シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。

岡村靖幸 / 家庭教師(1990)

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もう何年も前の話。


深夜にギターを弾きながらCS放送の音楽番組を流してたら、岡村靖幸のPV特集が放送されていた。


恥ずかしながら、僕はその時に初めて岡村靖幸という人を知ったんだけど、この時のPV特集は思わず手を止めて観入ってしまった。


ちょうどその頃にカムバックシングルというのかな、最新曲『ビバナミダ』を発表したので、メディアで取り上げられていたんだろう。



この人のPVは本当に強烈だった。



最初観た時、動きもPV自体も『うわっ、気持ち悪ぅっ!!』と思ったが(←岡村ちゃんファンの皆さん、スミマセン!汗)、ずっと観ているうちに『ひょっとして、これって物凄いんじゃないの?!』とこれまた何だか初めて味わう感覚に襲われてしまったのである(笑)。


特にアルバム“家庭教師”収録の『(E)na』(イーナ)の歌詞とダンス、振り付け、それに演出、どれをとっても変態で、完璧だった。


PV特集では、他に前代未聞(?)の“顔だけダンス”も披露したりとフツーありえないことをやってのけ、笑えるのに楽曲もダンスも計算し尽くされていて、『なんじゃこりゃあ~~っ?!』と男ながらホレてしまったのである(笑)。



僕が唯一所有している岡村靖幸のオリジナルアルバムは、今のところ“家庭教師”だけだ。

高音質の“ブルースペックCD”で再発されていたのを発見し、収録曲を見たらあの時のPV特集で特に印象に残った『(E)na』をはじめ、『どぉなっちゃってんだよ』や『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』なども入っていたからだ。






しかし、岡村靖幸って人はこんなにズバ抜けた実力と才能の持ち主なのに、何で今まで知らなかったんだろう?!



……と思って調べてみたら、覚醒剤で3度の逮捕歴があったんやね(汗)。




つ~~か、これ以上どう覚醒する必要があるんやろ?!




スーパーサイヤ人にでもなるつもりやったんかな(笑)。








……あ~~、俺も『あの娘ぼくがドライブシュート決めたらどんな顔するだろう』って曲を作って世に出そうかなぁ。大空翼名義で。








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なにィッ!!

(日向くんもビックリ!)






しかし、今はYouTube岡村靖幸のPVって普通に観れないんだね。


こんな国宝級のPVが観られないなんて、どうかしてるぜっ!!


“Music Premium”ってのに入れば観られるのかな?



あ~~、岡村靖幸のPV観たいから入ろうかなぁ。








あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう(LIVE)
https://youtu.be/mVAeVmfv3mk


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【過去のLIVE日記】PRIMAL SCREAM Live At Zepp Namba(2013.11.7)

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2013年11月7日、大阪はゼップ難波にて行われたスコットランドグラスゴーのバンド、プライマル・スクリーム(PRIMAL SCREAM)のライヴへ行った時の話。


このライヴのチケットは某サイトからプレゼントされたもので、それも【1組2名】という超難関をくぐり抜けて頂いた。

というのも、プレゼントの条件として「当サイトへの感想やプライマル・スクリームへの思いなどを書いて下さい」とあり、そこで思いの丈を書きなぐったら、見事に当選したというわけ。



しかし、実はというとプライマルのCDは昔持ってたけど、当時の僕にはどうにものめり込めなかった。

プライマル・スクリームは通称“カメレオンバンド”とも言われるぐらいに音楽性の幅が広く、アルバム毎に全く違うアプローチをしていたので、不器用な性格の僕にはどうにも苦手意識があったのかもしれない。

ローリング・ストーンズから洋楽に入ったのも災いしたのか、94年作“Give Out But Don't Give Up”をはじめとする完全ロックンロールモードの彼らを聴いても『あまりにストーンズに似すぎている』となり、しかもその前後にはハウスやエレクトロニカなど全く別のアルバムを発表していたのに抵抗があったんだと思っている。




そんな“プライマルは苦手”な僕だったが、バンドを代表する91年作“SCREAMADELICA”なんかは『多分、これってライヴやクラブで聴いたら感じ方が変わるんじゃないかな』とずっと思っていて、この時に当選したチケットは何だか運命的なものを感じずにはいられなかった。





そんなワケで、ゼップ難波で実際にこの目で観て、生で聴いた彼らのライヴはどうだったか。




ライヴが始まり、いきなり派手なギンギラのシャツを着たボーカルのボビー・ギレスピーが歌いながら登場し、当時の最新作“MORE LIGHT”を中心としたセットリストでライヴは進行していった。


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(アルバム『モア・ライト』)

このアルバムジャケット通り、両手親指を突き立てては頬っぺたを膨らまして「プンプンッ!!」というキモかわいいポーズを何度もキメていたボビー(笑)。


正直、『なんじゃこのポーズわ?!』と呆気にとられたが(笑)、ライヴが進むにつれて観慣れてきたのか、僕をはじめファンの皆が“プンプンポーズ”をボビーと一緒にいつの間にかやっていた(爆)。



……う~~む、この不思議な力がロックンロール!




