シューゲさんのまったり音楽日記

洋楽中心に1記事につき3〜5分程度で読める内容にしているので、気になったミュージシャンがいれば添付してある音源をご視聴頂けたら幸いです。

MY BLOODY VALENTINE / mbv (2013)

昨年末の記事に「2010年代のベストアルバムが思い浮かばなかった」と書いたが、実は、あのとき頭に浮かんだアルバムが2枚あった。

今回は、そのうちの1枚であるマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(MY BLOODY VALENTINE)の“mbv”を紹介する。


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ちなみにもう1枚はスロウダイヴのアルバムだ。ということはつまり、どちらも90年代初頭(正確に言うとマイブラは80年代の中頃から)に活躍したバンドなので、懐古主義なのかと自問自答したものだが、それでも、改めて2010年代に発表された新譜を思い返してみると、やはりこの2枚が個人的には突出していたように思う。

2013年の2月に突如リリースされたこの“mbv”は驚きをもって迎えられたし、前作が1991年発表のアルバム“LOVELESS”で、その後バンドは自然消滅してしまったため、新曲が聴けるなんて想像すらしていなかった。


再発された『ラヴレス』のライナーノーツなどを読むと、『バンドは95年頃にアルバム2枚分のデモテープを作っていた』と書き記されていたが、結局はそれも幻想に過ぎず、僕達リスナーは『ラヴレス』を聴いては『このまま活動を続けていたら、このバンドは一体どんな音を創っていたのだろう?』という妄想すら、とっくの昔にしなくなっていた。

2007年にバンドが再結成した時ですら、彼らの新曲なんて期待することも無く、『再結成したのは嬉しいが、どうせ他のバンド勢と同じで金さえ集まれば良いんだろうな』なんて皮肉に思ったし、何より、あれから相当な年月が過ぎ去ったおかげで、歳を取ったメンバー……特に、バンドの中心人物であるケヴィン・シールズのインスピレーションや創造力にもう期待なんてできないと僕は感じていた。

ケヴィン自身も長いバンド休止期間中にはプライマル・スクリームのサポートメンバーとして活躍したりと色々やってはいたが、主戦場であるはずのマイブラでその才能を発揮するようなことも無く、作曲も映画『ロスト・イン・トランスレーション』に数曲提供しただけだったりと、何だか宝の持ち腐れにしか見えなかった。


ひょっとしたら、この人は『ラヴレス』で燃え尽きてしまったんじゃないのか?……いつしか僕は、彼のことをそんな風に思うようになっていた。


しかし、やはり僕にとってこのバンドは特別な存在であるのは変わらず、22年という途方もない歳月を越えて発表された“mbv”には興奮を隠せなかったし、音源を聴いてみると、良い意味で僕達の知っているマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの姿がそこにあった。

長期間のブランクも全く感じさせず、『ラヴレス』の続きというか、“更に先の世界”がそこには存在していた。


このアルバムを聴いた当時は不眠症に悩まされていて、何週間もまともに眠れなかったこともあり、そんな時にヘッドホンを着けて爆音で音楽の世界に浸っている間だけが僕にとって唯一の救いだった。

そんな個人的な思い出もあり、一番トリップできたアルバムのひとつがこの“mbv”で、アートワークに描かれている“地球とは全く別の世界”に入り込むような体験をその時にしている。




そして今、改めてこのアルバムを聴き返してみる。


世間的にはどうしても前作“LOVELESS”との比較は避けられないだろうし、バンドってそういうものだと僕も思っている。

だが、発表されてから7年が経ち、僕が感じるのは『たとえこのアルバムがマイブラ名義でなくとも、絶対に好きになっていたはずだ』ということだ。

そして、きっと特別な1枚になっていたと確信している。




マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのやっている音楽って世間には理解されにくいものだと感じているし、だからこそ芸術的な人々の感性を刺激してくれるんだろう。


LOVELESS”にしても“mbv”にしても、このバンドの生み出す音楽に対して感じるのは“時代も何もかもを超越している”ということで、これからどんなに世の中が変化しても、ずっと魅了してくれる存在であり続けると僕は思っている。














she found now
https://youtu.be/ocaTt0ILPWY


is this and yes
https://youtu.be/8gH6UOatmAM


new you
https://youtu.be/VpoOjoiYcWY


nothing is
https://youtu.be/HHlVpADx_jk


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LOVE

尾崎豊について語る。

2020年1月4日(土)、TOHOシネマズ梅田にて2週間限定上映の映画『尾崎豊を探して』を兄と鑑賞した。


楽曲が途切れ途切れになる編集が何とも言えない出来だったので、今回は映画の感想ではなく、尾崎豊の音楽を聴いてきた僕の個人的な思い出を書き綴ろうと思う。




僕が尾崎の曲を初めて聴いたのは15歳の頃で、確かラジオのあるDJが『十七歳の地図』を紹介して興味を持ったと記憶している。


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同じ頃、入学した高校の図書室に尾崎豊のお兄さんである尾崎康さんが書かれた『弟 尾崎豊の愛と死と』という本を見つけ、楽曲を聴いたのが先か、この本を読んだのが先かすらハッキリ覚えていない。

ただ、1stアルバムである『十七歳の地図』を聴いた時の印象は今でもよく覚えている。

先ず、歌詞カードを見た瞬間からその膨大な文字数に強烈なインパクトを受け、ラップでもないのにこれだけの量の歌詞を詰め込んでいるのが衝撃的だった。

アルバムを再生してみると1曲目『街の風景』が流れ、それまでイメージしていた“ロックシンガー、尾崎豊”とはかけ離れた歌謡曲調の楽曲に、僕は拍子抜けしてしまった。

だが、アルバムを通して何度か聴いているうちに、徐々にその世界観に引き込まれていった。

15歳という反抗期真っ只中だったのもあり(笑)、尾崎にのめり込んだ他の人達と同じように僕もハマっていき、全アルバムを聴き込み、あの長ったらしい歌詞も当時はほぼ全て暗記していた(今はほとんど忘れてます……汗)。

尾崎豊に関する本も、見つけては全て読んでいた。



しかし、聴き初めて1年が経とうとした頃に、僕は尾崎の曲を聴くのを止めた。

それは、アルバム『誕生』収録の『LOVE WAY』を聴いていた時のことだった。

この曲を聴いている時、“生きていく上での矛盾”を感じてしまい、それは『尾崎豊という人がこんなに苦しい思いをしながら生きていた』と知った瞬間で、彼の心の中を覗き込んだような体験をしてしまい、それ以来怖くなり聴けなくなったのだ。


尾崎豊の楽曲を聴かなくなって1ヶ月も経たないうちにローリング・ストーンズにのめり込み、それから海外ロックを聴くようになっていったが、僕の中でこの時の体験は偶然ではなく、きっと尾崎やブルーハーツの楽曲を聴いていたことで“洋楽を聴く土台”が出来上がっていたんだと思っている。




『LOVE WAY』の洗礼を受けて以来(?)、ほとんど尾崎の曲をまともに聴くことは無くなったが、それから何年も経ったある日、ひょんなキッカケでまた彼の曲を聴くことになる。

