AMUSEMENT PARKS ON FIRE / AN ARCHAEA (2021)
アミューズメント・パークス・オン・ファイア、まさかの4thアルバム発表!
3rd“ROAD EYES”から11年ぶりの新作だが、その間に活動休止と再開を挟みながらもシングル曲を発表していたため、アルバム制作に至るまでの流れは至極当然だったのだろう。
当ブログで何度も書いている通り、僕はライドの1stアルバム“NOWHERE”を聴いた瞬間、雷が落ちたような衝撃を受けてしまった一人だ。
そんな僕にとってアミューズメント・パークス・オン・ファイアの音楽というのは、“もしもライドが初期の音楽性のまま続けていたら、どうなっていたか?”という妄想を具現化してくれたバンドだった。
彼ら(といっても、実質はフロントマンであるマイケル・フィーリックのソロプロジェクトだが)がこれまで発表してきたアルバム3枚とシングルの数々は、方向性がブレることなく常に一貫しており、しかも、どの楽曲もクオリティーが非常に高い。
そして、この新作もそんな僕の期待に見事応えてくれている。
アルバムに収録されている全10曲、そのどれもが素晴らしい。
……というか、彼らが発表した楽曲にハズレは1曲たりとも無い。
ギターロック自体がもう世界の音楽の主流で無くなってしまったが、それでも彼らは変わらず、歪んだエレクトリックサウンドを響かせている。
このバンドの特徴であるドラマティックな展開も、攻撃的なディストーションサウンドも、そしてマイケル・フィーリックの甘美な歌声も、何もかもが全く衰えておらず、僕達に夢の続きを聴かせてくれているようだ。
間違いなく名盤。
世間ではその存在を殆ど知られることが無く過小評価されているかもしれないが、アミューズメント・パークス・オン・ファイアは21世紀のギターロックに名を残すに相応しいバンドだと僕は思っている。
Old Salt
https://youtu.be/T6Td6SzBiYs
Breakers
https://youtu.be/2eNPaj0qVR8
Aught Can Wait
https://youtu.be/ZmAUmx8HBDM
Boom Vang
https://youtu.be/NMNl-cws8gY