MINERAL / End Serenading(1998)
少し前から、18歳の男の子と話している時に「それって、めちゃエモいですね!」と何度も言われるので、『“エモい”とは何ぞや?!』と思い聞いてみると“情熱的な”とか、そういう意味っぽい。まあ、語源が“emotional(エモーショナル)”から来ているのは分かるので、そのまんまだった(笑)。
調べてみると、“エモい”という造語自体が音楽誌で使われたのが始まりらしく、90年代のアメリカに起源を持つ音楽ジャンルに端を発するようだ。
そんな“エモ”という音楽、僕がこのジャンルに興味をもったのはほんの1年ほど前からで、まだまだ知らないことだらけだ。
エモで商業的に成功したバンドのひとつにザ・ゲット・アップ・キッズがいるけど、ずっと昔に彼らのアルバムを聴いてもピンとこなかったのもあり、当時は『エモってこんなもんなのか……』ぐらいの印象しか残らなかった。
(今はゲット・アップ・キッズけっこう好きです)
エモに惹かれなかった僕だが、ある人から「本当の“エモ”を知りたかったら、このバンドを聴いてみ」と言われ、教えてもらったのが“MINERAL(ミネラル)”の2ndアルバム“End Serenading”だった。
前述したゲット・アップ・キッズなどは疾走感溢れる青春ギターポップだったけれど、このミネラルはヒョロヒョロな演奏で、歌も頼りないし、ギターもペラペラ。
だけど、何故か惹かれるものがあった。
頼りない、弱っちいかすれた歌だけど、喉の奥から絞り出すようなか細い声からは“emotion(エモーション=感情、情緒、感動、情動)”が感じられたし、自然と何度も聴きたくなる魅力があった。
今までにもブログ内で書いたけど、ブルースやシューゲイザーなんかも最初は『よく分からない』という印象から始まって、でも何故か惹かれて、何度も何度もリピートしているうちに止まらなくなってったから、ミネラルを聴いた時も今思い返せば久々に“それ”がやって来た感覚だったのかもしれない。
CDを購入してから何度も聴いているこのアルバム。
ミネラルは90年代に解散していたが、その後もエモシーンに影響を与え続け、2014年には再結成し日本ツアーも行ったそうだ。
『うわぁ~~、観たかったなぁ……』と思っていたら、来年3月に再び日本へ来るのが決定したので、これは観なきゃいかんでしょ!!
そういうワケで、次の来日公演に行ってきます!
“エモシーンの伝説的バンド”と言われるミネラル。
生でヒョロヒョロの演奏と歌声を聴いて、彼らの“エモい”音楽に浸ってこよう。
Palisade
https://youtu.be/rCML5qTwLaY
A Letter
https://youtu.be/v1v8I71hMkA
&Serenading
https://youtu.be/KYKb34Ij2_A
- アーティスト: Mineral
- 出版社/メーカー: Crank! a Record Co.
- 発売日: 1999/11/01
- メディア: CD
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