大人になってから聴いた尾崎の楽曲は、十代の頃に聴いていた時とはまた全然違って聴こえ、だけど当時の孤独や葛藤を思い出させてくれた。

そして、『今も僕は、違った形の孤独や葛藤を抱え込んで生きている』と感じた。





更に、この頃に何故か兄が尾崎にハマってしまったのである。




十代の頃、俺が一人で尾崎の曲を毎日聴いていた時、兄が放った一言が今も忘れられない。




兄「俺、尾崎キライやわ〜〜!!」



俺「(ムッとしながら)何で?」



兄「バイク盗んだんやろ?」




……と、こんなことを言ってた兄が30歳を過ぎてから急にどハマリしていたのは正直驚きを隠せなかったが(笑)、You Tubeで尾崎の映像を観て、一発で好きになったという話だった。
(今の兄は「俺にとって尾崎は神やな!」と言ってます 笑)




それからしばらくの間、僕は尾崎の曲を昔のように聴いた。

とっくの昔に売ってしまった全アルバムを買い直し、それだけでなく、ライヴアルバムやDVDも片っ端から買い揃えた。


16で彼の曲を聴かなくなり、その後はほとんど洋楽ばかりを何年も聴いていた僕が、海外ロックを通った後に再び尾崎を聴いて感じたのは、やはり彼は“天才”だということだった。

尾崎が多大な影響を受けたブルース・スプリングスティーンなどもその頃には聴いていたので、尾崎を批判する人達の言ってることも僕は理解できた。

それでも、彼の生み出した歌詞や魂には嘘が無いし、だからこそ聴く者を魅了したんだろう。



その頃、また昔のように尾崎関連の書籍を何冊も、何十冊も読み漁った。

本人が書いたもの、親しい人達が書いたもの、目についたものは全て読んだ。

そうすることで彼に対する評価が随分と変わっていき、人間臭くて不完全な尾崎が神格化されているのは個人的に違和感を覚えたりもした。


“ミュージシャンとしては最高の人”というのが尾崎に対する僕の正直な感想だ。




今はまた尾崎の楽曲を聴くことはほとんど無くなったが、人生を重ねていく中で、またいつか昔のように彼の曲を聴く時が来るのかもしれない。














Forget-Me-Not (LIVE1987)
https://youtu.be/-c94l25NX_s


街路樹 (LIVE1988)
https://youtu.be/ZMHTKtShbO0


LOVE WAY (LIVE1991)
https://youtu.be/f6sj3nBw2LE


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T1/16 21:30-2:00

ピンク・フロイド『光〜PERFECT LIVE!』絶響上映(2019.11.25)

2019年11月25日(月)、大阪にあるZepp難波でピンク・フロイド(PINK FLOYD)のライヴ絶響上映に行ってきた。



『光〜PERFECT LIVE!』という邦題が付けられたこの映像は1988年頃のワールドツアーを記録したもので、観るのは初めてだった。

バンドの脳であるロジャー・ウォーターズ脱退後、残された3人で再出発してからのツアーで、この時に最後の来日をしているという。




会場内の年齢層は…………高けぇぇぇっ!!


……と、大御所バンドのライヴやイベントの度に毎回同じリアクションをとってしまうのである(笑)。


この絶響上映でフロイド関連のイベントが多いのを見る度に、日本でもこのバンドって熱狂的なファンが沢山いるのだなと思ってしまう。






ライヴは“Shine On You Crazy Diamond”からスタート。



ステージでは左にギター&ボーカルのデヴィッド・ギルモア、中央にドラムのニック・メイスン、そして右にキーボード&コーラスのリチャード・ライトが一列に並んでいる。

ロジャー・ウォーターズとのゴタゴタで当時はサポートメンバー扱いされていたリチャード・ライトもちゃんと正規のメンバーとして加わっているのが嬉しかった。

リチャード・ライトは物凄く老け込んでいるように見える。苦労してたんだろうな……。



94〜95年のワールドツアーでも使用されていた巨大円形スクリーンが既に使われていたのは驚きだったが、曲のイメージ映像もいくつか使い回していたのは更に衝撃的だった。

87年発表のアルバム『鬱(うつ)』の楽曲を中心に演ってたようだが、やはり代表曲を演奏する度に会場は盛り上がってしまう。映像の中のお客さん達も、そして僕達も一曲終わる毎に拍手喝采だった。


このツアーからサポートメンバーの人数が大幅に増えたとのことで、観ているとこれも主に90年代のツアーメンバーと基本的には変わらないようだ。

デヴィッド・ギルモアの左側に居る女性コーラス隊が華やかで、特に一番右に居たショートカットの人がやたらセクシーというか、目が釘付けになってしまった。この人、調べてみたらレイチェル・フューリーという名前らしい。
(記事下に貼付してある映像でご確認下さい)



ロジャー・ウォーターズが脱退してからのフロイドは“デヴィッド・ギルモア・バンド”という感じがする。

それにしても、初期リーダーだったシド・バレット以外のメンバーは見た目も華やかでは無いしパッとしない人達なのに、これだけデカいスタジアムを埋め尽くすだけの力があるのに圧倒されてしまう。

映像を観ていて感じたのは、自分達でピンク・フロイドという名のモンスターを創り上げてしまったんじゃないかと思ってしまったし、きっとそうなんだろう。


映像越しでもスタジアムの熱狂が伝わってくる。



僕自身も個人的に最高だと思えるライヴをいくつか観てきたが、一回のライヴで何万人ものファンを熱狂させることのできるバンドやミュージシャンはほんの一握りしかいないんだと感じているし、何より時代を超えて人々に愛され続ける楽曲の偉大さというのを今回見せつけられた気がした。





ピンク・フロイド、もう再結成は無いかもしれないが、もし実現したら日本に来てほしいと節に願う。












The Great Gig In The Sky (LIVE1988)
https://youtu.be/2-DvI9Ljeg4


On The Turning Away
〜 Wish You Were Here (LIVE1988)
https://youtu.be/FwbjNovSWAs


Comfortably Numb (LIVE1988)
https://youtu.be/4mQbe_DZKNs


Run Like Hell (LIVE1988)
https://youtu.be/B-Bes7ZAif0



Please take care.

“祝!ブログ2周年!!”の巻

遅れましたが、11月29日で当ブログも遂に2周年を迎えることができました!


どんどんひゅーひゅーパチパチ〜〜♪


よ〜〜〜〜〜〜続いとるわ、ホンマに(笑)。



またダラダラと思いつくままに書いていこう。


……と、こんなん多いな最近(汗)。

メインの音楽ネタで書きたい話はあるので、それはまた次回ということで♪




ああ……もうU2が来日してるのか。


観に行く人達が羨ましいぜっ!!


俺は憂鬱(ユウウツー)だぜ……。

(このオヤジギャグを最近連発していたりする)




それにしても、毎日ホンマに色々あるわ(汗)。

トラブルを求めてないのに、何故こんなにいろんな災難が降りかかるんやって感じ。

多分……というか、きっとそういう星の下に生まれたのであろう。

まあ、おかげで沢山の経験を積めているので良しとしよう!