僕が観ていた位置はギタリストのアンドリュー・イネスの目の前5メートルほどの所で、反対側にはリトル・バーリー(LITTLE BARRLE)のボーカル&ギターのバーリー・カドガンが演奏していた。

バーリーのリード弾きまくりも凄かったが、それ以上に目の前でキース・リチャーズばりに弾いていたアンドリュー・イネスのタメの効いたカッティングをずっと聴いてるうちに『このバンドの音楽的な中心人物は、この人なんだ!!』と直感的に確信した。

バーリー・カドガンとアンドリュー・イネスのツインギターは凄まじく、まるで黄金期のストーンズのようにリードとバッキングがねちっこく絡み合う様は圧巻だった。

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音楽性もアルバム毎に方向転換しまくりの“カメレオンバンド”だけど、ライヴを観ているうちにそのどれもが高水準の楽曲なんだ、という事実をこの時に思い知らされた。

そして、思っていた通り『スクリーマデリカ』の楽曲は最高にライヴ映えして、フロアー全体を激しく揺らしていた。


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ライヴ終了後、ステージに居たスタッフからドラムスティックを頂き、それは今でも大切に部屋に飾ってある。


その後、直ぐにプライマルのアルバムを全て買い直し、今ではもちろん彼らが大好きで、この日のライヴを思い出してはCDラックから取り出して聴いている。



この頃は情緒不安定な時期だったのもあり、帰宅途中の車内で泣き崩れてしまった。

よっぽど精神的に不安定だったんだろうけれど、先のことなんか真っ暗闇で、何も見えなくてプレッシャーに押し潰されそうになっていた僕を、ほんの一瞬だけでも解放してくれた。




ボビー・ギレスピーをはじめ、プライマル・スクリームのメンバーやあの時のスタッフ、それにプレゼントしてくれた某サイトのスタッフに感謝している。



スペシャルな一夜をありがとう!!







Moving On Up(LIVE2013)
https://youtu.be/O8yq1Gykl1M


Shoot Speed Kill Light
https://youtu.be/wqOFfhuumFo


It's Alright, It's OK
https://youtu.be/Ty-IJ3qz-GE


Hither Than The Sun
https://youtu.be/YHjVIBDYgXg


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MARS(マーズ)

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1970年代後半に誕生したパンクロック。


古い価値観をブッ壊して自分達の手で新しいものを生み出そうとするアティチュードは、世代は違えど僕の胸にも響き、音楽だけでなくファッションや生き方にも大きな影響を与えてくれた。

セックス・ピストルズをはじめ、ラモーンズ、クラッシュ、テレヴィジョンなどのバンド勢から学んだことは本当にたくさんある。


ただ、そんな“既存の価値観をぶち壊す”という彼らでさえ、ちゃんとギターのコードを覚えて音楽理論に乗っ取った上で演奏していたので、今の時代に聴くと非常に洗練されたポップな楽曲が多いと感じている。

だからこそ、ハードロックやプログレッシブロックなどの超絶技巧のテクニックにも対抗できる“親しみやすさ”があったおかげで一大ムーヴメントとなったんじゃないか、と僕は思う。




しかし、ラモーンズテレヴィジョンが活動の拠点としていたニューヨークのクラブ“CBGB”では、更にブッ飛んだ連中が存在していたという事実を随分後になってから知った。

それが78年に発表されたコンピレーションアルバム“NO NEW YORK”で、ここに収録されている4バンドの音源は、何十年もの時を超えてリアルに僕の耳に飛び込んできた。


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(NO NEW YORK)

今では歴史的名盤となっているこの『ノー・ニューヨーク』。

ロキシー・ミュージックブライアン・イーノがプロデュースを務めていて、調べてみると参加した4バンドのうち3つはどんな人達だったのか知ることができたが、個人的に一番強烈だったマーズ(MARS)に関してはほとんど何も分からなかった。


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(アルバム“MARS LP”)


僅かに記録されている当時の彼らは、結成から解散まで約2年という短期間の活動で、ライヴも20回ほどしかやらなかったとのことで、他のバンドと比べてもあまりに情報が少ないのはこのためなんだろう。


昔から“ひねくれ精神”があるのか、僕はバンドを代表する曲よりも一歩引いた曲が好きだったりして、『ノー・ニューヨーク』でも他の3バンド(ジェームズ・チャンス&コントーションズ、ティーンエイジ・ジーザス&ザ・ジャークス、そしてアート・リンゼイ率いるD.N.A.)の方が語り継がれている感があるけれど、僕にはマーズが圧倒的な存在感を放っていた。
(もちろん、どのバンドもめちゃくちゃ凄いです!)






