RADIOHEAD (レディオヘッド)
今回はイギリスのレディオヘッド(RADIOHEAD)について書き綴る。
イギリスのみならず世界の音楽シーンに多大な影響を与え続けているレディオヘッド。
勿論、僕も聴いてはいたのだが、彼らを特別好きになったことは今までに一度も無かった。
97年発表の3rd“OK COMPUTER”でその存在を知り、1stから3rdまでの3枚のアルバムをまとめて聴くも、どうにもこのインテリっぽさが当時は受け入れられず、もっとストレートな熱い音楽こそがロックだと思っていたので、音楽誌がこぞって“90年代を代表するロックバンド”と紹介しているのも理解できなかった。
そうはいっても分からないままだとせっかくCDを購入したこっちの気も済まないため、我慢して何度もリピートしているうちに、いくつかの楽曲は好んで聴くようになった。
それが2nd“THE BENDS”収録の“High And Dry”と3rdの“Subterranean Homesick Alien”で、この2曲だけが唯一まともに『良い』と思えたレディオヘッドの楽曲だった。
(2nd“THE BENDS”)
(3rd“OK COMPUTER”)
このバンドの代表曲である1st収録の“Creep”にも特に思い入れは無く、全体的に“鬱”な空気が支配している音楽性も当時は苦手で、メディアや世間が絶賛しているのを耳にする度に『それだけ世界は病んでるのかな』と感じていたし、もっと言えば、これほど難しい音楽が大勢のリスナーに支持されていることに違和感を覚えていた。
(ちなみに“Pop Is Dead”という初期の楽曲はお気に入りのひとつだったが、この曲は評価が低いのか?
ボーカルのトム・ヨークが棺桶に入ってメンバーに運ばれながら歌うという、今では考えられないお茶目なレディヘを観られる貴重なPVも制作されているはずなのに、You Tubeに無い……)
『こんな一般大衆受けしない音楽が世界中のリスナーに絶賛されるのなら、もっとマイナーな音楽をやっているバンド勢も評価されて表舞台へ出てきてもおかしくないはずなのに、何故そうならないんだろう?』と不思議でしょうがなかった。
僕は世間の評価に出来る限り左右されないよう心掛けているし、自分が好きじゃないからという理由だけで評価されているミュージシャンを否定するつもりも無いし、周りの音楽ファンが何を好んで聴いているかも『好みなんて人それぞれ違うから』と思っているので気にしないようにしている。
それでも、やはりレディオヘッドに関しては『皆、本当にこのバンドの音楽が好きなのかな?』と長い間疑いの目を向けていたのも事実だ。
そんな僕でも2000年発表の4th“KID A”以降のアルバムは、『なんだか分からないけど、何故か印象に残る作品』と感じ、それからは世間から一歩離れた所からこのバンドの動向を追っていたような気がする。
(4th“KID A”)
昔は全然好きになれなかった音楽でも、いつかその良さが理解できるようになりたいと心のどこかで思っていて、それがずっと残っていたりする。レディオヘッドの音楽も正にそうで、数年置きに新譜が出る度に過去作品を聴き返したりしていた。
そして、長い年月を掛けて抵抗が無くなり普通に聴けるようにはなったが、それでも絶賛するほど好きにはなれず、世間とのズレを感じてもどかしさがあった。
ただ、僕は雑食性で同じようなタイプの音楽ばかり聴いていると他の刺激が欲しくなり、時にはロックを離れてジャズやヒーリングミュージック、それにクラシックばかりを聴く時期もあり、世の中にあるいろんなジャンルの音楽を聴いてるうちに段々とレディオヘッドの凄さが分かっていったように思う。
そんなわけで、僕がレディオヘッドの本当の良さに気付いたのはつい最近で、それはロックだけ聴いていてもこのバンドの良さは分からないんじゃないかな、と感じている。
ボーカルのトム・ヨークやギターのジョニー・グリーンウッドが話題になりがちだが、ドラムのフィル・セルウェイがかなり個性的なフレーズを叩いているのがやけに印象に残り、それもジャズドラマーのアート・ブレイキーなんかとフィーリングが近いように感じ、聴けば聴くほどロックの枠には収まりきらない多種多様さに驚嘆する。
レディオヘッドのファンがどんな思いで彼らの音楽に親しみを感じているのか、それも人それぞれだし、中には最初聴いた瞬間から虜になった人達も沢山いるはずなので、僕の考えが全てだなんて勿論思ってはいないが、少なくとも僕はかなり遠回りしないと到底理解できない音楽だった。
今になってこのバンドのライヴもやはり一度は観ておくべきだったと痛感しているし、コロナ収束後、もしまた来日することがあれば、その時は是非ともあの難解な音楽を生で体感してみたいと思う。
Pop Is Dead (LIVE)
https://youtu.be/kplZmyqwVF8
High And Dry
https://youtu.be/7qFfFVSerQo
Subterranean Homesick Alien
https://youtu.be/f-Eu5ZvcLb0
Everything In Its Right Place
https://youtu.be/NUnXxh5U25Y
Bodysnatchers (LIVE)
https://youtu.be/-GRi3eHXDYc
LOVE
映画『クロウ 飛翔伝説』とシューゲイザーバンドMEDICINE(メディスン)
今回はブランドン・リー主演の映画『クロウ 飛翔伝説』とアメリカのシューゲイザーバンド、メディスン(MEDICINE)について書き綴っていく。
主演のブランドン・リーは香港映画スターのブルース・リーの息子で、この映画の撮影中に事故死したという、彼の遺作であり、曰く付きの作品だ。
ブランドン・リー主演だと『ラピッド・ファイアー』という作品しか観たことが無く、この『クロウ』で彼が亡くなった話は知っていたのだが、どうにも観ようという気にはなれずにいた。
それは『ラピッド・ファイアー』があまりに普通のアクション映画で、父親譲りのカンフーアクションも見せてはいたが、観賞後に『ああ、この人もやっぱり親の七光りなのか……』と感じたため、遺作もつまらなかったらどうしようという不安しかなかったからだ。
しかし、この『クロウ』は映画ファンの間でマニアックな人気があるのも後々知ることになり、サウンドトラックに関してもナイン・インチ・ネイルズやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、それにキュアーなどそうそうたる顔ぶれが名を連ねており、それも長いあいだ心に引っ掛かっていた。
それでも『ラピッド・ファイアー』の印象が強過ぎたために『ガッカリしたらどうしよう』となかなか観る気になれなかったのだ(苦笑)。
そして、つい先日やっと意を決し『クロウ 飛翔伝説』を観賞したのである(笑)。