毎年、秋から冬にかけて調子を崩しがちになるんだよなぁ。

ただ、余計なストレスや悩みを抱えないように努力してるから、スローペースながらも少しずつ前進していってるのが自分でも分かる。

今は周囲の雑音に心を掻き乱されないよう自分自身をコントロールしているので、おかげで平穏な日々を過ごせている。

僕自身も毎日成長していってるのを実感してるし、周りの人達からも「よく頑張ってるね!」と言われることが多くなった。

やっぱ、頑張ってたらちゃんと皆見てくれてるんやな……と思う今日この頃なのである(笑)。

何だかんだいっても、全体的に見れば良い感じに物事が進んでるし。

嫌なことも最近ほとんど無くなったし、それも日頃からお世話になってる人達のおかげだね。


先日のEさんのライヴでエネルギーを貰えたし、最近お疲れ気味のEさんに今度は俺がパワーを分け与えたいと思っている。

いつもたくさんお世話になってるからね、愚痴でも何でも思う存分吐き出してもらって、美味いもん喰いに行って元気になってもらおう、うん!


今年からの目標に“お世話になった人達へ恩返しをしていく”というのを掲げて、少しずつでも実現していってるのは良いことだ。





……というわけで、今回はビート・ハプニング(BEAT
HAPPENING)にしよう。


最近、通勤時によく聴いている。


今はサマーでなくウィンターだけど、細かいことは気にしない(笑)。


朝日と共に聴くビート・ハプニングは心を落ち着かせてくれるね。



こんな調子でこれからもボチボチ更新していくので、気長にお付き合い下さい♪










Indian Summer
https://youtu.be/Eaw-zW7RVus


Godsend
https://youtu.be/D0wDo3pQ7MQ


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LOVE

6×9=54才の地図 Silver Wings (2019.12.01)

2019年12月1日(日)、京都は祇園四条にあるシルバーウイングスにて、ドラマーEさんの所属するバンド“Chuck's(チャックス)”を観に行ってきた。


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移動中の電車内では『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー著)を読んで過ごしていた。年末年始休暇には読み終えたいが、なかなか進まず……。多分、読破するのに半年ぐらいかかりそう(汗)。





出演は5組。


セッティングもテンポ良く進行していった。





1.着火ーず

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2.渡辺駿介

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3.Gore Gole

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4.Custom

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5.Chuck's

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トリでチャック・ベリーをこよなく愛するチャックさん率いるチャックスの登場!(……って、ややこしい!!笑)


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チャックさんの盛り上げ方が上手く、選挙の曲などで会場を大いに笑わせてくれ、ロックンロールな楽曲を連発しては僕たち聴衆を楽しい気分にさせてくれた。




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Eさんのドラムを久々に聴いて『あぁ……Eさんのドラムだ!!』と感じ、それは上手く説明できないけど、Eさんの手癖というか、ずっと一緒にやって聴いてきた彼の刻むビートそのもので、懐かしさがこみ上げてきた。



22歳の頃に出会って○年……。気付けば長い付き合いで、一番辛い時期を支えてくれた恩人の1人と今もこうして一緒の時間を共有できるなんて、本当に感謝の気持ちしかないね。

Eさんを含め、何でも話し合えるKさん、ストーンズ繋がりで10年以上の親交があるBさん、久しぶりに話してもいつもと変わらず冗談を言い合えるLさん、それに母親の5人が今の自分を形成しているんだと改めて思った。

色々あったけど良い人達に支えられているし、疎遠になった人達に対しても、今まで出会った皆のおかげで毎日を生きてるって実感がある。


Eさんのステージを観ながらそんなことを考えていた。





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ラストは出演者全員がステージに上がりベン・E・キングの“Stand By Me”を大合唱しフィナーレを迎えた。



楽しいイベントでエネルギーを貰えたよ。


2019年も残り一ヶ月を切ったし、良い形で2020年代に突入していこう!







……というわけで、今回はチャック・ベリーの代表曲“Johnny B. Goode(ジョニー・B. グッド)”を。


映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でのマイケル・J・フォックスの演奏も付けておこう。

マーティの演奏を電話越しで聴いたチャックが曲をパクるのが最高やね!










Chuck Berry / Johnny B. Goode
https://youtu.be/aKCt8ssC7cs


Johnny B. Goode (BACK TO THE FUTURE Version)
https://youtu.be/T_WSXXPQYeY


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Richard Reed Parry (ARCADE FIRE) instore live(2019.11.27)

2019年11月27日(水)、大阪は四ツ橋駅近くにあるフレークレコード(FLAKE RECORDS)にてリチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry)のインストアライブへ行ってきた。


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アーケード・ファイア(ARCADE FIRE)のメンバーであるリチャードのソロライヴ大阪公演が中止になってしまったとのことだが、律儀に大阪へやって来てくれてレコード店で無料のライヴを急遽開催してくれた。




19時過ぎにフリークレコードへ到着すると、早速廊下でアコースティックギターを弾いてるリチャードさんを発見(笑)。


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写真を撮らせて頂き、2005年のサマソニでアーケード・ファイアのステージを観たと伝えると、彼もその時のことを覚えていてくれた。




その後、友人Bさんと合流し、20時になり店内でライヴがスタート。


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お客さんは僕を含めて80〜100人は入っていたと思う。

リチャード・リード・パリー1人で弾き語りをやるのかと思いきや、何と来日したバンドメンバー全員を引き連れていて、狭い店内に6人の演奏者がバンドサウンドを響かせてくれたのは嬉しい誤算だった。

来日メンバーの1人にチボ・マットの本田ゆかさんが居て、MCで曲解説を日本語でしてくれたのも親切で、より一つ一つの楽曲を理解しやすくしていたのがありがたい。


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数日前からSpotifyでリチャードのソロ作品を聴いて予想はしていたが、やはりというか、バンドマンのソロ作品って内省(ないせい)的なものが多く、彼のアルバムも例に漏れずそうだった。

最初は地味な印象を受けたが、聴き込むうちに「これって、ひょっとして物凄く良いかも……」と思うようになり、この夜のステージで楽曲を生で聴いて確信した。

スロウダイヴのメンバーが90年代に結成したモハーヴィ3にも通じる楽曲ばかりでアンビエントな音が響き渡り、これが身体中に染みてくる。
(アンビエント環境音楽という意味)



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サマソニで昔観たアーケード・ファイアのステージはとにかく華やかで、大所帯のメンバーが一曲終える毎に楽器をチェンジしていたのが今でも脳裏に焼き付いているほどだ。

だけど、何故だか分からないが、僕は彼らにのめり込むことは無かった。

なので、5年ほど前にフジロックでアーケード・ファイアが大トリを務めることになったと聞いた時は「アーケード・ファイアって、あのアーケード・ファイアか?!」と彼らがそこまで人気バンドになっていたことに正直驚きを隠せなかった。



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しかし、この夜のライヴは本当に素晴らしくて、アーケード・ファイアには申し訳ないが、現時点ではリチャードさんのソロの方が好きになってしまったよ。

アーケード・ファイアのステージも今観たらまた違うかもしれないが、やっぱり生でミュージシャンやバンドを観ると印象ってガラリと変わるもんだな、なんて思った。







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こうやってわざわざ大阪へ来てくれ、素晴らしいステージを披露してくれたリチャードさん。

お世辞抜きで最高のライヴだったし、無料で開催してくれたのが申し訳ない気持ちになってしまった(汗)。

嫌な顔ひとつせず終始穏やかな表情をして、メンバー全員が楽しそうに演奏している姿を観て、彼らのプロ根性みたいなものがひしひしと伝わってきた。





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購入したソロアルバムにサインしてもらい、一緒に写真を撮った後、ついでにお勧めのお好み焼き屋を紹介させてもらった(笑)。




う〜〜む……、一気にファンになってしまったよ。




リチャードさん、今度はちゃんとお金を払って必ずライヴに行きます!!