このマーズがどんな曲を演奏していたかというと、もう、地獄へ突き落とされるような感覚。




生きた心地が全くしない。




聴けば、全身汗びっしょり。




脳ミソを締め付けられる。




呪いでもかけられてるかのような、オドロオドロしい音の塊。





ダントツで“ヤバい音”だ。





だけど、マーズの楽曲を聴いた時、『音楽には既存のルールがあるけれど、そこからはみ出さないと全く新しいものは産み出せないんだ!!』と気付かされたのも事実だ。


そして、それはどの分野でも、どの世界にも言えることだと思っている。




今の僕がアヴァンギャルドミュージックを演奏しているアーティストをはじめ、前衛芸術家に魅了されてしまった原点がアルバム『ノー・ニューヨーク』なのは間違いない。

そして、その中でも特にマーズのスタジオ音源を集めた『マーズLP』は美メロ好きな僕の価値観をぶち壊して、更に世界を広げてくれた。





怖い……だけど、たまに聴いてしまう。



こんな連中の音にすら魅力を感じてしまう僕自身、実は“ヤバい奴”なんだろうなと思ってしまうのだった。







Tunnel
https://youtu.be/-LL6sb0xPhM


N.N.End.
https://youtu.be/cziDr2azQ6s


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【番外編】“ちょっと一息……”の巻

今回はまたどうでもいい話なんで、興味無い方は遠慮なくスルーして下さい。





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(飛行機が飛んでる写真を撮るのが好きなのである)





毎日いろんなことがあって、楽しい日もあれば辛い日もあるね。


昔は『人生、辛いことばかり』だと思ってたけど、考え方や物事の見方を変えたおかげで楽しく過ごせる日が多くなった。


これも周りで支えてくれている皆のおかげだから、改めて感謝している。





僕もねぇ、けっこう放っとけない性格だから、昔は変に人に構いすぎてモメたことも多々あったよ。


今は人との付き合いも、お互いの“バランス”を考えるようになったな。


相手の生活ペースも考えつつ、自分のペースも守るようになった。


友達も皆それぞれの生活があって忙しいからね。ズカズカと入りこみすぎず、でも聞いてもらう時は聞いてもらう。


愚痴でも何でも話せる相手がいるってのは本当に有難い。


そして、自分の話だけでなく、相手の話もいっぱい聞く。


そこから学べることは本当にたくさんある。







今日もどこかで誰かが悲しんでいたら、僕のブログを見て少しでも元気になってくれれば嬉しいと思っている。






今日もどこかで誰かが辛い思いをしていても、1日の最後は笑って終えてほしいと願っている。










そう、今日もどこかで。











今日もどこかで…………











今日もどこかでデビ……











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…………いや、止めとこう(笑)。










てゆーか、バカ話ってけっこう大事よ?!




マジメくさった話ばかりじゃダメですわ、ホンマに。




笑う門には福来たり、ですよ!!





やっぱ笑って過ごすのが一番やね。











……そんなワケで、











明日もどこかでデビ……











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……デビッ……デヴィッ…………











デヴィ婦人!!











……って、ソレおかしいだろ?!











だってさ!











“今日もどこかでデヴィ婦人、





明日もどこかでデヴィ婦人♪









……なんて、どう考えてもおかしいぜっ!










ちゃんっっっちゃら!おっかしいぜっ!!












では、また次回お会いしましょう♪











デエェ~~ビイィ~~~~ルッ!!!!









デビルマン(エンディングテーマ)
https://youtu.be/DNtxwHOOagM


デビルマン(オープニングテーマ)
https://youtu.be/zvCPq02cdLI


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EASY / Never Seen A Star(1993)

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もう随分前に中古レコード店で見つけた3曲入EP。

『“EASY(イージー)”なんて、なんちゅー“簡単”なバンド名や!』と心の中でツッコんでしまったが(笑)、淡いジャケットに惹かれてしまい、彼らが何者なのか分からないまま購入した1枚だ。


ジャケ買いって今でもたまにあるけど、最近は時間が許せばAmazonレビューをひとつの参考にして買うかどうか決めることも増えてきた。

……が、この頃はまだネットの評価を見る習慣も無く、完全にジャケットのアートワークやバンド名、曲のタイトル、関わっているレコード会社や発売された時期、録音された場所など、CDの裏表を隅々まで観察して『これは“当たり”じゃないかな?』とようやくそこで購入する決心がついたりしたものだった。



そうやって僕の元にやって来たこの“Never Seen A Star EP”。

何となくストーン・ローゼズマイ・ブラッディ・ヴァレンタインなどから影響を受けた音楽性なんじゃないかな……と思って聴いてみると、ホントそのまんまだった(笑)。

“イージー”というバンド名からして、シューゲイザー周辺のバンドっぽい。ラッシュとかライドとかシンプル過ぎる名前が多かったから、きっとこの人達もそんな感じなんだろうと思ったわけだ。

