MANSUN (マンサン)
先月、11月29日に当ブログは4周年を迎えた。
5年目に突入した一発目は、90年代後半にイギリスでデビューしたバンド、マンサン(MANSUN)について。
マンサンは当時から好きだったが、今再び僕の中でバンドへの熱が上がってきている。
2ndアルバムの“SIX”なんかは『よく分からない』と思いながらもホントよく聴いたし、多分、当時の僕は本能的にこういう変わった世界観を求めていたのだと思う。
音自体は90年代のUKロックで、見た目もイギリスのロックバンドという雰囲気を醸し出していた彼らだったが、僕の中では彼らは少し異質な存在に感じていた。
オアシスやブラーやスウェードをはじめとする面々はどこかでタテヨコの繋がりを感じていたのに対し、マンサンは何処にも属さない一匹狼的なポジションにいるように見えたからだ。
実際、他のバンドがマンサンについて語っている記事を読んだ記憶が無いし(僕が知らないだけかもしれないが)、音楽誌でよく特集されてはいたが、彼らだけはシーンとは無縁の所にいる感じがしていた。
多分、初めて聴いたのが難解な“SIX”というアルバムだったのもあるのだろう。
バンドのギタリストであるドミニク・チャドのワウを生かしたギターが印象的だったり、プログレッシブロックさながらの演奏を繰り広げるリズム隊(改めて聴くとかなりドラマティックな展開をしている)も素晴らしいが、なんと言っても中心人物であるポール・ドレイパーの世界観が謎めいていて、そんな言語化しにくいところが彼らの一番の魅力かもしれない。
デビューアルバム“ATTACK OF THE GREY LANTERN”ではストリングスを大々的にフィーチャーしたスペースロックを展開。
……かと思えば、2nd“SIX”ではストリングスを禁止してギターバンドとしてプログレを演奏したり。
3rd“LITTLE KIX”ではストレートなラブソングを披露し、アルバム毎に極端すぎるほど色を変えながらも、どれも“マンサンの音楽”として成立している。
そして、制作途中で解散してしまったためお蔵入りになった幻の4th“KLEPTOMANIA”が、ファン達がポール宛に送った嘆願書がきっかけで未完成のままの状態で発表されたのも含めて、最後の最後まで彼ら独自の美学を貫き通したバンドだと思っている。
アルバム制作途中で解散したバンドの作品が間を空けず正式にリリースされるなんて異例のことだろうし、それだけファンに愛されていたバンドなのだろう。
Legacy
https://youtu.be/qZmwg7E1tfI
Wide Open Space (LIVE)
https://youtu.be/Or80ojVIWd0
I Can Only Disappoint U (LIVE)
https://youtu.be/_27Nwcm69Qw
Negative
https://youtu.be/6xLu9ibsPwU
Wide Open Space
https://youtu.be/ppmUdn6GUXQ
Six (LIVE)
https://youtu.be/F8cBx28Yy-0
Negative (LIVE)
https://youtu.be/ywJl9udWBa8