(注:下に貼り付けている“Lost In The Waves”という曲の映像が360°で見渡せるVRになっているので是非ご覧あれ。どの曲も染みる……)














Lost In The Waves (360° LIVE)
https://youtu.be/gAd02MifCEM


Finally Home
https://youtu.be/KkiJKgwA7zc


Long Way Back
https://youtu.be/NsJufb6BBPs


Explorations 1
https://youtu.be/_H_r2eveW9k


Song Of Wood
https://youtu.be/PgJnf5gc86c


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映画『セッション』

前回からの続きで、今回は映画『セッション』の話。

ドラマーである友人Eさんと一緒に観てからのレビュー。
(注:ネタバレ含む)








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マイルズ・テラー演じる主人公ニーマンと、J.K.シモンズ演じる音楽教師フレッチャー。


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フレッチャーは自分の理想とする“音”を追求するため……というか、それ以外は『NO‼』を突き付ける完璧主義で、頭に思い描いている演奏とちょっとでも違っていればクソ扱いするような超スパルタ教師。



冒頭で、フレッチャーの質問に答えずドラムを叩くニーマン。それに対してフレッチャーが「お前はゼンマイ式のサルか」と嫌味を言う。

この短いやり取りだけで二人の性格や人間性を上手く表現している。



フレッチャーの台詞の9割以上は罵声やパワハラ発言ばかりで、正直、観ていて胸糞悪くなってくる。

フレッチャーを演じたJ.K.シモンズは何かが乗り移っているようで、まるで悪魔にでも魂を売り渡したかのように見える。


ジャズではないが、この作品を観ていて感じたのは、“伝説のブルースマン”と呼ばれるロバート・ジョンソンも“悪魔に魂を売り渡した男”なんて言われていて、ひょっとしたら彼もこんな風に人間的な心も何もかもを何処かに捨て去り、全てをブルースに捧げたんじゃないかと思ってしまった。




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J.K.シモンズの怪演ばかりが注目されがちな作品だが、マイルズ・テラー演じる主人公のニーマンも全く引けを取らない。この人、実際にドラムを叩いている。それも、物凄い迫力で。

ドラム演奏中に何度も手から血が流れるが、それも演出ではなく、マイルズ・テラー本人の血だという。解説を観たら、皮膚がめくれて絆創膏を貼っているシーンも本当にやっているとのこと。


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この映画を観て役者として彼が凄いと感じるのは、物語が進行していくにつれて表情がどんどん変化していくところ。

柔らかい温厚な青年といった顔立ちだったのが、フレッチャーのイジメや体罰に近い指導で精神的苦痛を味わううちに、徐々に“人間らしさ”が失われていくかのようになっていく。

それでも「偉大な音楽家になる!!」という一心だけで喰らい付き、『コイツ(=フレッチャー)に付いていけば、ヤツの求めているものに応えることができれば、偉大な音楽家になれる!!』と信じ、生活の全てをドラムに捧げていく。



せっかく可愛い彼女ができたのに、「ドラムを練習する時間を奪われるから、もう会わないようにしよう」と一方的な理由で別れ話を持ち出し、彼女にキレられて別れる(←しかも、自分から声掛けたはずなのに!)。


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だけど、ニーマンの彼女になったニコルへ大学に入った理由を訊くと「受かったから」と、人生に何の目的も無く生きている人と彼とでは、考え方がまるで違っている。

彼女と一緒に平凡な人生を歩むか、全てを断ち切ってでも偉大なドラマーになるのか。


人間って一瞬一瞬が選択の繰り返しで、小さなことひとつでも“これをやるか、やらないかでその後の人生に少なからず影響を及ぼすもの”だが、その中でも大きな岐路ってのが必ずあって、そこで周りの感情に流されるか流されないかで自分の運命が全く別な方向へ変わっていくし、それは僕自身も経験している。

だからこそニーマンが選んだ道ってのは共感できるものがあるし、本当に我儘(わがまま)で自分勝手な人間だけど、それでも周りに左右されない意志ってのは持ってなきゃいけない、と映画を観ていて僕は感じた。




しかし、この作品を観て毎回『この人達、楽しいのかな?』と疑問に感じてしまう。

フレッチャーはニーマンに「演奏を楽しめ」と声を掛けるが、楽しむ要素がまるで無い。


登場人物も限られていて、主人公の父親や恋人も出てくるが、ひたすらドラマーと指揮者の二人だけのバトルが終始繰り広げられる。

アクション映画でもないのに全編に渡って空気が張り詰めていて、狂気の世界に足を踏み入れている。



フレッチャーの罵声が飛び交い、台詞らしい台詞ってあまり無いが、この映画は“行間”を大切にしていて、それは主人公ニーマンが時折見せるニヤリとした表情だったり、言葉以外で語っている。

ライバルのドラマーにフレッチャーがダメ出しすると『あっ、コイツ失敗した!やったぜ!!』とか、そういう感情の変化がとても分かりやすい。

そして、そんな醜い、嫌らしい部分が、逆に“人間らしい”気がしてくる。



それと、フレッチャーはニーマンの才能に最初会った時から気付いていて、彼には特別厳しく指導していたのだろう。

フレッチャーは音楽院の指揮者として独裁的なやり方で指導しているが、コンクールで優勝したりと、ちゃんと結果を残している。

俺はこういう人間のやり方や人格は大嫌いだし絶対に合わないが(苦笑)、それでも、彼に付いていくことで“一流”になれると信じている生徒達がいる。

そして、その中でも“超一流”になれる可能性を秘めたのがニーマンで、彼を狂人にさせてでも、自らの手で育て上げようと思ったに違いない。



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しかし、自分の思ったようにいかないと悟ったフレッチャーは彼を立ち直れないようにしてやろうと画策し(ホント、クズ!!)、ニーマンはドン底に叩き落される。……が、開き直ったニーマンがステージをめちゃくちゃにしてやろうという勢いで始めた演奏は“何か”が憑依していくようで、それはフレッチャーが思い描いていた姿そのものになっていく。



勝手に演奏を始めたニーマンに対し諦め顔でいたフレッチャーが、少しずつ彼のドラムに引き込まれていき、手で口元の汗を拭い、ジャケットを脱ぎ、指揮も何もかも忘れて自分も一緒に叩いてるかのように熱くなる。



ラストでニーマンが


「どうだ、あんたが望む通りの完璧な演奏をしてやったぜっ!!」


と、勝ち誇ったようにニヤリと笑う。



自分の理想としていた演奏をする“超一流”を自らの手で育て上げることができたフレッチャー。







僕が観たのは4回目だけど、今回も魅入ってしまった。

映画を観ている間、僕もEさんも一言も発さなかった。


スタッフロールが終わってから「凄いでしょ?」と訊くと「…………凄いな」と圧倒されて、映画の感想を言い合った。



Eさんの周りでプロになったミュージシャンの話をしてくれ、「自分の後からもどんどん凄い人達が出てくるから、物凄い危機感を持ってやってるって言ってた」と、強迫観念じみたものがあるとのことで、“楽しい”だけではプロとしてやっていけないんだと感じ、それは音楽だけに限らず、どんな分野でもそうなんだろう。