ただ、マッドチェスターをはじめとする90年前後のイギリスから思いっきり影響を受けてはいるが、そんなことは関係無しに“良い曲”なのだ。


音を聴いてイギリスのバンドかと思っていたんだけど、実はスウェーデンの人達だと知ったのは何年も経ってからのことで、それも99年に発表された1stアルバム“Green Lights”のライナーノーツを読んで初めて知ったんだから、世間では全く話題にならなかったバンドなんだろう。

フルアルバムの音源はYouTubeにもアップされていないが、あの頃のイギリスの音が好きな人なら必ず気に入るんじゃないかと僕は思っている。


本EPが発売されたのは93年と表記されていて、その頃にはマッドチェスターもシューゲイザーもブームが過ぎ去りブリットポップに移行していった転換期だったので、こういう音をやるにはタイミングも遅すぎたんだろうし、99年のフルアルバムなんかは余計に世間から隔離された音で、誰も耳を傾けなかったような気がする。


それでも、この『ネヴァー・シーン・ア・スターEP』とアルバム『グリーン・ライツ』は90年当時の面影を残しながらも、北欧独特の冷ややかで暖かい空気に包まれて、これからもずっと僕の側に居てくれるだろう。






Never Seen A Star
https://youtu.be/xOm_F8rFstc


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CIGARETTES AFTER SEX(シガレッツ・アフター・セックス)

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昨年、アルバムデビューしたシガレッツ・アフター・セックス(CIGARETTES AFTER SEX)。

もう何年も前からYouTubeで話題になってたバンドで、レコードデビューしていないにも関わらず再生回数が4,000万回を超える楽曲があったそうだ。



このバンドの存在を知ったのは友人に勧められたからで、“”セックスした後の一服”という名前がアダルトな雰囲気を醸し出していると思い、音源を聴いたのを覚えている。

10年ほど前からYouTube上で細々と音源をアップしては削除していたようだが、数年前から本格的に活動を始めたとのことで、僕も昨年出たデビューアルバムは直ぐに購入し、しばらくの間ヘヴィロテしていた。



シガレッツ・アフター・セックスは全体的にしっとりとした音楽性で、聴いてるうちに眠ってしまうこともある。

ずっと同じような楽曲が続くので苦手な人もいるだろうけど、“癒し”の効果があると思う。



ただ、次のアルバムでもこれを続けるとワンパターン化してリスナーも飽きがくるだろうな。


何となく、少しずつ表現の幅が広がっていきそうな気がするので、これから先どうなるか楽しみだ。



ところで、シガレッツ・アフター・セックスは既に2度来日していて、今月来ていたとのこと。

それも、2回とも東京のみだったので、やっぱ東京は規模が違うんだな~~と思わされたね。


いつか東京に住むことがあれば、俺みたいなヤツはライヴ三昧になるのかなぁ?……と考えてしまう今日この頃なのである。

(予算が全然足りないだろうけど…… 汗)






Affection
https://youtu.be/5soixb2U6xM


Apocalypse
https://youtu.be/sElE_BfQ67s


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RIDEのカバーヴァージョンを3曲ご紹介

シューゲイザーのライド(RIDE)が1990年に発表した1st“NOWHERE”は僕にとって一番好きなアルバムなんだけど、そういやこんなのが存在してるというのをすっかり忘れていた。


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何年か前に発売されていたこのトリビュートアルバム。未聴だったのでYouTubeにアップされてる音源をいくつか聴いたけど、これには収録されていないが印象に残った音源を見つけたので今回載せときます。

カバーヴァージョンとライドのオリジナルヴァージョンを貼り付けているので聴き比べてみると面白いかも。








先ずはPOPFACEという名で見つけた“Dreams Burn Down”のカバー。

ライヴでも必ず演奏されるライドの代表曲をエモっぽくカバーしていて完全に自分たちの曲に仕上げている。

このヴァージョンも素晴らしいので一聴の価値あり!




POPFACE / Dreams Burn Down
https://youtu.be/ZDGzwKyn9kw


RIDE / Dreams Burn Down
https://youtu.be/tsmHP3ce010









続いてティム・バックリィの息子で97年に30歳の若さで亡くなったジェフ・バックリィ(JEFF BUCKLY)もライドの曲をカバーしていたのでご紹介。

しかも、個人的に一番好きな曲のひとつ“In A Different Place”をやってるから更に驚き!!

アコースティックギターでしんみり弾き語ってるのはデビュー前の音源なのかな……?




JEFF BUCKLY / In A Different Place
https://youtu.be/FCk_-pUZ_ps


RIDE / In A Different Place
https://youtu.be/koSUwG_0id8









もう1曲、これも代表曲の“Vapour Trail”。

『もう1曲無いかな~』と先ほど探してたら見つかった音源で、LAST LEAF DOWNというシューゲイザーバンドのカバーヴァージョン。

霧がかった雰囲気はスロウダイヴっぽさも感じるね。




LAST LEAF DOWN / Vapour Trail
https://youtu.be/qJifmycDZHY


RIDE / Vapour Trail
https://youtu.be/pVhNi5cU8mo







他にも印象に残った人達がいたけど、今回はこの辺で。

最後に、“Dreams Burn Down”のダブヴァージョンをオマケで貼り付けときます。

これは昔発売されたボックスセットに収録されていて、ボーカル無しなんだけど楽曲の世界を更に広げてくれてるので、今でもたまに思い出してはCDラックから取り出して聴いてるほどのお気に入り。

眠りに就く時に聴くと良いかも。


また機会があればやるかも……?