映画を観た感想は…………「超絶最高!!」の一言(笑)。
『何でもっと早よ観んかったんやろ?!』と心底後悔してしまった。
Blu-rayのトップメニュー画面から全体に流れるダークな雰囲気とBGMで『コレは良い作品なんじゃないか』と感じたし、映画の冒頭シーンからそのゴシックホラーな世界観に惹かれた。
遂に『ラピッド・ファイアー』での汚名を返上してくれたのである(笑)。
ブランドン・リーのスラッとした筋肉質な肉体美と妖艶(ようえん)な演技に魅了されてしまい、ブルース・リーの息子云々(うんぬん)は関係なく、“アクションスター、ブランドン・リー”と言える存在感を放っていた。
得意のアクションもカンフーを封印し、スタイリッシュにキメまくっていた。
『この人、今も生きてたら一体どんな作品を残していたんだろう?』と思うと同時に、これが遺作になったのが残念でならなかった。
更に冒頭にも書いた通り、この映画にはアメリカのバンド、メディスンが登場している。
悪党共の巣窟である建物の下がライブハウスで、そのステージの上で彼らは代表曲“Time Baby Ⅲ”を演奏していた。
話では聞いたことはあったがすっかり忘れていたので、このシーンは俺みたいなシューゲイズ好きにはたまらんかったよ(笑)。
しかし、オーディオコメンタリーで制作者の話を聴いて知ったのが、当初はイギリスのカーヴに出演してもらう予定だったが、都合がつかずメディスンに変更したということだ。
正直言って、カーヴが演奏しているバージョンも観たかった……。
ちなみにブルース・リーには二人の子どもがいて、シャノン・リーというブランドンの妹がいる。
そして、このシャノン・リーさんは2002年にメディスンが再結成した際、新ボーカリストとして加入したそうだ。
映画内でメディスンが演奏しているシーンを観ながら、そんな話をふと思い出してしまった。
世界的カンフーアクションスターであるブルース・リーの遺伝子たちがあのメディスンと関わっていた……。
昔の香港映画を観て育ち、シューゲイザーという音楽に魅了された僕にとって、何だか不思議なご縁を感じたのだった。
Time Baby Ⅲ
https://youtu.be/DorLHLxvrFM
Miss Drugstore
https://youtu.be/RQw-Lf-Duro
One More
https://youtu.be/zmT12GyXBbc
LOVE
“映画で疑似体験”の巻
久しぶりのブログだが、どうでもいい話なので興味無い方はスルーでよろしく。
図書館、映画館、美術館、それにライブハウスと、娯楽施設へ行けない日々が続いている。
普段から僕は家で読書したり映画観たり音楽聴いたりと、一人で居る時間を大切にする方だ。
だけど、それでも流石に気が滅入ってくる時がある。
体力が落ちないようにと外を30〜40分走っているが、マスクを付けていると汗で鼻と口が塞がってしまい息ができなくなるため、物凄く気を使ってしまう。やっぱフェイスガード買わなきゃな……。
何処にも行けない日々が続いているため、以前にも増して映画を観て過ごす時間が多くなった。
外で体験できない分、映画の世界に浸って疑似体験をしている。
『ゴッドファーザー』や『マトリックス』などのシリーズものを一気に観賞したり、ずっと気になっていた作品をやっとこさ観たり、昔観て印象に残った作品をもう一度観たり……。
今回こうして沢山の映画を観て、一番好きな作品は何だろうと考えた時、“My Best1”は以前にも紹介したレオナルド・ディカプリオ主演の『ザ・ビーチ』という結論に達した。
この映画は何人かの人に貸したけど賛否両論で、ハマる人にはとことんハマる作品だと思っている。
個人的には何回観ても飽きないし、“楽園を目指して旅をする”という内容もたまらなく好きだ。
そして、やっとの思いで辿り着いた楽園で、徐々に現実へと引き戻されていく様もリアリティーを感じ、ディカプリオ演じるリチャードに自身を投影してしまう。
音楽も素晴らしく、こんなにも美しい世界が存在するんだと毎回思わされる。
この映画を観る度に、『いつかピピ島(映画の舞台となった島)へ行きたい』という思いに駆られる。
こんな御時世だから余計にそう思ってしまうな。
ちなみにディカプリオの映画を僕は12作品ほど観ているが、今のところ彼の作品にはハズレが無く、どれも面白い。
『ザ・ビーチ』や『タイタニック』などを観ていると、この人ってもう普通の人が一生に一度しか体験できないような経験を何度もしているように見えてくる。
ただ、この映画の唯一の不満をぶちまけると、Blu-ray化されてないことだな。Blu-rayの美麗な映像で是非観たい映画なのになぁ。
あと、何の先入観も無しにリアルタイムで映画館で観たかった……。
(レオナルド・ディカプリオ出演作品)
↓
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200505-00010000-safariweb-life
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200504-00010000-cinemore-movi
Angelo Badalamenti / The Beach Theme (Swim to Island)
https://youtu.be/5Brfg4fRGvI
Dario G / Voices
https://youtu.be/KHcLlB0PKRM
All Saints / Pure Shores
https://youtu.be/dVNdTXEJv1A
LOVE
THE ROLLING STONES / A BIGGER BANG (2005)
先日発表されたニューシングルがキッカケとなり、またローリング・ストーンズを中心に聴く日々を過ごしている。
ただ、ストーンズのスタジオ盤を聴く時はいつもなら“黄金期”と呼ばれるミック・テイラーがメンバーだった頃(正確にはその前年である68年から)と、81年の“TATOO YOU”までで、それ以降の作品といえば『ついでに聴いてやるか』程度の扱いだった。
だが、今回は83年の“UNDERCOVER”以降の作品ばかりを聴き返していて、こうして改めて聴いていると新たな発見もあったりするから面白いものだ。
そんなわけで、今回ご紹介するのは現時点でのオリジナルスタジオアルバム最新作である“A BIGGER BANG”について書いていこう。
最新作といっても2005年の作品なので、もう15年(!)も経ってしまっている。
その間にブルースのカバーアルバムも出してはいるが、オリジナルアルバムはこれ以降出ていない。
バンド自体は毎年のようにツアーを組んだりと精力的に活動しているので気にならないし、寧ろオリジナル曲だけでも膨大なストックがあるため、新作を出さなくても全然構わないというのが正直な意見だったりする。