今回また『セッション』を鑑賞して、観る度に何かを感じているのが自分でも分かる。


きっとそれは、今の自分自身に問う“答え”がここにあるからなんだと思っている。










Caravan (Part1)
https://youtu.be/ZZY-Ytrw2co


Caravan
https://youtu.be/TS-G4UQTfUo


『セッション』予告
https://youtu.be/65P_HY_3aF0


J.K.シモンズ インタビュー
https://youtu.be/yec5Ima5eHY


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T11/25 22:30-2:00

“ドラマーEさんと映画『セッション』を自宅鑑賞”のつもりが……

昨日、友人Eさんと休みを合わせて映画『セッション』を自宅鑑賞した。


今回はこの音楽映画の話と、ドラムについての話。




……を書こうとしたのだが、ものすごく長文になってしまうので、今回はドラムの話だけに変更(汗)。


映画の感想はそれ一点に集中して書いた方が良いしね。いろんなテーマをダラダラ書いてたら文章が散漫になって、読み手が疲れるだけだし。






つ〜〜ワケで、今回はちょっと一息。


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楽〜〜に読んでやって下さい。









Eさんとは昔ずっと一緒にバンドをやっていて、僕はギターを弾いて、彼はドラムを担当していた。

今思い返しても、『俺なんかとよく一緒にやってくれてたな』と思ったりするのだが、そこは彼の人柄のおかげでやれてたし、いろんなことがあったけれど、バンドをやる楽しさや難しさ、大変さを彼と共有できたのは、僕の中で貴重な財産となっている。



ここ数年、ジャズを聴く機会が増えてきて、最近はロックを聴きながらもまたジャズを聴く日々が続いている。


『何でジャズを聴くようになってったのかな?』と自問してみたら、多分、昔と違って自分自身の“音楽の聴き方”が変わってきたのだと思う。

“音楽を聴く幅を広げたい”というのも理由にあるのだが、十代の頃はボーカルやギター、それにピアノなどの高音域の楽器にばかり耳が行ってしまっていたのが、長い間ずっと音楽を聴いてるうちに、徐々にベースやドラムの低音域に神経を集中させて聴くようになっていったのが自分でも分かる。

そのため、一つ一つの楽器がより主張し合っているジャズというジャンルは“音の粒”を掻き分けるのに最適だと感じている。


21世紀に入ってからはPCひとつで簡単に作曲も演奏も出来てしまっているが、やはり僕は、ボーカル、ギター、ベース、それにドラムという、人間がその瞬間瞬間で創り上げていく“生身の音”が好きなんだろう。

その方が、より原始的な刺激を味わえるからなのかもしれない。




Eさんとドラムの魅力について話を聞いていると、ドラマーならではの面白い話を沢山教えてくれる。



Eさん曰く、


「ドラムはメロディーが無いからな。結局はメロディーが大事やから、それを前面に押し出してあげなあかんねん。自己主張し過ぎて前に出てばかりいるドラムはバランスを考えてないからあかんと思う」


とのこと。



普段は寡黙なEさんだが、口にする言葉はいつも要点を押さえていて、音楽の話だけでなく、どんな内容の話でも考えさせられることが多い。





そんなEさんに是非一度観てほしかった映画『セッション』の話は、また次回……。



やはり、一回でまとめるには無理があるな。










Whiplash
https://youtu.be/HJrTYOyXHA0


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Still Continues.


























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フレッチャ
「一回で記事をまとめられなかった?悔しいか?」



ニーマン
「いいえ」



フレッチャ
「悔しくないのか?!」



ニーマン
「…………悔しいです!!」



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(次回へ続く)




映画『セッション』
https://youtu.be/w2_SAE4Rk4E



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11/23 23:30-1:00

“ヘアースタイルを変えた”の巻

今回は、髪型の話。


興味無い方はスルーすべし!









中学一年生の頃、親父にムリヤリ坊主にされて以来○年……超久々にショートカットにしたのである。


理由は特に無く、何となくというか、気分を変えたかっただけというか。

毎年、夏になるたび『ああ〜〜、坊主にしてえな』なんて思ったりしていたのだが、結局、いつも思うだけで実際にはやらず終いだった。



ガキの頃、うちの親父が口癖のように「子どもは坊主にせえっ!!」とムリヤリ自分の価値観を押し付け、何度か床屋へ連れて行かれて丸坊主にさせられた過去がある。

その反動でかは分からないが、僕は小学校の高学年頃から髪が長かった。

床屋へ髪を切りに行くのが面倒くさいというのもあったのだが、今思い返せば、無意識的に親父に反抗していたのかもしれない。


高校生の頃になるとあまり髪型のことで言われなくなったと記憶しているが(というか、そもそもその頃には親父と絡んだ記憶がほとんど無い)、そんな少年時代を過ごしたおかげでショートカットに対しものすごく抵抗感が芽生えたのかもしれない。

なので、僕の場合はべつにロックミュージシャンに憧れたから髪の毛を長くしたとかそんなんでは全くなく、ただ親父への反骨精神で伸ばしていたような気がする。




そんな僕が憧れたヘアースタイルがある。


ミュージシャンでいうと、当ブログでも何度か紹介しているザ・ヴァインズのボーカル、クレイグ・ニコルズの髪型だ。



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こんな風にしたくて美容院のお兄さんにお願いしたことがあるのだが……




お兄さん曰く、



「骨格が違うから難しいかも……」



とのこと。




……って、何やそれええぇぇぇ〜〜〜〜っ!!(泣)




まあ、一応やってくれて、腕のいいお兄さんだったのでそれなりに雰囲気が似た感じになったかもしれないが、やはりクレイグ君にはなれず、どう頑張っても自分自身でしかなかったという(苦笑)。


いや、でも実際にクレイグ君の写真を人に見せたら僕に似てると言ってくれる方がチラホラいたんだよ、本当に。





なんかね、二十歳の頃から美容院へ通っているけど、自分の好みとするヘアースタイルって決まっていて、結局は毎回同じようになっていた感じがするな。

大体のパターンって決まってくるのかもしれない。



しかし、一番最初にパーマをあてた時は加減が分からず『アフロ田中』みたいになってしまったのは良い思い出だわさ(笑)。


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(こんな感じ)



爆発してたもんなぁ……。






てなワケで、今回ショートカットにしたら、自分でも予想外に良い感じになった。



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(帽子被ってますが、こんな感じ)



髪の毛が短くなると帽子も活躍できるし良いかも、なんて思っている。


いろんな人から「どうしたん?何かあったんか?」とか、「失恋でもしたんか?!」とか、色々聞かれているが、まあ、あながちハズレでも無いかも……なんてね。

(……って、それならもっと前にしてるし!!)



