シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。コメントはお返事できそうなものだけさせていただくので、宜しくお願いします。

RELUCTANCE (リラクタンス) 〈John Squire's Skunkworks〉

前々回にジョン・スクワイア率いるシーホーセズのアルバムについて書いたが、ついでに解散後に結成されたジョンの新バンドの音源をYou Tubeで聴いていたので、今回はそのリラクタンス(RELUCTANCE)について書き綴っていく。


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99年初頭に突如シーホーセズを解散させたジョンは、直ぐに新バンド結成に動き出し、イギリスの音楽誌“メロディーメイカー”にて一般人に混ざりバンドメンバー募集の記事を掲載した。

その時の募集要項が“年齢、性別、国籍、宗教など問わず”みたいな書き方をしていたのが彼らしいというか、おかげで日本の音楽誌にも掲載された。その頃のことは僕もかなりハッキリと覚えている。

そして、仮のバンド名だと思うが、当時は“ジョン・スクワイアズ・スカンクワークス(John Squire's Skunkworks)”と名乗っていた。

正直いって『……ダッッッサ!!』と思ってしまったのである。

先日の記事にも書いたが、ジョン・スクワイアという人はギターや作曲だけでなく、絵画にファッションと、全部がセンスの塊だと僕は思っていたのだが、そのバンド名を知った時はドン引きしてしまい、『大丈夫なんかな……』と一抹の不安がその頃からあったのは確かだ。


そんな経緯で集まったメンバーどんな人達だったかというと、シーホーセズ時代に途中加入したドラムのマーク・ヒーニー(後にギャング・オブ・フォーのメンバーとなる)、ベースに元ザ・ヴァーヴのサイモン・ジョーンズ、そして当時若干19歳の元モデルという異色の経歴をもつダンカン・バクスターだった。

ヴァーヴのサイモン・ジョーンズのベースは当時から好きだったので僕は彼の加入を喜んだし、マーク・ヒーニーという人はシーホーセズ時代にジョンが「今まで見た中で一番のドラマーだった」(当時のインタビューでの発言)と言っており、公式音源として彼のプレイが残されないまま解散したため気になって仕方がなかった。


そして、本来ならシーホーセズの2ndアルバムに収録されるはずだった楽曲をこのリラクタンスで演るという情報も入っていたため、『いつ聴けるんだろ?あ~、早くアルバム出してくれ!』と僕はひたすら首を長くして待ち続けていた。


99年に音楽誌の最新情報コーナーでこのバンドが“リラクタンス”という名前に変更されたという記事が載っていたりしてホッと胸を撫でおろし(笑)、当時はページの隅っこに小さな記事でちょこちょこと活動内容が記載されていたのだ。

因みに“RELUCTANCE(リラクタンス)”という単語は“未練”とか“心残り”という意味で、これも本来ならば既にレコーディングを終えて世に出すはずだった楽曲や、志半ばで解散に至った前バンドのことを皮肉った名前だったんじゃないかな、と僕は思っている。


ラクタンスの情報を固唾を呑んで見守っていたのだが、それも99年の終わり頃にあっさりと『解散した』との記事が小さく掲載され、結局その頃の音源は謎のままとなってしまった。


そんな幻のバンド、リラクタンスの音源を聴けるようになったのは彼らが解散してから何年も経ってからのことで、それらの楽曲はYou Tubeにアップされていたのだった。

ドラマーだったマーク・ヒーニーが公開している楽曲もあるのだが、後はブートレグなどで熱狂的なファンが探してくれたのかは分からないが、僕が知る限り、リラクタンスの楽曲は5曲が聴けるようになっている。
(※音源は下記にリンク先を添付しています)


その中でも驚いたのが、シーホーセズの2ndに収録される予定だった“I Want You”という曲がリラクタンスのメンバーで演奏されており、これが同じ楽曲ながら全然違うアレンジとなっている。

シーホーセズではギターを歪ませまくっていたジョンだが、リラクタンスのバージョンではギター本来の生音を重視しているようで、この“I Want You”は60~70年代のクラシックロックファンが聴いても良い感じではないかと思っている。

ローリング・ストーンズから本格的に洋楽を聴き始めた僕はロイ・ブキャナンやライ・クーダーなどの枯れたブルースも勿論大好きだし、90年代以降の音楽しか殆ど聴いてない人達にもこういう枯れた味わいのある楽曲って伝わるものがあるんじゃないかな、と感じている。

他には“Carpet”(←※曲名が正しいかは分かりません)と“What You Are Waiting For”という歌モノがあり、前述の“I Want You”を含め3曲のボーカル曲と、インストゥルメンタルの“Money In The Meter”と“Jam”の2曲、合計5曲が現在聴けるリラクタンスの楽曲だ。
(※他に知っている人いたら教えて下さい)


オマケでシーホーセズバージョンの“I Want You”も添付しているので、聴き比べてみると面白いと思う。



たった5曲だけだが、残されたこれらの音源を聴く限り、順調に活動してアルバムを出していれば良い出来になっていたんじゃないかな。



ジョン以外のメンバーはこの後“ザ・シャイニング”というバンドを結成し、1枚だけアルバムを発表した後に自然消滅している。


その話はまた別の機会に……。












I Want You
https://youtu.be/nIm8_yQi-9o


Carpet
https://youtu.be/Fh2tS0U5YNE


What You Are Waiting For
https://youtu.be/O9cpzpcFgnQ


Money In The Meter (Instrumental)
https://youtu.be/_O6tjhbCqaI


Jam (Instrumental)
https://youtu.be/gOKFKQ7cf1s


I Want You (THE SEAHORSES Version)
https://youtu.be/lj8XGN_g7lc


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