この『ア・ビガー・バン』は発売日に購入して当時はよく聴いたしお気に入りの1枚だったが、どうしても60~70年代のストーンズの楽曲と比べてしまうと見劣りしてしまい、今では数年に1回しか聴いていない。
だが、今このアルバムにこうして真剣に耳を傾けていると、最高にグルーヴィーでロックンロールしていて、単純にカッコイイのだ。
全16曲で収録時間も約64分と、レコードだと2枚組のボリュームになるため、途中で聴くのが疲れてしまい後半の楽曲の印象が薄くなっていた。
……が、中盤から後半にかけてまたストーンズ節が炸裂しており、キース・リチャーズのリフから始まりチャーリー・ワッツのドラムが絡む王道のパターンで、ミック・ジャガーは彼独特の粘っちい歌声を披露し、ロン・ウッドはソロで好き放題に弾きまくっている。
最高やん!!と、思ってしまった(笑)。
そして、後半の楽曲の良さを知った後、再び前半の楽曲を聴き返してみると、これまた以前より輝きを増しているように感じるのだ。
バラード曲はミック主導の元で作られたと思われるが、それでもこのメンバーが集まって演奏するとストーンズの音になるのだから、やはり“バンドマジック”が存在している。
サポートミュージシャンを最小限に抑えてほぼバンドメンバーだけで演奏しているし、何より聴いているとメンバー全員楽しんでいるのがこっちにまで伝わってくる。
ところで、僕はこの作品が『ストーンズ最期のオリジナルスタジオアルバムになるんじゃないかな』と当時思っていた。
彼らのデビューアルバムのUK盤ジャケットにはバンド名もアルバムタイトルも付いておらず、暗闇の中にメンバーが写っていたが、『ア・ビガー・バン』でも同じように写っているのを見て、これがラストアルバムになる予感がしたのだ。
しかし、ストーンズは今も転がり続け、ニューアルバムのレコーディングも進めている。
ホント、とんでもない連中だ。
これから先、このアルバムが再評価されるなんてことはなかなか無いだろうし、話題になることもあまり無いだろうが、円熟味を増した連中が鳴らす正統派ロックンロールは2000年以降の若いリスナーにも感じるものがあるはずだ。
Rough Justice
https://youtu.be/LVQmSEoO27M
Driving Too Fast
https://youtu.be/OXZZsa4WI4s
Look What The Cat Dragged In
https://youtu.be/dOj-Yjs7Vi0
Streets Of Love (LIVE)
https://youtu.be/UfA2hODCVAI
Oh No, Not You Again (LIVE)
https://youtu.be/Bo447TqA5Nw
5/10 18:00-0:00
THE ROLLING STONES / Living In A Ghost Town
いきなり発表されたローリング・ストーンズの新曲。
ニューアルバムのレコーディングはもう随分前から行っていると言われており、そのうちの1曲とのことだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-04240036-sph-ent
“ゴーストタウンに住んでいる”というタイトルがまた意味深で、だからこそ今発表したのだろう。
シブいブルースで、ストーンズらしさ全開の1曲。
PVには世界の街並みが映し出されていて、その中に新世界や通天閣も出てきてニヤリとしてしまった。
新型コロナウイルスの影響などでどうしても気分が沈みがちになってしまうが、ストーンズ聴いたら元気出てきたよ。
我ながら単純なヤツだと思う(笑)。
ちなみに、先ほど掃除しながら久々に2005年のアルバム“A BIGGER BANG”を掛けてたのだが、これについてもまた書くかも……。
Living In A Ghost Town
https://youtu.be/LNNPNweSbp8
Sorry.
THE SIX PARTS SEVEN / Everywhere And Right Here (2004)
シューゲイザー/ドリームポップの続きを書こうとしたが、最近はその辺の音楽をほとんど聴いてないので、ここらで一旦ひと休みしようと思う。
今回はTHE SIX PARTS SEVEN(ザ・シックス・パーツ・セブン)というインストゥルメンタルバンドのアルバム、“Everywhere And Right Here ”について。
とは言っても、実はこのアルバムを知ったのはつい先ほどのことなので、バンドに関しての知識は全く無いのである(苦笑)。
ずっと続けてきたランキングを書いてる時にSpotifyから偶然流れてきたのがこのアルバムで、メランコリーな音の響きに心が洗われるような気持ちになってしまった。
最近はEl Ten Eleven, Epic45, Explosions In The Skyなどのインストゥルメンタルミュージックを聴いていることが多いため、今の自分が求めている音だったのだと思う。
このアルバムは全編に渡りローズピアノを使用している。
昔からこのトロケそうな音が僕は大好きで、初めて買った安物のキーボードでも、このローズピアノの音ばかり鳴らしていたのを思い出した。
コロナウイルスの影響で友達とも会えなくなり、映画館や美術館へ行けなくなったりして、自分でも気付かないうちに気持ちが沈んでいたが、このアルバムを聴いて救われたような気がした。
いやぁ〜〜、音楽って本っっっ当に良いモンですねぇ〜〜!!
それでは皆さん、サイナラ、サイナラ、サイナラ♪
(……って、淀川長治か!笑)
What You Love You Must Love Now
https://youtu.be/Ugr0MHtMzjg
Saving Words For Making Sense
https://youtu.be/vM6I9Mexbqs
This One Or That One?
https://youtu.be/kikFqgvja9w
Thank You!!
My Favorite SHOEGAZE / DREAM POP ALBUM top31〜35
今回はシューゲイザー/ドリームポップのアルバムトップ31〜35までをご紹介。
ルールは前回までと同じ。
・1バンドにつき1作品まで。
(マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのみ既に2作品出てしまっているが、そこは多目に見てやって下さい……汗)
・オリジナルスタジオアルバムのみ。
(シングル集やミニアルバム、EPなどは含まない)
・人によっては「シューゲイザーやドリームポップとは違うんじゃないのか?」と思われるアルバムもあるかもしれないが、個人的なランキングなので、悪しからず。
……というワケで、トップ31〜35スタート!