また少しずつ伸ばしていくだろうけど、今は新しい自分に出会えたような発見があるので、この髪型で過ごすのを楽しもう。








……つ〜〜ことで、今回はザ・ヴァインズの曲でいこう。


5thアルバム“FUTURE PRIMITIVE”より、スローナンバーの“Goodbye”。


アルバムは正直ビミョ〜〜なのだが(汗)、この曲は好きなんだよな。



クレイグ、また痩せてカッコイイ髪型に戻ってほしいぜっ!!










THE VINES / Goodbye
https://youtu.be/X1Edg2wOnJg


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T11/21 22:00-2:00

Buddy Guy / LIVE AT LEGENDS (2012)

先日観たライドの大阪公演終了後、ある人から「ブログ書かれてるんですね」と話しかけられ、「“シューゲさん”という名前だったら、やっぱり90年代以降の音楽を聴いてるんですか?」と質問された。

確かに当ブログ内でも90年代以降の音楽を紹介していることが多い気もするが、「古いのも含めて色々聴いてます」と答えた。


巷で知れ渡っているロックやポップミュージックってビートルズ以降……つまり60年代以降の音楽が主流になっているけど、僕はそれ以前の音楽も聴いている。

“それ以前”というのはビートルズローリング・ストーンズなどに影響を与えた黒人音楽で、今でも思い出しては聴くことがある。

僕はストーンズからロックを聴き始めたので、彼らのルーツになっている黒人ブルースは高校生の頃から一応は聴いていた。


……が、彼らが敬愛するマディ・ウォーターズロバート・ジョンソンといったミュージシャンの奏でる音楽というのは、当時の僕にはあまりにも敷居が高過ぎて、何度聴いても良さが分からなかった。

今では普通に聴いてはいるが、特別好きとまではいかず、言うなれば“現存する音楽のルーツを知るため”という目的で聴いてる部分が大きいんだと思う。



それでも、ルーツミュージックを聴いてきて自分なりに感じるものがあって、そんな中でもお気に入りのミュージシャンやアルバムも存在している。


その中の1枚が今回ご紹介するバディ・ガイ(Buddy Guy)のライヴアルバム“LIVE AT LEGENDS”だ。


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正確に言うとバディ・ガイのデビューは67年になるが、1938年生まれの彼は50年代から活躍していたとのことで、この“LIVE AT LEGENDS”は2012年に発表されたもの。


このアルバムの最大の特長は、古い黒人ブルースマン達に共通する“取っ付きにくさ”が無いことだ。

ジミ・ヘンドリックスやクリーム時代のエリック・クラプトン、現代でいうならジョン・メイヤーなどの“エレキギター弾きまくりブルース”が好きな人は絶対に気に入るはずだ。

実際、このライヴ盤でもジミヘンやクリームの楽曲をカバーしているし、気難しい印象を与えがちなブルースの世界に入りやすくしてくれているような印象を受ける。


バディ・ガイの演奏は歌いながら同時にギターソロも絡ませるスタイルで、とにかくひたすら聴きやすくしている。

聴きやすい音楽って軽くてすぐに飽きるものが多いが、このアルバムは彼独特の味があり、全編に渡ってノリが良く、時には哀愁を帯びたサウンドが広がっている。



あと、映像を観ると、水玉模様のシャツを着たりギターも水玉模様だったりと、この人はすごくオシャレに気を遣っているのも分かるし、何より楽しそうに見えるのが良いね。


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バディ・ガイのような“生ける伝説”は、今あるロックミュージックがどうやって誕生したのかを知る良いキッカケになるだろうし、僕の中でこのアルバムは教科書的な存在のひとつとなっている。











Best Damn Fool (LIVE)
https://youtu.be/K6KmQz2WvTA


Skin Deep (2018)
https://youtu.be/OtU9xCbVY6I


Voodoo Chile / Sunshine Of Your Love (LIVE)
https://youtu.be/asarJ1M1JI4


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ALIVE?

Bernard Butler / B-Sides

バーナード・バトラー(Bernard Butler)については以前にもガッツリ書かせて頂いたが、今回はソロアルバムに収録されなかったB面曲について。


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……と、音源を貼り付けようとYou Tubeで検索するも、楽曲があまり無かった(泣)。

なので、オマケでソロ時代の代表曲“Stay”と、個人的に隠れた名曲だと思う“When You Grow”も付けておこう。やはり、どちらも超名曲。



いや、本当はね、“A Change Of Heart”という曲のB面に収録されていた2曲(“My Domain”, “More Than I Thought”)も貼り付けたかったんだけどね、どっちも無かった(泣)。


この2曲、特に“More Than I Thought”という曲に関しては、『どうしてコレがB面なの?!アルバムに収録しなきゃいかんだろ!!』と天下のバーニー様に苦言を呈(てい)したくなったほどだ。


初めて僕がこの2曲を聴いたのはバーナードのブートレッグCDで、それもソロ時代のラストライヴだと思われる東京公演の最終日を収録した音源で知った。


前日と同じセットリストで進行していったライヴだったようだけど、最後の最後でダブルアンコールをやり、その時に“More Than I Thought”(=「自分で考えてた以上に」という意味)を演奏している。


聴いた時に『この曲、ひょっとしたら幻の3rdアルバムに収録されるはずだったんじゃないのか?!』なんて思ってしまった。


それほど衝撃的だった曲。




だけど、その曲以外にもバーニーは本当に完璧主義の天才だから、残した数少ないソロ時代の音源はどれも素晴らしいの一言に尽きるね。


“It's Alright”は彼が得意とする官能的なギターソロを堪能できる名曲で、これも何故アルバムに収録しなかったのかと言いたくなってしまう。


そして、ピアノとアコースティックギターで静かに歌われる“The Sea”。これも本当に最高だよ。

この曲の歌詞を読むと他人への不信感や絶望について語っているようだが、それをこんなに美しいメロディーに乗せて歌い上げるセンスは白眉(はくび)の出来だ。

ただただ、美しい。

巷にある“ピアノソングベスト”みたいなオムニバスCDに普通に収録されていてもおかしくないと思ってるのに……。やっぱりB面曲でヒットもしてないし、知名度も無いからなぁ。



ほとんどの人は知らないだろうけど、世の中にはこんなに素晴らしいミュージシャンが存在していて、こんなに凄い曲があるんだというのを一人でも多くの人に伝えることができたら、このブログをやってる意味があると僕は思っている。











It's Alright
https://youtu.be/AAc0SYmKmB0


The Sea
https://youtu.be/YGLvoc5qwjQ


When You Grow
https://youtu.be/HB2Pn0LVZ5Y


Stay
https://youtu.be/qNq4QdykuIA


Tremble
https://youtu.be/GFiJwBihbkQ



(以前のバーナード・バトラーの記事)
https://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2018/04/22/120816


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LOVE

時々、夢で流れる『この道わが旅』

またどうでもいい話。少し吐き出そう。

色々書きたいネタはあるのだが、また時間を作ってガッツリ書くのでヨロシク。









昨夜から胃の調子が悪く、朝っぱらから吐き出してしまった。
(お食事中の方、スミマセン……)

