be/x8kcR0Pb458
Musings
https://youtu.be/c9wq8Or5MJw