31. SIGUR ROS / Àgaetis Byrjun (1999)
シガー・ロスのアルバムで1枚だけ選ぶならどれだろう、と考えた末に残ったのがコレ。他にも好きなアルバムはいくつかあるのだが、ヨンシー(ボーカル&ギター)の“ボウイング奏法”が一番印象に残ったのが今作だったからかもしれない。
Svefn-g-englar
https://youtu.be/8L64BcCRDAE
32. TAME IMPALA / Currents (2015)
初期のテーム・インパラはサイケデリック期のビートルズな楽曲をやっており、歌い方もジョン・レノンそのものだった。彼らのスタイルが確立されたのは2ndからだし、このアルバムでは未来型ディスコサウンドとも言える楽曲とケヴィン・パーカーのトロケそうな歌声が絶妙だ。
Yes I'm Changing (LIVE)
https://youtu.be/86reUrSfUZw
33. SAXON SHORE / Four Months of Darkness (2003)
エピック45と並んでインストゥルメンタルミュージックでお気に入りなのがこのサクション・ショアー。聴いていると風景を感じさせてくれる音作りはレッド・ハウス・ペインターズなんかにも通じるものがある。
Our Mountain Pass, a Winding Trench
https://youtu.be/lWxBuN-SlJQ
34. ALCEST / Spiritual Instinct (2019)
フランスのブラックメタル・シューゲイザーと呼ばれるアルセスト。歌声や疾走感がライドやマイ・ヴィトリオールなどに共通する部分があると思っていて、こういうバンドが他にいないかと探しているのだが、なかなか無いんよね。昨年出たばかりの最新作がかなり良い感じだったので、期待を込めて選んでみた。
Les Jardins De Minuit
https://youtu.be/-tR3-yMpy3c
35. RUMSKIB / Rumskib (2007)
聴いた瞬間から『コクトー・ツインズの影響を受けてるな』と分かったが、これはこれで全然アリだと思っているし、アルバムを通して楽曲のクオリティーはとても高いのでお気に入りの1枚だったりする。だけど、このバンドって本作だけで解散したのか?他のアルバムが出てないところを見ても多分そうなんだろうけど、このまま続けてほしかった。
Hearts on Fire
https://youtu.be/2pslft8Xyso
最近はトーキング・ヘッズやルー・リードなどを聴いているため、この手のジャンルから少々距離を置くようになった。
最初の25枚くらいはパパッと浮かんだが、そこから先はちょっと悩み気味。
当時聴いて物凄く気に入ってたアルバムでも、今聴き返すとそこまで好きではないものもあるし。
では、また次回もお楽しみに♪
T4/22 21:00-0:00
My Favorite SHOEGAZE / DREAM POP ALBUM top26〜30
今回はシューゲイザー/ドリームポップのアルバムトップ26〜30までをご紹介。
ルールは前回までと同じ。
・1バンドにつき1作品まで。
(マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのみ既に2作品出てしまっているが、そこは多目に見てやって下さい……汗)
・オリジナルスタジオアルバムのみ。
(シングル集やミニアルバム、EPなどは含まない)
・人によっては「シューゲイザーやドリームポップとは違うんじゃないのか?」と思われるアルバムもあるかもしれないが、個人的なランキングなので、悪しからず。
……というワケで、トップ26〜30スタート!
26. MINIPOP / A New Hope (2007)
一口に“ドリームポップ”という表現を用いても、そこには数え切れないほどいろんなタイプのサウンドがある。……が、これほどピッタリ当てはまるバンドもなかなかいないと個人的には思っている。ドリームポップに必要不可欠なのは美しいメロディーで夢見心地にさせてくれる世界観で、このミニポップのアルバムは聴いていると頭の中がとろけそうになってくるほどに甘い。
Ask Me Question
https://youtu.be/rKoQ2WYS6os
27. WAR ON DRUGS / Lost In The Dream (2014)
“シューゲイザー/ドリームポップ”という曖昧なジャンルを改めて考えてみて、人によってその印象は全く異なるものだと感じている。このウォー・オン・ドラッグスも聴く人によっては「違う!」と言われそうだし、どっちかというとブルースロックの進化系という印象も拭えないが、全編に渡ってドリーミーな音に包まれているのは否定しようも無いと感じたので入れてみた。渋い歌声が意外と合っているのも、他にこういうバンドがいないんじゃないかな。
Suffering
https://youtu.be/rJD00v7RwoM
28. AIRIEL / The Battle Of Sealand (2007)
90年代初頭のマンチェスター出身バンドが好きなら絶対気に入るのでは、というサウンドを鳴らしているバンド、エリアル。ぶっちゃけて言うと、それらのバンド勢よりも遥かに洗練された音作りをしていて、1音1音が非常に繊細で、どの楽曲も勢いがあるのにひたすらメロディーで攻める姿勢が良い。
Thinktank
https://youtu.be/ytSHrV7iM30
29. DAYSLEEPERS / Drowned In A Sea Of Sound (2008)
エリアルと同じく、このアルバムも美メロ好きにはたまらない。アートワーク通りの“水中で弾けるような音”が鳴り響く。ちなみにこのデイスリーパーズはザ・スミスの“There Is A Light〜”のカバーもやっていて、これがまた秀逸だったりする。
Twilight Bloom
https://youtu.be/wUnE-rIlX_s
30. FLYING SAUCER ATTACK / Further (1995)
全編に渡り深いエコーをかけており、少し不気味さを感じさせるアルバム。これまで紹介してきたアルバムはどれも美メロ系で統一できるものばかりだったが、これに関してはアンビエントミュージック(環境音楽)に近い感覚だと思っている。
Rainstorm Blues
https://youtu.be/0GOQY3lT8iU
……という感じでやっと30枚までまとめたが、こうして聴き返しているとやはりオリジナル・シューゲイザーと呼ばれる90年前後に登場したバンド勢の方が印象に残る人達が多いと感じている。
世間の評価とは関係なく、完全に僕の主観で選んではいるが、『ああ〜、このアルバムはランキングに入れても良かったんじゃないか?』とかなり悩みながら取捨選択している。
今回のランキングに入れても良かったかなと思っているのは、サンデイズ、マジー・スター、それにシュガーなんかは悩んだ末に外してしまった。これらが入るなら上位に来るのだが、なんだかもうグチャグチャ。既にトップ50でも何でも無くなっているのである(苦笑)。
新型コロナウイルスが猛威を奮っている日々の中、こんな記事を載せていいのかと悩んだりしていたが、毎日、暗いニュースばかりだしね。
正直言って僕自身もかなり参っているが、こんな時こそ楽しい気分になれるよう感情をコントロールせねば、という気持ちにもなっている。
後から振り返ったら『この時期があったから今の自分がいるんだ』と思えるようにしたい。
では、また次回お会いしましょう♪
T4/10 21:00-0:00
My Favorite SHOEGAZE / DREAM POP ALBUM top21〜25
今回はシューゲイザー/ドリームポップのアルバムトップ21〜25までをご紹介。
ルールは前回までと同じ。
・1バンドにつき1作品まで。
(マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのみ既に2作品出てしまっているが、そこは多目に見てやって下さい……汗)
・オリジナルスタジオアルバムのみ。
(シングル集やミニアルバム、EPなどは含まない)
・人によっては「シューゲイザーやドリームポップとは違うんじゃないのか?」と思われるアルバムもあるかもしれないが、個人的なランキングなので、悪しからず。
……というワケで、トップ21〜25スタート!