RIDE / Dreams Burn Down dub
https://youtu.be/BXYtAlB3R24


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【番外編】“秋といえば……”の巻

いや~、寒い寒い!!




この1週間でまた寒くなってきましたねぇ~~。




こういう時は俺の一発ギャグで身体の芯から暖まってほしいです!

(いや、逆に寒みぃ~~~~ぜっ!笑)






しかし何だね、もう言ってる間に11月も終わりだねぇ……。








秋といえば、食欲の秋!



よく食べた!



……というか、暴飲暴食しまくったよ。








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こんな風に(笑)。







……って、こんなこと言ってるヤツが筋肉ムキムキなワケねぇだろがよっ?!



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あ~~あ、俺も雲のジュウザ様みたいに自由に生きたいぜぃ……。



マジで体重が増えたので、徐々に戻していきます(汗)。









読書の秋!!


……とは言っても、夏までより本を読まなくなっていた(汗)。


環境の変化もあったからねぇ~、しゃあないねぇ~。
(う~~ん、言い訳上手?!笑)







そして、スポーツの秋!!!


……なんか、運動量もめちゃ落ちたなぁ(苦笑)。


ほぼ毎朝、起床後に腹筋・腕立て伏せ・ストレッチを軽くやってるけど、回数が減っちまったぜぃ。








ついでにもうひとつ、物欲の秋!!!!


6月頃に断捨離して、その時に冬服も大量に捨てたので、今かなり寒いです……(汗)。








冬服、ほしいのォ~~♪


(久々に登場、ほしのあき!笑)










ビョオオオォォォ~~~~~~ッ!!!!
(注:突風の音です)










う~~ん、絶対零度並みの寒さっ!!









……というワケで、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、ほしのあき(笑)と色々ありましたが、あと1ヶ月ちょいで2018年も終わるんだなぁ。


良い形で1年を終わらせて、次の1年は更に良い年にしよう!!





最近、朝の身支度中も夜寝る時もリッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)を流している。こういう落ち着いた雰囲気の曲ってちょうど今ぐらいの時期に合う気がして、しんみりするね。






いや~、寒い寒い!!




人肌が恋しいぜっ!(T0T)






Letters From The 9th Ward / Walk Away Rene
https://youtu.be/38GeU46yJyA


Stewart's Coat
https://youtu.be/xtz-w_pjxrA


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PINKSHINYULTRABLAST / Miserable Miracles(2018)

最近ふと気付いたことがあって、『そういや、今年出た新譜って何買ったっけ?』と思っていた。

ひと昔前までは月に1枚以上は新譜を購入してたけど、ここ数年はめっきり買わなくなっていた。

経済的な事情もあるんだけど、こうやって毎日のようにブログを更新するにあたって、やっぱり新譜もちゃんと聴いて書かなきゃいかんなと痛感した。

僕の中では90年代以降の音楽ってまだ新しい範囲だと思ってるんだけど(笑)、それでも四半世紀前のものになるんだからね……(汗)。

僕は年代に関係無く、自分が気に入ったバンドやアルバムがあれば聴くようにしてるし、友人から勧められたバンドを聴いて好きになったのも沢山あるので、音楽に関してはかなり許容範囲が広い方だと思っている。

なので、その年にデビューした新人バンドについてはもっと積極的にCDを買って、できればライヴを観に行けるようにしたい。……が、なかなか難しいところでもあるんだよなぁ。




そんな、ここ数年でデビューしたバンドのアルバムをあまり買わなくなった僕が、今年買った新譜がロシアのシューゲイザーバンドであるピンクシャイニーウルトラブラスト(PINKSHINYULTRABLAST)だ。


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(“Miserable Miracles”)


90年前後にイギリスとアメリカの一部の地域で誕生したシューゲイザー。当時のバンドって数えるほどしかいなかったけれど、2,000年代になると爆発的に増えていき、今では星の数ほど無数に存在している。


バンド名は以前にも紹介したアストロブライトのアルバム名から取られていて、女性ボーカルの声はステレオラブレティシアを彷彿とさせる透明感がある。


アルバム全体に漂うドリームポップな眩いばかりのキラキラ感も相まって、何度も聴いてるうちに夢見心地になるサウンドはヒーリングミュージックっぽさもあるし、リラックスしたい時に流したくなるアルバムだ。