そのまま仕事に行ったのだが、気持ち悪い状態が続いていたため、同僚にお願いして早退させてもらった。

こういう時でも以前の自分なら無理しまくってたんだけど、ホンマ、無理はしたらあかんね。

自分で言うのも何だが、普段かなり早い時間に行って頑張ってるし、周りの人もそういうのってちゃんと見てくれてるんかな、なんて思ったよ。

甘えられる時は甘えた方が良いね。

帰宅してグッタリ、ずっと横になってた。



何だかな、最近は無気力状態が続いている。

こういうのって言い訳にしかならないと自分でも分かっているけれど、まあ、焦らず徐々に次に切り替えていけたらと考えている。


……とはいっても、気持ちは焦ったりしている。



今、ブログ以外にも執筆をしていて、400字詰め原稿用紙に毎日書き込んでいる。

普段は6〜8ページを目標に、休みの日なら10〜12ページ。

時間で言うと、大体1ページ15〜30分。

一日2〜3時間、休みの日は5〜6時間を執筆にあてている。

もうちょっとやりたいって時もあるが、本も読まなきゃいけないから、今のところこれが精一杯かな。

まだグダグダで全然形にはなってないけど、確実に手応えは感じている。



だけど、最近は停滞気味で、ほとんど進んでいない。

気ばかり焦ってしまうが、ホント、焦ってもしょうがない。

どんなに調子が悪くても、ほんの少しでも進めることができたら良しとしよう。そう考えるようにしている。

長い道程だし、直ぐに結果が出るものでは無いんだから、少しずつまたペースを上げていけたら良いと思っている。

短距離走的な考え方ではなく、フルマラソンを走り切るような考え方でいなきゃね。

一日一日の積み重ねが大事だし、まだまだ先は長い。

悪い流れに乗らないように、それだけ気を付ければ後はどうにかなるだろ。そう思ってやらなきゃ、身が持たなくなる(笑)。






……というわけで、もう明け方になってしまったが、今日の曲。



ゲーム『ドラゴンクエスト2』のエンディングテーマ『この道わが旅』。

この曲、なぜか夢で時々流れるんよね。

ゲームの曲と侮ってはいかんよ。聴けば分かるが、すぎやまこういち先生はやっぱり天才だし、TVゲームの曲って本当に良いのが沢山あるからね。

僕自身は10年以上前にゲームは卒業したけど、ロックを聴くようになる前はゲームミュージックが一番慣れ親しんだかもしれない。

『たかがゲームだろ』なんて思わずに、先入観も何もかも捨てて、“良い曲”に耳を澄ませてほしい。



この道わが旅』ってタイトルも素晴らしいね。


ついでに『3』の『大空を飛ぶ』もどうぞ。


聴くべし!











この道わが旅 (ドラゴンクエスト2)
https://youtu.be/eItCDZE-e_M


大空を飛ぶ (ドラゴンクエスト3)
https://youtu.be/EJM3142KECQ


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LOVE

Phil Collins / NO JACKET REQUIRED (1985)

今回はフィル・コリンズが1985年に発表した“NO JACKET REQUIRED”に収録されている“Take Me Home”を通して、僕の個人的な想いを書き綴る。


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MV(ミュージックビデオ)で好きなものはいくらでもあるが、ひとつだけ選ぶとすればフィル・コリンズの“Take Me Home”と昔から断言していて、それは今も変わらない。


このMVが好きな理由は、映像と音楽だけで世界中を旅しているような気分に浸れるからだ。

冒頭でフィル・コリンズが家を出て車に乗り、旅立っていく。

ニューヨーク、ハリウッド、ロンドン、パリ、東京、シドニー……世界中のあらゆる場所で撮られた『テイク・ミー・ホーム』のMVは、1985年という年の、世界の風景を記録した映像集のようだ。

まだケータイもDVDも存在しておらず、パソコンもほとんどの家庭に無く、テレビもアナログ。

今の時代と比べれば不便だろうけれど、そこに映る空や太陽は今も昔も変わらない。

だけど、富士山や夕日を背にして歌うフィル・コリンズを観ていると、二度と戻ってこない瞬間を捉えているように見える。

何となしに眺めていた景色が、その後何十年も覚えていることってある。

このMVを観ていると、その感覚に近い気がする。





歌詞も心の琴線に触れるものがたくさんある。



“不安そうな顔をしないで”


“自分のやることは自分で探す”


“くよくよ悩むのはもうやめたよ”


“生まれてこのかたずっと縛られていた”



これらの歌詞は、自分の生き方を求めて遠くへ行った人へ、そして、今の僕自身に送りたい。


不安で押し潰されそうになったら、良い音楽を聴いて心を落ち着かせたらいい。


どんなに遠くへ行っても、大切な人を想う気持ちは変わらない。




今も僕達は、二度と戻ってこない一瞬を生きている。


『テイク・ミー・ホーム』のMVを観るたびに、僕はそんな風に思っている。











Take Me Home
https://music.youtube.com/watch?v=sRY1NG1P_kw&feature=share


One More Night
https://music.youtube.com/watch?v=V3bwo3zg1kk&feature=share


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LOVE

『周りに振り回されるな!』

最近の心の声を思い切り吐き出してる長文なので、読みたくない人は読まないで下さい。

いつものような音楽記事は近日中にまた更新しようと考えているので、楽しみにされてる方は気長にお待ち願います。


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(今日は小池一夫の『ふりまわされない。』を読み返そう)













今までの自分を振り返ってみると、ひたすら周りに振り回されていた。

他人に無理して合わせて、自分を殺して生きてきた。

ある日、そんな自分に気付いて、そんな自分のことが嫌になって、『もう、周りに振り回されるのは止めよう』と心に決めた。

だけど、最近の自分自身を振り返ってみると、いつの間にかまた周囲の人達に無理して合わせているのに気が付いた。

それは、自分を取り巻く環境の変化が一番大きな原因だと分かる。ここ数カ月の間に随分と状況が変わったし。

最近なんだかモヤモヤしていて、それが何なのかは分からなかったりして、気持ち悪い状態が続いていた。

いや、本当は心の中では何が駄目なのか分かっていたんだと思う。

それが、知らず知らずのうちにまた周りに流されていき、正常な判断が出来なくなっていたのだろう。

他人に合わせ過ぎて、他人が居心地良いと思えるようにと無理して合わせ過ぎて、何よりも大事な自分自身の居心地を悪くしてしまっていた過去が、俺にはある。

そうやって無理して他人に合わせていた頃でも、ある人から「アンタは“ジブン、ジブン”ばっかりやなぁ!」とよく言われていた。

心を殺して周りに合わせていても、結局そんな風にしか言われない。

無理して合わせても、そうやってバカにされる。

しかも、一番近しい人間に。

そんな過去があったから、『他人に合わせて生きても、結局はそう言われる。だったら、自分のやりたいように、思うように生きよう』と心に決めて毎日を生きようと決心した。

だけど、ここ数カ月を振り返ってみると、徐々にまた無理して周りに合わせていることに気付いた。

特別仲の良い人には俺自身の体験談や失敗談から学んで得たことを伝えるようにしていて、「自分の思うように生きれば良いやん」なんて偉そうなことを言ってはいる。……が、肝心の自分自身が今、そうできてないなんて、話にもならない。