21. REVOLVER / Clod Water Flat (1993)
シューゲイザーを好きな理由に“尊さ”があって、このリボルバーが唯一残したオリジナルアルバムにもそれが感じられる。声良し、楽曲良し、雰囲気良しの、文句の付けようが無い“隠れた超名盤”。だが、当時全く売れずに解散してしまったとのことだ。アドラブルなんかもそうだけど、もしもデビューした時期があともう1〜2年早かったらこのバンドの運命って全然変わってたんじゃないかと思わされる。
Coming Back
https://youtu.be/4NM1hf3QwXo
22. PAINS OF BEING PURE AT HEART / Pains Of Being Pure At Heart (2009)
今回いろんな作品を聴き返していて、自分の中でどんどん評価が上がっているものがいくつもあり、そのうちの1枚にこのアルバムも入る。甘酸っぱいサウンドが昔から大好きで、ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートの1stも全編に渡って甘酸っぱさ全開だ。
Stay Alive
https://youtu.be/6ceHSOaxmHo
23. JESUS AND MARY CHAIN / Psycho Candy (1985)
このアルバムもホント大好きなのに、今回ランキング付けしていると思っていた以上に後ろへ来てしまった。リアルタイムで聴いてたわけでもないのに、このアルバムにはノイズの向こうに“懐かしさ”を感じてしまう。グッドメロディーなのは勿論だけど、僕がこの1stを気に入っているのは時代の空気を体現しているところなんだと思う。
Just Like Honey
https://youtu.be/7EgB__YratE
24. CURE / Disintegration (1989)
キュアーはミュージシャン達からの評価も高いし根強い人気があるバンドだけど、僕は一度ものめり込んだことが無い。シューゲイザーバンドとしてカテゴライズされている人達でも無いが、このアルバムに関してはドリームポップ色全開なので一聴した瞬間から大好きな1枚となった。
Plainsong
https://youtu.be/ZkJwpYrcAko
25. BLIND Mr. JONES / Tatooine (1994)
1stアルバムのジャケットが「死ぬほどダサい」と言われている彼らだが、ライドとペイル・セインツを足してフルートを織り交ぜたサウンドは独特の立ち位置に居る。過小評価されているバンドのひとつでもあると思っている。
Disneyworld
https://youtu.be/N6x61VQd5PI
……と、こうやって聴き返していると本当に素晴らしい作品がいくつもあると思わされる。
特にリボルバーなんて「こういうのが好き」って人けっこういてると思うんだけどなぁ……。このバンドなどはまたいつかガッツリ書きたいと考えている。
ランキング形式にはしているが、その時のノリと勢いでやっているので、今やるとまた全然違う順位になるし、明日になれば自分の中でまた変わるだろう。
“トップ50”というより、“ベスト50”という感覚で見て頂いた方が良いかも。
ああ……コロナウィルスの影響をモロに喰らっている。
世界中の人達が大変な思いをしている状況だけど、僕のこの記事でほんの少しでも気を紛らわせることが出来たら嬉しいです。
良い音楽を聴いてる間だけは嫌なことや辛いことも忘れられるからね。
そんなわけで、また次回お会いしましょう♪
3/29 13:00-0:00
My Favorite SHOEGAZE / DREAM POP ALBUM top16〜20
今回はシューゲイザー/ドリームポップのアルバムトップ16〜20までをご紹介。
ルールは前回までと同じ。
・1バンドにつき1作品まで。
(マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのみ既に2作品出てしまっているが、そこは多目に見てやって下さい……汗)
・オリジナルスタジオアルバムのみ。
(シングル集やミニアルバム、EPなどは含まない)
・人によっては「シューゲイザーやドリームポップとは違うんじゃないのか?」と思われるアルバムもあるかもしれないが、個人的なランキングなので、悪しからず。
……というワケで、トップ16〜20スタート!
16. CURVE / Gift (2001)
カーヴのアルバムはどれも好きなので、1枚選ぶのが難しい。アルバムを発表する毎にテンションが上がっていくのが圧巻で、今回聴き返して、4枚目にあたるこのアルバムが最も好んで聴いていたので入れてみた。こういう機械的なサウンドって昔は苦手だったが、このカーヴがキッカケとなって聴けるようになったので、自分の中ではかなり重要なバンドだったりする。
Perish
https://youtu.be/pwA-FYliXY8
17. MEDICINE / Shot Forth Self Living (1992)
海外のロックをずっと聴き続けて感じていたのが、イギリスのバンドの音が個人的には好みだということ。だが、例外もあって、そのひとつがこのメディスンだったりする。アメリカのバンドって“やり過ぎる”という印象があって、このバンドも初っ端からノイズまみれでやり過ぎているけれど、実はメロディーをとても重視しているので不快感と心地良さが絶妙なバランスを保っているところがお気に入りだ。
One More
https://youtu.be/zmT12GyXBbc
18. SWERVEDRIVER / 99th Dream (1998)
カーヴと同じく、このスワーヴドライヴァーもどのアルバムを選ぶかで迷ったが、4枚目にあたるこの作品を選んでみた。かなりストレートなロックサウンドで、『これってシューゲイザーなの?!』と思ってしまったり、このバンド自体が元々そうなのだが、細かいことは気にしない(笑)。オアシスとか好きな人にもすんなり聴けるはず。
99th Dream
https://youtu.be/uyg3_YYkURo
19. LUSH / Spooky (1992)
ラッシュは特別好きなバンドのひとつなんだけど、アルバムは『もうひと押し欲しい』と感じているので、思っていたよりも後ろにきてしまった。ただ、こうやって改めて聴いてみると、後のドリームポップに影響を与えているのが分かる。
Superblast!
