I MAX映画『ブレードランナー ファイナル・カット』
9月12日(木)、TOHOシネマズなんばにて上映中の映画『ブレードランナー ファイナル・カット』IMAXをKさんと観賞した。
IMAX上映されると知った時、『これは絶対に観なければ!!』と思った。
今から37年前の1982年に公開された『ブレードランナー』。
この映画を観たことが無い方は「レンタルなどで観られる作品を、わざわざ映画館で観るのに意味はあるのか?」なんて思われるだろうが、『ブレードランナー』こそ映画館で、しかもIMAXという大画面と大音響で楽しむべき作品だ。
先ずは『ブレードランナー』をご存知ない方のために、簡単な解説を。
舞台は、2019年(←今年ですよ!)のロサンゼルス。
タイレル社が開発した“レプリカント”と呼ばれるアンドロイドが宇宙の過酷な環境で労働させられていたが、ある時反乱を起こし、5体のレプリカントが地球へやってきた。
そのレプリカント達を処理するため、主人公のデッカード(ハリソン・フォード)が活躍するという話。
今回、観賞したのを含めて『ブレードランナー』は3~4回観たことになるが、また新たな衝撃と感動が押し寄せてきた。
アドベンチャーゲームばりに探偵の要素あり、アクションシーンあり、ラブロマンスあり、ヒューマンドラマありと、ひとつの鍋に片っ端からいろんな素材をブチ込んでいるような作品だ。
しかも、それらが全て“近未来の世界”で描かれている。
こう書いただけだと「他の映画にも、そんなのいくらでもある」と思われるだろうが、『ブレードランナー』が未だにカルト的な人気があるのは、あの世界観に他ならない。
監督のリドリー・スコットはもちろん、イメージデザインを担当したシド・ミードが創り出した世界は、今観ても全然古臭さを感じない。
ヴァンゲリスの音楽も最高だし、今回、映画館で観て『完璧だ!』と思わされた。
そして、レプリカントのリーダーであるロイ・バッティを演じたルトガー・ハウアーさんが今年7月に逝去されたとニュースで知ったが、改めて観てホント強烈なインパクトを残してくれている。
レプリカントの寿命はたったの4年。
誕生してから数年の間に感情が芽生えるという。
身体能力は人間よりもズバ抜けて、知能も優れている。
だけど、彼らは宇宙での貴重な労働力として、過酷な状況で働かされていて、それを事あるごとに人間に訴えかける。
今回、久々に観賞して、「どうせ映画の話だろ」という訳にはいかないと僕は感じた。
レプリカント達が死への恐怖に怯え、どうにかして自分達が少しでも長く生きられるようにと必死になっている姿や、仲間が死んで泣き叫び、苦しみ、哀しみ、怒りを露にしている姿は、「これって、人間以上に人間らしいんじゃないか」と感じてしまった。
一人のレプリカントが人間社会に潜り込んで働いてるシーンがあるが、彼らも“人”への憧れがあったんだろうし、寿命などの細かなことを除けば“人間”と何も変わらない。
どっちかというと、映画に出てくる“人間”の方が、より無表情で、無感情のようにも見えてしまった。
初めて観賞した時は何となく画面を観ていただけだったし、その後も世界観が好きで観ていた感じだったが、今回やっと深いところまで理解できたような気がした。
難しい内容だし、一度観ただけでは何が何だか分からないかもしれないが、映像や世界観だけでなく、ずっと語り継がれるだけの魅力がある作品だと改めて感じた。
IMAX『ファイナル・カット』予告編
https://youtu.be/UNILYK8zIfg
End Titles
https://youtu.be/wQMwfoXg5JE
Love Theme
https://youtu.be/WWS747M7UnQ
Blade Runner Blues
https://youtu.be/RScZrvTebeA
Rachel's Song
https://youtu.be/H_JbhI7fk0g
T9/16 14:30-22:00