……うん、良いバンドはやっぱりいつの時代にもいてるんだよ。


ホント、新譜も積極的に聴かなきゃなぁ。






Dance AM
https://youtu.be/EQmqLAT60fM


Find Your Saint
https://youtu.be/l0Omlnvuf7k


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“東のジャニス、西のK2レコード”の巻

音楽ファンの間で有名なレンタルCD店“ジャニス”が閉店することになり、こんなニュースを見つけた。


(「空耳アワー」存続の危機)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181117-00010006-bfj-ent


テレビ朝日の深夜番組『タモリ倶楽部』の名物コーナー“空耳アワー”。

ロックやポップスを中心とした外国の歌が、「日本語でこう聴こえる」という視聴者が投稿するコーナーだ。

ここで使用されている楽曲の多くはジャニスから提供して頂いた音源とのことで、閉店となればコーナー存亡の危機かも、と言われているようだ。


まあ、そうはいってもコーナー自体はこれからも続くだろうけれど、有名な老舗レコード店の歴史が幕を閉じるのは残念だ。


東京に行った時、『一度、ジャニス行ってみよっかな~~』と思ったけど、結局一度も足を運んだことが無い。

興味はあるんだけど、東京にジャニスがあるように、ここ大阪にも同じようなレンタルCD店が存在しているから、そこで間に合っているというわけだ。


それが“K2レコード”で、ここも膨大な枚数のレンタルCDがズラリと並んでいる。


昔、直ぐに廃盤になった超マニアックなCDを探しにここへ来て、『さすがにあるわけ無いよなぁ~』なんて思っていたら、あっさり見つかったという(笑)。

欧米だけでなく、南米やアジアなどの全く知られていないCDが並んでいるので、行く度に圧倒されてしまう。


ジャニスの分も、K2レコードにはこれからも頑張ってほしい。




……というか、『タモリ倶楽部』は関西では放送が4ヶ月以上遅れてるため、空耳アワードの優秀作品がネットで分かってしまうんだよなぁ。

アレ、どうにかしてほしい!!

テレビ朝日に何度か要望を出してるにも関わらず、相変わらず数ヶ月遅れの状態になってるし…………たまったもんじゃないぜッ!!





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THE BLACK CROWES(ザ・ブラック・クロウズ)

2010年代もあと1年ちょっとで終わりとなるけれど、いつの時代にも古いタイプのロックンロールに魅了される人がいて、それは先日書いたザ・ストライプスが活躍したことでも証明されたはずだ。

そんな“古き良き時代のロックンロール”を継承するバンドで、真っ先に思い出すのが今回ご紹介するザ・ブラック・クロウズ(THE BLACK CROWES)だ。


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高校生の頃にローリング・ストーンズのライヴ映像を観てからロックに興味をもった僕は、ストーンズ繋がりで彼らと同時期にデビューしたビートルズ、フー、バーズなどの60年代バンドを中心に聴いていた。

“ロックンロール”という言葉が誕生したのは50年代の話になるけど、完全に定着したのは60年代になってからで、そこから爆発的に音楽性の幅が広がっていったから、現存するロックやポップミュージックの原点はこの時代にあると僕は思っている。

60~70年代の所謂(いわゆる)“モンスターバンド”達が残した歴史的作品を貪(むさぼ)るように片っ端から聴きまくっていたが、そんな僕でも80年代以降の、まさしく自分が今生きている時代の音楽に関してはほとんど何も知らない状態だったことに気がついた。


そんな時期に、毎週のように通っていたレコード屋の店長に「80年代以降のお勧めのバンド」を紹介してもらったうちのひとつが、このブラック・クロウズだった。


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(2nd“The Southern Harmony ~”)


店長が差し出してくれたブラック・クロウズの2ndアルバム『サザン・ハーモニー~』のジャケットを初めて見た時、土臭くて、良い意味で古い時代のアルバムのようだと感じ、それでいて高級チョコレートでも入ってるかのような印象を受けたのを覚えている。

そのアルバムを僕と店長の二人しか居ない狭い店内で流してくれ、1曲目“Sting Me”のイントロが鳴り出し、ストーンズばりのギターリフが響きわたった瞬間から、音楽を聴く“時代”の幅が一気に広がっていった。



2ndを気に入った僕は直ぐに1st“Shake Your Money Maker(シェイク・ユア・マネー・メイカー)”も購入し、これまたゴキゲンなロックンロールを聴かせてくれる傑作アルバムで、今でもよく聴き返すほどのお気に入りだ。


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(1st“Shake Your Money Maker”)


聴いた瞬間に『フェイセズだ!!』と思い、ロッド・スチュワート直系のしゃがれた歌声を披露するクリス・ロビンソンと、彼の実弟でギタリストのリッチ・ロビンソンの二人が中心となって生み出すグルーヴは、お洒落で、無鉄砲で、切なくて、最高にカッコイイ。


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(クリス(右)とリッチ(左)のロビンソン兄弟)