https://youtu.be/_uU5DU7P83E
20. ADORABLE / Against Perfection (1993)
白昼夢的で、太陽の下で聴いていると最高に気持ち良いアルバム。キラキラしたエレクトリックギターの洪水って感じで、このバンドも意外と独特なポジションにいるような気がする。
Sunshine Smile
https://youtu.be/WHoTQJWE8C0
……と、急ぎ足でまとめたが、最近は文章がスラスラ出てこなくてとてもフラストレーションが溜まってしまっている。以前ならもっと的を射た言葉がすんなり出てきていたはずなのに。
何だか消化不良だ。
しかし、日によってこんなランキングの順位は変わるね。
『あ〜、このアルバムはもっと上だよな』なんて毎回思ってしまう(汗)。
まあ、こういうのは勢いが無いと出来ないので。
では、また次回お会いしましょう♪
T3/19 21:30-2:00
My Favorite SHOEGAZE / DREAM POP ALBUM top11〜15
今回はシューゲイザー/ドリームポップのアルバムトップ11〜15までをご紹介。
今更ながら下記のルールをひとつ追加する。
・1バンドにつき1作品まで。
(マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのみ既に2作品出てしまっているが、そこは多目に見てやって下さい……汗)
それ以外のルールは前までと同じ。
・オリジナルスタジオアルバムのみ。
(シングル集やミニアルバム、EPなどは含まない)
・人によっては「シューゲイザーやドリームポップとは違うんじゃないのか?」と思われるアルバムもあるかもしれないが、個人的なランキングなので、悪しからず。
……というワケで、トップ11〜15スタート!
11. CHAPTERHOUSE / Whorlpool (1991)
シューゲイザーという音楽の特徴のひとつに“浮遊感のあるギターノイズ”があり、その中でもこのチャプターハウスのデビューアルバムは抜きん出ている。
Breather
https://youtu.be/5YtB4kxfQPs
12. FLAT7 / Lost In Blue (2005)
コクトー・ツインズのサポートメンバーとして活躍したタテミツヲさんによるソロプロジェクト。数名のボーカルがゲスト参加しており、その中の一人にラッシュ(LUSH)のミキ・ベレーニがいる。添付してある音源はそのミキちゃんがボーカル参加した楽曲。
Smile
https://youtu.be/_5ClsBZ08IA
13. SING-SING / The Joy Of Sing Sing (2002)
ラッシュ解散後、中心人物の一人だったギタリストのエマ・アンダーソンがリサ・オニールという女性ボーカルと組んだユニット。レディオヘッドの“KID A”のように四方八方から断片的に流れてくる独特のサウンドだが、上手くポップにまとめている。
You Don't Know
https://youtu.be/l_2f8erUV4c
14. SPC ECO / 3―D (2009)
カーヴのベーシストだったディーン・ガルシアが実娘であるローズ・ベルリンと組んだデビューアルバム。全体的に夢心地にさせてくれる音作りで、ヒーリングミュージックとしても聴ける。特に冒頭の2曲が突出している。
(ちなみにSPC ECOは“スペース・エコ”と読む)
For All Time
https://youtu.be/hPtyDjQEyCc
15. GUITAR / Honeysky (2004)
ドイツ人のミハエル・ルックナーが日本人ボーカリストのアヤコ・アカシバと組んだ2ndアルバム。このアルバムの特長は“静と動の対比”で、アコースティック曲の次はマイブラばりのノイズミュージックを展開していく。
Honeysky
https://youtu.be/kjM9WO4rtY4
……と、この辺りから有名ではない作品も出てきたが、別に奇をてらっているわけではない。
聴いている時期によってランキングも変わるだろうが、トップ50に入るものはシューゲイザーファンに僕が自信を持ってお勧めできるアルバムばかりなので、店頭で偶然見かけたりしたら購入して、盤で是非ともちゃんと聴いてほしい(持ってないのもあるけど 汗)。
しかし、You Tubeにある音源の音が悪すぎるのがなぁ……。
文章が上手く出てこなかったので、また編集して書き直すかも。
では、またトップ16〜20でお会いしましょう♪
3/11 22:00-1:00
My Favorite SHOEGAZE / DREAM POP ALBUM TOP6〜10
前回からの続きで、好きなシューゲイザー/ドリームポップのオリジナルアルバム、トップ6〜10をまとめてみた。
(トップ1〜5はコチラ)
https://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2020/02/20/My_Favorite_SHOEGAZE_/_DREAM_POP_ALBUM_top1%E3%80%9C5
ルールは前回と同じ。
・オリジナルスタジオアルバムのみ。
(シングル集やミニアルバム、EPなどは含まない)
・人によっては「シューゲイザーやドリームポップとは違うんじゃないのか?」と思われるアルバムもあるかもしれないが、個人的なランキングなので、悪しからず。
……というワケで、トップ6〜10スタート!
6. MY BLOODY VALENTINE / Loveless (1991)
シューゲイザーの金字塔と言われる“Loveless”。勿論、僕も大好きな作品だし、特別な1枚だが、今回のランキングでは6位となった。このアルバムがどれだけ物凄い影響力を持っているのかは重々承知しているし、世界中に存在するマイブラフォロワーだけでなく、沢山のバンドが間接的にでも何らかの影響を受けているのが分かる。
To Here Knows When
https://youtu.be/xdHS1sbV5xw
7. MEW / Frengers (2003)
個人的にミューの最高傑作は次作の“MEW, And The Glass Handed Kites”なのだが、“ドリームポップ”という枠内で考えるならこのアルバムになるかと思っい、入れてみた。デンマークのバンドではあるが、北欧の冷たい空気に触れるような音が彼らの特長だ。
Comforting Sounds (LIVE)
https://youtu.be/jSiD06B8aUg
スロウダイヴで一番好きなアルバムは2枚組のベスト盤だが、このランキングは“オリジナルアルバムのみ”ということにしているため、彼らのスタジオアルバム4枚の中から1枚だけ選ぶとするなら、現時点で最新作のこのアルバムになった。長く続いているバンドや再結成バンドの最新アルバムって昔はあまり期待していなかったが、この“Slowdive”をはじめ、良いアルバムは沢山あるもんだな、と最近は思うようになった。
Star Roving (LIVE)
https://youtu.be/Aw3qv0ltEmY
9. PALE SAINTS / The Comforts of Madness (1990)
マイブラの“Loveless”同様、プログレッシブロックさながらにアルバム全体がひとつの流れになっており、甘い歌声とメロディーなのに、どこか狂気じみている。このアルバムのアートワークやサウンドはチェコのアニメーション作家であるヤン・シュヴァンクマイエルの世界観にも通じるものがあると感じている。
Sight Of You
https://youtu.be/BkPOl4TrAPo
10. MY VITRIOL / Finelines (2001)
“シューゲイザー”という音楽ジャンル自体が一度絶滅した時期(?)に発表されたマイ・ヴィトリオールのデビューアルバム。本人達は自らのことを“ニューゲイザー”と冗談で呼んでいたらしい。ボーカルがニルヴァーナの“Nevermind”を4年間聴き続けたというだけあり、声質がカート・コバーンにとても似ている(特にシャウトが!)。
Always Your Way
https://youtu.be/D7lxLRBj0-A
という感じで、次はトップ11〜15をやっていくのでお楽しみに!