この二日間で大切な人達と会って、また沢山の出来事があった。

昨夜は友人と呑みに行ってから、ブログに何度も書いているギャラリーノマルのイベントへ足を運んだ。

本当は、しばらくの間は行くのは止めようと思っていたが、導かれるように足が進んでいき、短い時間だったけど久しぶりに沢山の人達と再会した。

ドットエスの橋本孝之さんも東京から駆けつけていたので、自分が思ってることを正直に話した。

ほんの数分だけの会話だったが、俺が最近感じていたことを、嘘をつかずに、心の内にあるものを吐き出させてもらった。

上手く伝えられたかは分からない。

自分でも、言い訳がましいかも……なんて後で思ったが、直接、本人に言いたかったんだと思う。


俺は音楽に何度も何度も救われてきた人間だし、そんな音楽に対して絶対に嘘をつきたくない。

だから、このブログにも自分が感じたままを、素直に書こうと決めている。

そんな思いでやってるから、ドットエスのライヴに対しても嘘を書いたことは一度も無いし、その場で自分が感じたことを出来る限り正確に記録しようという思いでブログに書き記してきた。

だけど、去年の初頭から彼らを知って、何度もライヴを観ているうちに、俺自身の中でマンネリ化していった部分が出てきてしまったのも事実で、そんな自分の気持ちに嘘をつけなくなり、先月行われた彼らの10周年ライヴに行くのを止めた。

記念ライヴを祝いたいと思っている以上に、ライヴを観たら俺自身はどう感じるだろうという気持ちの方が強かった。

先の読めない展開が彼らの魅力のひとつだと個人的に思っているが、10回以上も彼らのライヴを観ているうちに段々と展開が読めるようになってきて、「次はこうなるだろうな」といつの間にか思うようになっていた。

それだけが魅力の全てではないけれど、突拍子もない意外性を彼らに期待していた俺みたいな人間には、刺激に欠けるようになっていたのも事実だ。

それを変な情に流されて、忖度して良いように書いたとしたら、自分が駄目になると思った。

自分だけでなく、相手も駄目にさせてしまうと感じた。

人によっては毎回のように称賛する方もいるだろうし、感性なんて人それぞれなんだから、それはべつに構わない。

好きなミュージシャンを追っかけて世界中飛び回っているファンだっているし、そういう人達からすれば“いつだって最高”なんだろう。

そういうファンもいて良いし、そんな熱狂的なファンが支えてくれているからプロのミュージシャンはやっていけるのも分かるし、それを否定するつもりも無い。

だけど俺は、“音楽が好きだからこそ、正直でいたい”と思っている。

大体、毎回最高なわけが無いと思う。

ミュージシャン本人の体調やその時のモチベーションだけでなく、聴いてる自分自身の体調や心理状態でも感じ方って絶対に変わるはずだし。

好きなミュージシャンに忖度しておべんちゃらを言うのは、自分に対しても好きなミュージシャンに対しても、お互いの成長を妨げているだけにしかならないと俺は思っている。

時には批判も必要だと思う。

それも、悪意ある批判ではなく、“愛ある批判”が必要だ。

自分が良くなかったからといって、良いと言ってる人を人格否定するようなバカは別だが、愛のある批判なら遠慮なくいくらでも言うべきだ。

結果的にそれがお互いのためになるんだし。

そのミュージシャンが好きだからこそ、音楽を愛しているからこそ、正直にならなければいけないはずだ。

お客も貴重な人生の時間とお金を費やして観に来ているんだから、ミュージシャンはそれ以上のものを魅せる責任があると俺は感じているし、そうでなければただの馴れ合いでしか無くなってしまう。

俺は、そんなのには何の価値も無いと思っている。

それなら、一度離れた方が良い。


本当に好きなら、本音をぶつけ合って良いはずだ。

というか、そうするべきだ。


音楽の話になってしまってるが、実生活でもそうなんだと思う。

こういうちょっとした出来事の積み重ねから自分の“芯”がブレていき、人って少しずつ駄目になっていくんだというのが、今の俺には分かっている。

それが最近のモヤモヤした気持ち悪い状態に繋がっているのだろう。


いろんなことを積み重ねた結果が現在の自分を形成しているし、もし、今が駄目だと思うなら、そういう生き方をしているからなんだろう。

まさしく、今の自分がそれに当たる。

だけど、俺の良い所は、そんな駄目な自分に気付けるところだと思っている。

気付いたのなら、良くなるように軌道修整していけばいい。

良くも悪くも物事を深く考え過ぎてしまう性格だから、生きにくい人間だと我ながら思う。

けれど、何も考えずに、のほほんと生きている人と比べたら、『俺はこのままで良いや』とも感じている。


不器用な人間だから辛くなったりしんどくなることも多々あるが、これが俺なんだし、文章にしても、こんな自分にしか書けないものがあると信じている。





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T11/5 8:00-15:00

THE NIGHT CAFÈ / 0151 (2019) 

最近はここ数年でデビューしたバンドやミュージシャンを紹介させて頂いてるが、こうやって色々探していると「2010年代も素晴らしいミュージシャン達がいるんだな」と改めて感じている今日この頃。




今回は、そんな中からまたお気に入りの1枚をご紹介。




ザ・ナイト・カフェ(The Night Café)が今年8月に発表したばかりのデビューアルバム“0151”だ。


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このバンドを知ったのもSpotifyからで、以前紹介したスネイル・メイルやベアバッドゥービーなんかを聴いてる時に辿り着き、一発で気に入ってしまったのである。


ボーカルの呟くような歌い方や声質を聴いているとコールドプレイのクリス・マーティンにものすごく似ていて、間違いなく彼らから影響を受けているはずだ。

コールドプレイが好きな人なら絶対にハマるだろうし、そうでなくともこのバンドが創り出す、良い意味で“大人の夜”を演出しているような楽曲と音作りはBGMとして聴いても最適だ。


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“ナイト・カフェ”というバンド名の通り、深夜の静かなひととき、コーヒーを飲みながら読書する時に流すと、疲弊した心と身体が癒やされる気分になる。


勿論、じっくり音と向き合って聴き込める音楽でもあり、いつ、何処で聴いてもオッケーで、しかも、ものすごく高水準なアルバムだ。


……というか、ハッキリ言って名盤に入ると断言できる。



僕も普段からイヤホンを付けて外でも音楽を聴いているが、その場所や状況によって“合う・合わない音楽”がある。

言ってしまうと、スーパーで買い物してる時や、おじいちゃんやおばあちゃんが行き交う商店街を歩いてる時にグチャグチャなヘヴィーサイケなどは場違い過ぎて『聴きたいけど、今このシチュエーションではアカンやろ!』と自粛する場合がある。
(そんな時でもたま〜〜に聴くことはあるが、それはそれでまた味があったりする 笑)




だけど、ナイト・カフェのアルバムは時と場所を選ばない。


こういう音楽って“人生のサウンドトラック”になるような気がする。

このデビューアルバムは捨て曲がひとつも無いし、それまでに発表したEPなど、どれを聴いても素晴らしい。

ひょっとしたら、これから大ブレイクする可能性も十分有り得ると僕は思っている。



これから何十年も経って歳をとっても、僕はナイト・カフェの曲を聴いてるはずだ。きっと。











Please
https://youtu.be/QWh-II5sf9o


Endless Lovers
https://youtu.be/bQzFdrGdfrM


Turn
https://youtu.be/L2Y5jdhI7XQ


Endless Lovers (LIVE)
https://youtu.be/Omnm-NczwXk


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