脈々と受け継がれる“ブルース~リズム&ブルース~ロックンロール”の正統なサウンドを継承するこのブラック・クロウズもアルバムを発表する毎にハードロックやサイケデリックなこともやっているけれど、肝心の軸となる部分は一貫してブレずにいたから、どれを聴いてもちゃんと“ブラック・クロウズの音”になっている。



派手なロックンロールのライフスタイルを地で行きながらも、尊敬する先人達に敬意を払うことを忘れず、常に音楽と真摯に向き合う。


そんな彼ら、ブラック・クロウズは最高にロックしているバンドだ。






Twice As Hard
https://youtu.be/XLg7aoGAkkk


Jealous Again
https://youtu.be/8V38Qej-3Tw


Hard To Handle(LIVE)
https://youtu.be/09WlrVnramo


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【番外編】“謎のランプ”の巻

つい先日、某通販サイトから品物が届けられた。




少し前にその通販サイトで靴を購入していたので、






「おおっ、きたあぁぁ~~~~っ!!!!」






……と、織田裕二ばりに世界陸上のリポーターを務めるかの如く歓喜のリアクションを起こしたのである。
(んなワケねぇっつ~~の!笑)




ところが、靴を注文したはずなのに、やたらデカい段ボール箱を配達員のお兄さんに手渡された。


そして、よく見ると品名の所に“飴ランプ”と書かれていて、『えっ?何のこっちゃ?!』と思ったが、まあ問題無いだろうと気にせず荷物を受け取った。



『通販サイトで購入した靴だから、ちゃんとサイズが合うかなぁ~?』とワクワクドキドキもんで開封すると、何とそこには本当に飴ランプが入っていたのだ!!(笑)




……っつ~~か、飴ランプなんて初めて知ったよ。



飴ランプっていうのを調べてみると、飴細工で作ったランプらしい(←そのまんまやし! 笑)。




いや、こんな間違いあるのか?!


しかも、宛名はちゃんと俺になってるし!!(汗)




『これ、貰って良いのかなぁ~~?』



と思ったが、後でややこしくなると面倒くさいので、後日ちゃんと電話して回収してもらいましたよ。






……しかし、ホントあの時のランプは何やったんやろ?!



サンタクロースが俺にプレゼントをくれたのかと一瞬思ったよ。



それか、ファンの人が送ってくれたのかと。


(いや、絶対に無いし!そもそもファンって誰やねん?!笑)






ひょっとして、擦ってみたらランプの精が出てくる仕組みになってたのかも……?!








アラジンか、

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ハクション大魔王か、

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アクビちゃんか、

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はたまた絶世の美女か……。

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(最後のは一番ありえねッス 泣。……って、どれもありえねぇし!)。






とにもかくにも、摩訶不思議な体験だったのである。






David Bowie / Aladdin Sane
https://youtu.be/7ryfkwYAyvc


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THE STRYPES(ザ・ストライプス)

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昨夜、ザ・ストライプス(THE STRYPES)が解散したとのニュースを見た。


デビュー当時からモダンな音を鳴らし続けていた彼らが解散したのは、正直言ってものすごく残念だ。



アイルランド出身のバンド、ザ・ストライプスがデビューした時は日本でもかなり話題になったし、某音楽番組にも出演したり、来日滞在記が組まれたりと洋楽ファンの間で名前が浸透していったけれど、それだけの魅力が彼らにはあった。

10代の若者4人組が古い伝統のR&B(リズム&ブルース)を激しく掻き鳴らしているだけでも驚きだったが、それを現代の、2010年代にやっていることが信じられなかった。

まあ、こういう古いタイプのロックナンバーを演奏しているバンドっていつの時代にもいてたけど、ザ・ストライプスが他のバンド勢とは一味違っていたのは単純に楽曲が良かったからで、聴けば最高にノレるからだと僕は思っている。

音楽を聴いて、身体が自然と激しく揺れだす感覚。それをザ・ストライプスは体現していた。

デビュー当時のローリング・ストーンズみたいに粗削りなサウンド、キャバーン時代のビートルズ、それにストゥージズばりのテンションはち切れんばかりの勢いがミックスされた演奏は、昔のロックリスナーだけでなく今の若者が聴いても否応なしに反応するはずだ。