ぶっちゃけて言うと、トップ20まではどのアルバムも1位にしたい……。
T3/3 18:00-0:00 sos
My Favorite SHOEGAZE / DREAM POP ALBUM TOP1〜5
僕の好きなシューゲイザー/ドリームポップのオリジナルアルバム、トップ5をまとめてみた。
トップ10にしようかと思っていたがそれだと時間がかかり過ぎるため、とりあえず5枚ずつ選んで最終的にはトップ50までやれたらと考えている。
ルールとしては……
・オリジナルスタジオアルバムのみ。
(シングル集やミニアルバム、EPなどは含まない)
・人によっては「シューゲイザーやドリームポップとは違うんじゃないのか?」と思われるアルバムもあるかもしれないが、個人的なランキングなので、悪しからず。
……というワケで、ランキングスタート!
1.RIDE / Nowhere (1990)
当ブログに何度も書いた通り、このアルバムを初めて聴いた時の衝撃度が一番だったので、栄えある1位となった。LPだと全8曲、90年当時に発売されたCDは全11曲、そして現在流通している再発盤は91年発表の“Today Forever EP”が追加された全15曲となっている。僕が当時聴いた11曲収録のCDをお勧めしたい。アートワークそのままの“波”を全身で浴びているような音。
Dreams Burn Down
https://youtu.be/tsmHP3ce010
2.MY BLOODY VALENTINE / mbv (2013)
91年発表の前作“LOVELESS”の方が音楽史的に考えると重要なのは分かっているが、個人的に好きなのはこっちだったりする。“LOVELESS”よりも更に先へ行っている世界観がたまらない。
She Found Now
https://youtu.be/ocaTt0ILPWY
3.THE VERVE / A Storm In Heaven (1993)
最初の1音が鳴り響いた瞬間から薄暗い洞窟の中へ連れて行かれるような、究極のサイケデリックロックのひとつ。初期は空間系の音を多用しているためこのランキングに入れることにした。
Slide Away
https://youtu.be/X45hWP_QKt0
4.AMUSEMENT PARKS ON FIRE / Out Of The Angels (2006)
2ndアルバム以降のライドはシューゲイザーというフィードバックノイズを捨て去ったが、僕のような“NOWHERE”でノックアウトされた人間は『もしも、ライドがあの音楽スタイルのままで突き進んでいたなら、どんな風になっていただろう?』という妄想を具現化してくれたのがこのバンド。冷たい冬を想起させ、ラストはブリザードの結晶が襲いかかってくる。
Black Out
https://youtu.be/snAEJFEw8Is
5.COCTEAU TWINS / Victoria Land (1986)
コクトー・ツインズのオリジナルスタジオアルバムは全9枚で、そのどれもが甲乙つけがたいほどに素晴らしいが、1枚選ぶなら今のところこの“Victoria Land”になる。天国というものが存在するなら、こんな所かも……。そんな想像を膨らませてくれる。
Lazy Calm
https://youtu.be/Hg9SBjfmyLk
……こんな感じでまた“トップ6〜10”と、それ以降もやっていこうと思う。
では、次回もお楽しみに♪
T2/26 21:30:00-0:00
Ian Masters(ex. PALE SAINTS) & 寺子テラオ live at Mile High Club (2020.02.08)
2020年2月8日(土)、大阪市内にあるバー“Mile High Club”にて、元ペイル・セインツ(Pale Saints)のイアン・マスターズ(Ian Masters)と寺子テラオのユニット“Big Beautiful Bluebottle(=BBBb)”のライヴに行ってきた。
今回のライヴはペイル・セインツが90年に発表した1stアルバム“The Comforts Of Madness(邦題『狂気のやすらぎ』)”の30周年記念イベントだ。
今回のライヴを知ったのは友人Bさんが教えてくれたのだが、以前にも当ブログ内で書いた通り、『イアン・マスターズさんが大阪に住んでいる』という噂は何年も前から聞いていたのだが、まさか今も在住とは思いもしなかった。
そして、気付いた時には既に予約で定員オーバーになっていたので、ダメ元で関係者のtototo RECORDさんに電話したり、本人達に直接交渉を試みた。
ペイル・セインツが活動していた当時の僕はまだ小さかったので完全に後追い世代なのだが、それでも彼らの音楽が大好きで、その気持ちはリアルタイムで聴いてきたファンにも負けないということを正直に伝えた。
すると、僕のメッセージを読んでくれた寺子テラオさんがお返事を下さり、交渉の末に何とか定員内に入れてもらうことができた。
(寺子テラオさん、イアン・マスターズさん、tototo RECORDさん、関係者の皆さん、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました!)
Mile High Clubに到着し、1stアルバム30周年記念盤を購入。
……しかし、俺はレコードプレーヤーを持ってないので聴けないのだが(汗)、このアートワークは秀逸なので額に入れて飾ることにした。いつか良いステレオを購入して爆音でこのアルバムを聴いてやろうと心に誓ったのである(笑)。
リアルタイムでペイル・セインツの音楽を聴いてきたファンの人達と話し、「当時聴いてた人でもイアン・マスターズが大阪に居るのを知らない人っていっぱいいるんじゃないのかなー」と言われていた。
20時になりライヴが始まるのを心待ちにしていると、目の前にイアン・マスターズさんらしき人が……。
思い切って声を掛けてみた。
俺「イアン・マスターズさんですか?」
?「違う。私、ここのスタッフの者です!」
否定されたが、10秒ほど顔を凝視してみる。
イアン・マスターズさんはおろか、ペイル・セインツの写真自体もそれまでに数枚しか見たことが無かったが、目の前に居る人はあの独特の鋭い眼光をしていたので、絶対に間違いないと思った。
一瞬、彼がニヤリと微笑む。
俺「……いや、イアン・マスターズさんでしょ?」
?「…………そうかもしれない…………」
というわけで、めでたく対面を果たしたのである(笑)。
急なお願いを了承して頂いたお礼を述べると、「遅いっ!!」と思い切りツッコんで笑っていた。ホンマ、スミマセンでした……。
そして、20時40分頃にライヴスタート。
(左がイアン・マスターズ、右が寺子テラオ)
二人がやっていたのは完全に打ち込み系のノイズ音楽で、寺子テラオさんが次々とレコードを換えていき、それに合わせてイアン・マスターズさんが歌声を乗せていた。
ペイル・セインツの1stアルバム30周年記念イベントで、寺子テラオさん曰く「イアンが“Comforts Of Madness”の曲を演るのは最後になるかもしれない」とのことで、とても貴重なライヴだった。
最初から最後までノイズまみれだったがイアンの透き通るような歌声は健在で、“Sight Of You”などのボーカルを披露した瞬間がやはり一番盛り上がった。
ライヴが始まる前からペイル・セインツの思い出が蘇ってきて、感極まっていた。
僕がこのバンドの存在を知った時には、もう何処にも彼らのアルバムは置いて無かった。
それこそ大阪にあるレコード店を片っ端から覗いたし、京都や神戸のお店にも行ったが、何処にも置いておらず、『本当に存在するのか?!』と思い、一度は諦めた。
結局、何年も経ってからネットで購入することができ、あの“猫ジャケ”のイメージそのままの耽美な世界観を初めて耳にした時は、嬉しくてたまらなかった。
ずっと前から『もしもイアン・マスターズに会えたとしたら、聞きたいことがたくさんある』なんて思っていたのだが、この夜、実際に彼と出会って、ライヴを観ているうちに『もう、そんなことはどうでもいいや』と思うようになった。
『バンドが解散して終わりを告げても、彼の人生は続いて、今こうやって生きていること自体が素晴らしいんだ』
イアンさんとは少ししか言葉を交わせなかったが、この日の彼を観ていて、そんな風に感じていた。
BBBbのライヴは1年ぶりで次いつやるかも未定だそうだが、どんな形であれ、僕は“今”のイアン・マスターズさんを応援していきたい。
Ian Masters & Terao Terako (LIVE2020.02.08)
https://youtu.be/88gJvvdgLL8
Sea Of Sound
https://youtu.be/kGJEdrUMOrw
Insubstantial
https://youtu.be/1FGqrH_aAz8
Language Of Flowers
https://youtu.be/9itUJZupxvQ
Sight Of You
https://youtu.be/6MAy1dJ1C9M
T2/15 18:00-23:00 Finish!
(以前書いたペイル・セインツの記事)
https://shoegazer1990.hatenablog.com/entry/2018/11/04/235208
MADEON live at ZEPP OSAKA BAYSIDE (2020.01.17)
2020年1月17日(金)、Zepp大阪ベイサイドにて行われたマデオン(MADEON)のライヴ。
EDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック)を代表するフランス人のマデオンについては、デビューアルバムが出た当時にBさんがCDを貸してくれたが、そんなこともすっかり忘れていた。
今回はBさんが誘ってくれたおかげでこのライヴへ足を運ぶことになり、普段はほとんどロックばかりを聴いている僕にとっても貴重な体験になると思った。
オープニングアクトのSASUKE(サスケ)が終わり、予定時刻の19時半ちょうどにマデオンことユーゴー・ピエール・ルクレールが登場。
Spotifyで先日発売されたばかりの2ndアルバムを中心に聴いているうち、かなり好きになっていた。
マデオンの楽曲は全体的に明るかったのも良かったのかもしれない。
BGMとして聴き流すのも良し、ガッツリ聴き込むのも良しという、どんな時でも聴ける音はやはり強い。特にポーター・ロビンソンとの共作“Shelter”は超名曲で、ライヴ会場へ向かっている間、何度もリピートしていた。個人的には数年前、パッション・ピットのアルバムをずっと聴いていた時のような感覚に近いと感じた。
照明やバックスクリーンによる演出とマデオン自身による歌と演奏、それにダンスの全てが見事に融合していた。
『0.01秒の狂いも無いんじゃないのか?』と思ったほど完璧なライヴパフォーマンスだった。
音源だけでも素晴らしいミュージシャンだと十分に伝わってきたが、実際にライヴを観て、この人がどれだけマルチな才能に溢れているのかが分かった。
『これが2020年の、世界をリードする最新の音なんだ!』と感じた。
最新のテクノロジーと最高のパフォーマンスを観ているうちに、何だか未来の世界へやって来たような気分になってしまった。
それと同時に、『自分が普段聴いている“ロック”という音楽ジャンルは、もう古い時代のものなのか?』、そんな思いに駆られたりもした。
僕は自分が良いと感じたものはジャンルや国に拘らないようにしているが、やっぱり根はロックが好きなので、ギターがあって、ベースがあって、ドラムが大音量で鳴っているのが自分には一番合っていると思っていた。
……が、この夜のマデオンのパフォーマンスを観て、照明やスクリーンを除いた全ての演出をたった一人で行っていたマデオンを観ているうちに、何だか自分一人だけがその場から取り残されていくような気がした。
だけど、新しい時代の音をこうして生で聴ける喜びも感じていたし、いろんな思いを巡らせながらも、ライヴ中は若いオーディエンスと共に熱狂していたので、べつに悲観的になっているわけでは無かった。
2020年の一発目にマデオンのライヴを観られたのは本当に良かったし、これからの世界の音楽シーンがどうなっていくのか、その鱗片を観たような気がした。
Shelter
https://youtu.be/HQnC1UHBvWA
Dream Dream Dream
https://youtu.be/qQWAicHiVhk
No Fear No More
https://youtu.be/D_EnyikMsEU
T2/9 15:00-1:00