見た目の幼さとは裏腹に、激シブの音を21世紀に高々と鳴らしたザ・ストライプスの貢献度は、ひょっとすると後々になって語られるのかもしれない。




……ただ、このバンドは数年後には再結成して地道に活動していくんじゃないかな、と僕は思っている。


あまりにいろんな出来事がありすぎて、周りの環境が変わりすぎて、本人達の心と身体が付いていけなかったのも絶対にあるだろうし。


しばらく世の中の喧騒から離れて、リフレッシュできたら是非ともまた活動再開してほしい。


こういう古臭くてアツいロックンロールを欲している人達は世界中に沢山いてるはずだからね。






Mystery Man
https://youtu.be/rmYXY3SNjLg


Blue Collar Jane
https://youtu.be/gZb8nEemK2k


Hometown Girls
https://youtu.be/uGOMirYfevA


What A Shame
https://youtu.be/2gQbnLCgLCU


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R.KELLY / Ignition

普段の僕は現代のR&Bってあまり……というか、ほとんど聴くことが無い。

僕の中ではR&Bというジャンル名は半世紀以上前の“リズム&ブルース”から知ったので、思い切り泥臭い黒人音楽という印象があった。

それが、今では“お洒落な音楽”として一般大衆ウケする全く別の音楽になってしまっているので、非常にややこしいな、なんて感じている。



そんな現代のR&Bを聴こうとしなかった僕が、ひょんなキッカケで興味をもつようになった。

それが今回紹介するR.ケリー(R.KELLY)のアルバム“Chocolate Factory”に収録されている“Ignition(イグニッション)”という曲だ。


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何年か前まで通っていた美容院のお兄さんはとても気さくな人で、映画好きでかなりマニアックな作品も知っていたから彼のお勧めを教えてもらったりしていた。ジム・キャリーが大好きということで意見が一致したのもあり、音楽もマイケル・ジャクソンから入って拘りがある人だった。


そんな彼が独立して自分の店をもつようになり、店の名前が“イグニッション”だった。


そのお兄さんは美容師としての腕前もありセンスも良く、人柄も良かったのもあり、新しくオープンしたイグニッションへ通うようになった。

オープンした日に行ったのかな、その時に「何で“イグニッション”という名前にしたんですか?」と、まあ当たり前のような質問をしてみた。

僕の髪を切りながら、お兄さんは「R.ケリーって歌手の曲から取ったんですよ。“イグニッション”ってのは“発火”って意味で、それが一番良いと思ったんで。もちろん、曲も好きですよ」と答えてくれた。

「ライブ観てみたいけど、R.ケリーは何かと問題を起こしてるから来日できないんですよね~」なんて困ったように、だけど嬉しそうに話してるお兄さんを見ていて、自分の店の名前に付けるぐらいお気に入りの曲を僕も聴いてみたくなり、『イグニッション』が収録されているアルバム『チョコレート・ファクトリー』をその後すぐに聴いたのは今でも良い思い出だ。


引っ越してしまったのでもうそのお店に通わなくなったけど、R.ケリーを聴くと、今でもあの時の嬉しそうに語っていたお兄さんの姿を思い出す。





Ignition - Remix
https://youtu.be/y6y_4_b6RS8


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PINK FLOYD / Arnold Layne

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ピンク・フロイド(PINK FLOYD)といえばプログレッシブロックを代表するバンドだったり、『狂気』や『ザ・ウォール』といったアルバムが何千万枚ものセールスを記録したりといったモンスターバンドで、中心人物は歌詞やアルバムコンセプトを担当しているロジャー・ウォーターズ(ボーカル&ベース)が在籍していたことで有名だ。

核になっているのは間違いなくロジャー・ウォーターズの創り出す世界観で、それが多くの人達の共感を呼び世界的なバンドになった。

このバンドにはもう一人、ロジャーと双璧を成す人物がいて、デヴィッド・ギルモア(ボーカル&ギター)の深みのある歌声とギタープレイに魅了された僕は、どっちかというと“ギルモア派”だ。

ロジャー派かギルモア派かでフロイド人気って分かれるところがあるけれど、彼ら二人とリック・ライト(キーボード)とニック・メイスン(ドラム)も居なければ“フロイド・サウンド”は成立しなかったと思っている。



そんな世界的なバンドであるピンク・フロイド。実は、デビュー当時には全く別の人物が中心になっていた、というのは世間から忘れ去られているのかもしれない。

それがシド・バレット(ボーカル&ギター)で、僕が初めてフロイドの曲を聴いたのは、彼が中心になっていた時期のデビューシングル“Arnold Layne(アーノルド・レーン)”だった。


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(シド・バレット)


洋楽に興味を持ち始めた頃、ちょうどテレビで放送していたロックヒストリー番組を観ていたら、『アーノルド・レーン』のイメージビデオが流れ出し、その映像は不気味さ全開で脳にまで強烈な刺激が襲ってきた。

フロイドがデビューしたのは1967年で、ちょうどサイケデリックロックというジャンルが誕生した年になる。

彼らは実験的な音作りやライヴで照明の使い方など演出にも凝っていた人達で、初期ピンク・フロイドの音と映像から入った僕は、正直『怖えぇ……っ!!』と思ったほどだ。


だけど、この時の番組を録画していた僕はなぜかその後、何度も何度もリピートして喰い入るように観てしまっていた。

何だかホラー映画を彷彿とさせる世界観に魅了されてしまったのか、特に『アーノルド・レーン』の“気持ち悪いビデオ”を繰り返し観ていたのだ。



今思い返せば、あの時に僕の中でサイケデリックの扉が開かれたんだろうな、きっと。





Arnold Layne
https://youtu.be/PFEU_BQL6dc


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